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ドラマ25時、赤坂で

 ドラマ25時、赤坂で はドラマの中でドラマが撮影されている。原作は漫画だから 原作の方は漫画の中でドラマの撮影が行われている。両方 虚構の中で虚構が作られていくのは同じだけれど 外側の入れ物が違う事で また少し見え方が変わってくる感じが面白かった。
 ドラマを観るのが好きなので オーディション風景から顔合わせ 撮影風景もクランクインからクランクアップまで どんな風に行われてるのかを感じる事ができたのも 楽しかった。
 原作の中で 描かれている 人との関わりの中で生まれる感情みたいなのが ドラマの中で撮影されている撮影風景を感じる事で 原作を読んでいた時に 読み取りきれなかった何かを感じる事ができたような気がして なんか ちょっと感動したり ワクワクしたり 嬉しかったです。あと 自分の中で 映画 ドラマの中で描かれる監督像って なんか怒っているイメージが強くて 川田監督は 寄り添う監督だった。 この描かれ方を観る事ができたのも嬉しかった。
 今回 ドラマを観ていて 印象に残っている事の1つとして インティマシーコーディネーターさん LGBTQ+インクルシブルディレクターさんの存在があります。今までも 記事とかを読んで知ってはいたけれど その重要性について よくは分かっていなかった事を今回 実感しました。
 ドラマの中でドラマを撮影している事から 今回は インティマシーコーディネーターさんの仕事の風景を窺える事ができて 白崎くんと麻水さんの緊張感が少し和らぐ空気感を感じて その存在の重要さを 初めて知りました。貴重な映像だと思いました。
 今回 麻水さんと白崎くんの恋愛模様が1話から10話を通して 丁寧に繊細に描かれていて その中に 細やかな配慮も随所に感じて ドラマの外の他者に対しても もしかしたら傷ついてしまうかもしれない人への配慮だったりがあるように感じて 改めてLGBTQ+インクルシブルディレクターさんの存在の重要さも感じました。
 特に白崎くんが夜のバーに相手を探しに行く場面。1話目では そんなに危なさを感じていなくて でも10話を通して白崎くんが様々な感情だったりに出会う中で 最終話 麻水さんと一夜を過ごす場面で 床に 袋が落とされていて その後の朝 白崎くんが家まで帰るまでの身体を重そうにしている感じとかから 1話では 感じなかった バーでの白崎くんの行動の危なさを この一連の描写から感じて  LGBTQ+インクルシブルディレクターさんの存在の大切さを更に感じました。分かっていたようで 分かっていなかったなと改めて思いました。
 夏野寛子先生の 繊細で優しい 世界観で描かれた素晴らしい原作が 今回 ドラマで 様々な配慮がされている中で その世界観が丁寧に 自分達が生きている世界にも地続きとなる様に制作されていて とても嬉しいです。
ずっとずっと ときめいたり 切なくなったり いろんな感情がせわしないくらいに 毎週 楽しんで観る事ができました。
素敵な作品を 本当に ありがとうございます。
  

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