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低位株の特徴と投資戦略:デイトレードでの成功法則

一攫千金」という言葉は、誰もが一度は憧れたことがあるでしょう。

特に、わずか数ティックの値動きで数万円の利益を得られる低位株のデイトレードは、その夢を現実にする可能性を秘めています。

しかし、低位株にはその独特のリスクも伴います。

この記事では、低位株デイトレードの魅力と、そのリスクを最小限に抑えるための戦略を詳しく解説します。

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一. 低位株の定義と特徴、およびボロ株との違い


この画像は日本経済新聞から引用しています

低位株とは?

低位株とは、市場全体の株価に比べて価格が低い株式を指し、一般的には1株あたり数百円程度の銘柄を指します。

低位株の特徴には以下のような点がありますので、投資の際にはこれらを理解しておくことが重要です。

発行株式数が多い
業績が悪化している
市場全体が成熟している

ただし、「株価が〇〇円以下なら低位株」や「株価ランキング下位〇%なら低位株」といった具体的な基準は、時期や市場の状況によって変動します。したがって、低位株には厳密な定義は存在しません。

一般的には、1株あたり500円から1,000円以下の株が低位株と呼ばれます。また、さらに価格が低い株式については、米国では1株あたり500円以下、日本では1株あたり100円や50円といった銘柄を「超低位株」と呼ぶことがあります。

一方、市場全体の株価に比べて価格が高い株式は「値がさ株」と呼ばれます。

このように改訂することで、情報が整理され、読者にとって分かりやすくなります。

 二. 低位株と割安株の違い

低位株の基本的な定義が理解できたところで、次に市場で混同されがちな「割安株(バリュー株)」との違いを比較し、両者をより明確に理解しましょう。

割安株とは、その企業の資産や利益に対して低い価格で取引されている株を指します。このため、必ずしも実際の株価が低いわけではなく、株価純資産倍率(PBR)株価収益率(PER)などを基準にして判断されます。


一方、低位株はその企業の業績が悪化していたり、業界全体が傾いていたりするために株価が低くなっている株のことを指します。この点で、割安株とは異なることが分かります。

発行している株式数が多い

低位株と言われる企業の中には、事業拡大や新しい製品の開発などで増資(資金調達のために新しく株式を発行すること)をし、発行している株数が多い場合があります。

そして、基本的には、発行している株式数が多くなるほど、1株当たりの金額は低くなります。

増資は、企業価値が変わらない状態で市場に出回る株が増えることで、1株あたりの価値が下がったり、配当が減少したりなど、投資家への不利益につながりやすいです。

そのため、増資は投資家から嫌われている傾向にあり、株を長期保有する投資家が減少するきっかけにもなります。

業績が悪化している

業績が悪化している低位株は、購入する投資家が減少したことで、株価が下落している場合もあります。

例えば、長期間業績が低迷していたり、役員や社員が不祥事を起こしたりした企業の株は、投資家はリスク回避のために株を購入しません。また、保有している株をすべて売却する人もいるでしょう。

業績が悪化して低位株として市場に出回っている株には関与せず、会社の倒産や上場企業廃止などのリスクを回避する投資家は多くいます。

市場全体が成熟している

業績が安定していて成熟している企業の場合、これからの株価上昇が見込めず、低位株になるケースがあります。

株式の売買で利益を得ようとしている方の中には、成長が見込まれる銘柄を厳選して購入する方もいます。そんな方は、成熟しきっている株の購入は避けるでしょう。その結果、株価の大幅な上昇が見込めない低位株となるのです。

ただし、これから新しいビジネスに挑戦しようとする企業や、他業種への展開を考えている企業は、成熟しきっていても株価が大幅に上昇する可能性もあるでしょう。

三.低位株投資のメリット

低位株に投資することには、いくつかの大きなメリットがあります。これらのメリットは、投資家にとって大きなリターンを期待できる可能性を秘めており、特に少額から始めたいと考えている初心者にとって魅力的です。

低位株に投資するメリットは、以下のとおりです。

  • 短期間で大きなリターンに期待できる

  • 長期的な利益も狙える

  • 少額でも投資できる

参考:低位株投資のメリット

1. 短期間で大きなリターンに期待できる

低位株は、その価格が非常に安いことから、少しの値動きでも大きな利益を得ることが可能です。例えば、株価が50円だったものがわずか1日で55円(+10%)に上昇することもあります。表面的には小さな変化に見えますが、投資額に対する利益率を考えると、非常に高いリターンを短期間で得ることができます。

また、経営改善や市場の変動、企業の戦略的な決定によって株価が急騰する可能性もあります。たとえば、新社長の就任により経営が刷新され、業績が改善された結果、株価が急上昇することがあります。これにより、低位株に投資していた投資家は、短期間で予想以上の利益を享受できるでしょう

2. 長期的な利益も狙える

低位株は短期的なリターンだけでなく、長期的な利益も狙える点が魅力です。たとえば、企業の業績が改善し、新製品の開発や新市場への参入が成功した場合、株価は徐々に上昇し、最終的に大幅な値上がりをすることがあります。低位株の段階で投資を始めた場合、長期的には非常に大きなリターンが期待できます。

さらに、低位株を長期的に保有することで、企業が配当金を支払う場合、その配当金を定期的に受け取ることができるほか、株主優待などの特典も享受できます。これにより、短期のキャピタルゲインだけでなく、安定したインカムゲインも得られるのが特徴です。

ただし、やはり日内取引(デイトレード)を強くおすすめします。この記事では、デイトレードで低位株を狙う理由について詳しく説明していきます。

3. 少額でも投資できる

低位株の最大のメリットの一つは、少額からでも投資ができる点です。通常、株式投資にはまとまった資金が必要で、例えば一般的な国内株であれば1株あたり1,000円以上、米国株であれば1株1万円以上の銘柄が多く存在します。しかし、低位株であれば1株あたり数百円程度の銘柄も多いため、限られた資金でも手軽に投資を始めることができます。

特に初心者にとって、リスクを抑えつつ投資経験を積むことができるのは大きなメリットです。また、証券会社によっては100株単位での取引が必要な場合もありますが、それでも低位株なら少額からまとまった株数を購入できるため、分散投資をしやすくなります。

このように、低位株への投資は、少ない資金で大きな利益を狙える可能性があり、短期的・長期的の両方でリターンを期待できるため、資金が限られた投資家や初心者にとって非常に魅力的です。ただし、その裏にはリスクも伴うため、リスク管理をしっかりと行うことが重要です。

四.低位株投資のデメリットとリスク

さて、低位株のメリットを見てきましたが、当然ながらデメリットやリスクも存在します。それらについても理解しておくことが大切です。以下に、低位株投資に伴う主なデメリットとリスクを挙げてみましょう。

1. 大勝ちもあるが、負けるときの損失も大きい

低位株は価格が低い分、わずかな価格変動でも大きな利益を得る可能性がありますが、その反面、同じくらい大きな損失を被るリスクもあります。たとえば、ある低位株が急騰して短期間で数倍に増えたとしても、市場の動向や企業の状況が変われば、急落して元の価格以下に戻ることもあります。このようなケースでは、損切りが遅れると大きな損失を被る可能性があります。

参考:急落と急騰

2. 出来高が少なく流動性不足、価格操作・不正リスクの可能性がある

低位株は出来高が少ないことが多く、取引量が少ないため、売買が成立しにくい場合があります。この流動性の低さは、価格操作や不正リスクを招くこともあります。例えば、一部の投資家が意図的に株価を押し上げる「ポンプ・アンド・ダンプ」などの手法が使用される場合があります。このような操作に巻き込まれると、個人投資家は気づいた時にはすでに遅く、大きな損失を被ることがあります。

参考:低位株効果の分析

3. 正確な情報を把握しにくい

低位株は大企業に比べて、機関投資家やアナリストからの調査や分析が少ないため、情報が少ないことが特徴です。信頼できる情報源が限られているため、SNSや掲示板などの噂話に基づいた投資判断が行われやすくなります。例えば、ある低位株に関する誤った情報が広まった結果、株価が一時的に高騰したものの、その後急落して多くの投資家が損失を被ったという事例があります。

4. 上場廃止の可能性

低位株は、財務状態が悪化している企業が多いため、上場廃止のリスクが高いです。上場廃止になると、株式は取引ができなくなり、最終的に価値がゼロになる可能性があります。たとえば、ある企業が業績不振で継続的に赤字を出し、上場基準を満たさなくなり、結果的に上場廃止に至ったケースがあります。このような場合、株主は投資した資金をほぼすべて失うことになります。

5. 売りができない銘柄が多い

低位株には、空売りができない銘柄も多く存在します。空売りができない場合、株価が急上昇した際に利益を得る手段が限られるため、株価の変動リスクが高まります。特に、市場全体が不安定なときに、株価が急落しても逃げ場がないというリスクがあります。例えば、急落時に空売りができないため、損失が拡大してしまうことがあります。

五.初心者は避けるべき?低位株に投資するデメリット



一方で、低位株に投資するデメリットは、以下のとおりです。

  • 銘柄の見極めが難しい

  • 売却のタイミングが難しい

銘柄の見極めが難しい

低位株は少額で購入できるため、企業によっては今後上昇する可能性があります。

しかし、低位株と言われる銘柄には株価が下がったさまざまな理由があるため、株価が上昇するであろう銘柄を見極めることは難しいです。

低位株の特徴は、以下のとおりです。

  • 発行している株式数が多い

  • 業績が悪化している

  • 市場全体が成熟している

この中でも、業績が悪化している企業であれば「今後どのような理由で業績が回復するのか」、市場全体が成熟しているのであれば「その企業がどのように他のビジネスを展開するのか」などを考える必要があります。

投資経験の浅い投資家の場合、投資先企業の将来性を判断することに慣れていない場合が多いため、利益を得られる低位株を見極めることは難しいのです。

売却のタイミングが難しい

低位株は業績が不安定な企業であるケースも多く、売りどきを間違えると、投資先企業が倒産したり上場廃止になる場合もあります。そうなると、購入した株は価値を失います。

そのため、低位株に投資する際は、投資先企業がどのような状況になったら売却するのかなど、売却タイミングをしっかりと決めておく必要があると言えるでしょう。

参考:「低位株オープン」

六.低位株はどんな人に向いている?

低位株は、投資に興味があるけれど、リスクを抑えつつ少額から始めたい方に向いています。また、短期間で大きなリターンを狙いたい人にも魅力的です。しかし、注意が必要なのは、低位株は値動きが激しく、リスクも大きいという点です。

具体的には、次のような人に適していると言えます。

1. リスクを取れる若年層:若くて投資期間が長い人は、リスクを取って大きなリターンを狙うことができるので、低位株に挑戦する余裕があります。失敗しても時間をかけてリカバーすることが可能です。
2. 短期的に高リターンを目指す投資家:市場の動向をしっかりと把握し、迅速な判断ができる人にとって、低位株は短期間で利益を出すチャンスがあるため、魅力的な投資先です。
3. 長期的な成長を期待する投資家:企業の成長性を見込んで、低位株を長期保有することで、将来的に大きな利益を得られる可能性があります。忍耐強く待てる人にも向いています。

ただし、低位株投資はリスクが高いため、自分の投資目的やリスク許容度に合った銘柄を選び、十分なリサーチを行うことが大切です。また、余裕資金で行うことが推奨されます。

参考:低位株オープン東海東京証券

七.低位株を利用したデイトレの魅力とは


1.デイトレ(デイトレード)はとくに、保有資金が限られている個人投資家におすすめしたい取引手法となっています。

デイトレは1日で取引を終えるので、簡単そうなイメージがありますが、相場に張り付いたりスピード勝負だったりと、ほかの投資スタイルと求められることが違ってきます。

個人投資家の方におすすめしたいのは「低位株」を利用したデイトレです。

低位株とは、一般的に株価500円以下の銘柄を指しています。

低位株はわずか数ティックの値動きで大きな利ザヤを取れることから、少ない資金でも大きな利益を上げることが出来るという利点があります。

デイトレを始めたばかりの初心者は、流動性の高い低位株でデイトレスキルを積んだ後に、値動きの激しい新興株に手を出すという流れが好ましいでしょう。

デイトレのスキルを身に付けることで、100万円の投資資金を元手に1日10%の利益を出すだけで、日給10万円を超えることも夢ではありません。

投資ライフをより充実させることができる低位株狙いのデイトレを攻略していきましょう

参考:デイトトレードとは SBI証券

2.デイトレのメリット・デメリット

デイトレのメリットとして、まず大きい点が株を持ち越さないため翌日の暴落リスクを無くせることが挙げられます。

取引時間後のニュースやダウ暴落などが起これば、翌日多くの銘柄に影響がでますが、それらを避けることができます。

ここ数年内にも、2015年6月のギリシャショックや2016年2月の日経平均暴落時には、株を持ち越して保有していた多くの投資家が大きな損失を被りました。

しかし、株を持ち越していなかったデイトレーダーは、日経平均暴落による損失を被らなかったばかりか、その後の反発に乗じてデイトレで大きな利益を出すこともできたのです。

一方、デイトレにもデメリットはあり、株を持ち越さないことによる大きなリターンが得られない、という点が挙げられます。

デイトレはその日の値幅の中で利益を上げる手法であるため、大きく値を上げて寄り付いた場合に、その上昇分(ギャップアップ分)を享受することが出来ないということです。

3.低位株を利用したデイトレの魅力とは

デイトレードは、1日で取引を完了するという点から、一見簡単そうなイメージを持たれることが多いですが、実際には相場の動向を常にチェックし、迅速な判断力スピードが求められるため、他の投資スタイルとは異なるスキルが必要です。特に初心者にとっては、これらの要素が大きなハードルになるかもしれません。

そこで、個人投資家におすすめしたいのが「低位株」を利用したデイトレードです。低位株とは、一般的に株価500円以下の銘柄を指しており、その特徴から、デイトレードとの相性が非常に良いと言えます。

低位株さらに、低位株は資金量が限られている投資家にとっても手が届きやすいというメリットがあります。初期投資額を抑えつつも、デイトレード特有のスピーディな取引で利益を狙うことができるため、少額からでも始めやすく、投資経験が浅い方でもチャレンジしやすいのが特徴です。

まとめると、低位株を利用したデイトレードは、少額投資であっても大きなリターンを狙える可能性があり、スピード感を持って利益を追求したい個人投資家にとって最適な選択肢です。ただし、短期間で利益を得る反面、リスクも伴うため、十分なリサーチと戦略的な判断が必要です。

八.デイトレードで狙う低位株の選び方:ランキングと流動性を活用した戦略


1.ランキングからの低位株抽出方法

デイトレードに適した低位株を選ぶ際は、値上がりランキングから抽出する方法が非常に効果的です。デイトレードは、その日の株価変動から利ザヤを狙う取引手法であり、何よりも**ボラティリティ(株価変動幅)**が大きい銘柄ほど利益を得やすくなります。

値上がりランキングの上位にランクインしている銘柄は、一般的にボラティリティが高く、デイトレードに適した銘柄が揃っています。そのため、このランキングを参考にすることは非常に有効です。

逆に、値下がりランキングから銘柄を選ぶのも一つの戦略です。大きく売られ過ぎた銘柄は、相場が反発する可能性が高いため、短期間での利回りを狙うチャンスがあります。

したがって、値上がりランキングと値下がりランキングの両方を活用して、その中から低位株を抽出する方法は、デイトレードにおいて非常におすすめです。

2.流動性を確認してリスクを回避する方法

ランキングから低位株を選び出した後に注意すべきは、その低位株に十分な流動性があるかどうかです。流動性を確認するためには、その銘柄の売買代金がしっかりと確保されているかをチェックする必要があります。

どれだけ大きな値動きを見せていても、流動性が乏しい銘柄をデイトレードの対象とすることはリスクが高いです。流動性が低いと、例えば200円で購入した株が、買い手が少ないため190円でしか売れないという状況に陥ることがあります。

このような買い値と売り値の差を「スプレッド」と呼びますが、流動性が低い銘柄ではスプレッドが広がりがちで、買った瞬間に含み損が大きくなることが少なくありません。

したがって、ランキングから抽出した低位株については、売買代金が十分にあるかどうかを確認することが重要です。目安として、1日の売買代金が5億円に満たない低位株は、デイトレードの対象としては適していません。

この2つのステップを押さえることで、リスクを抑えながら効果的に低位株を活用したデイトレードを実践することができます。

九.半導体関連銘柄の低位株

市場規模が大きく、関連銘柄が多い半導体関連株の場合、適切な銘柄を選ぶのが難しくなることがあります。しかし、その中でも特に注目される低位株が存在します。次に紹介する2つの銘柄は、業績の回復や市場の成長といったポジティブな要因が見込まれており、今後の展開に期待が持てます。これらの銘柄は、低価格で手に入るため、比較的少額の投資で大きなリターンを狙える可能性があります。

半導体関連銘柄の低位株 有機合成薬品工業(4531)


参考:yahoo


有機合成薬品工業(4531)は、半導体やシリコンウェハーなどの工業用機能性材料の原料を製造しています。

アミノ酸(グリシン)の需要が高まるとして2022年に40億円投資して既存設備を増強している福島県いわき市の常磐工場竣工は25年3月を予定しています。

半導体関連銘柄の低位株 Mipox(5381)


参考:yahoo

Mipox(5381)は究極のパワー半導体材料「ダイヤモンドウェーハ」のエッジ研磨加工サービスを提供。

インド子会社のMIPOX Abrasives India Pvt. Ltd.が新工場用地と建物を取得し今年から操業開始となりました。半導体の側面では何とも言い難いところなんですが、ハイテク関連製品の売上高が増加傾向で2025年3月期の最終損益は2億円の黒字を見込んでいます。

参考:日経半導体株


低位株は、そのリスクと可能性からさまざまな投資家に魅力的な選択肢となり得ます。株価が低いため、少額から始められる点が魅力ですが、その背後に潜むリスクを無視することはできません。忍耐力があり、変動を耐えられ、将来の価値を見極める自信がある投資家にとって、低位株は検討に値する選択肢です。しかし、投資を決断する際には、関連する銘柄を慎重に調査・分析することが成功の鍵となります。


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