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ep.4 マラソン大会の練習で女子に「かっこいい」と言われて調子に乗り、恥書いた話


これは僕が小学校2年生の時の話です。

僕には当時気になっている子がおりまして、その子に対して、一日中目で追ってしまうほど惚れていたいました。

小学2年生から今までずっとそうなのですが、僕は大人なお姉さん系の人がタイプでして、

思い出で美化されている可能性がありますが、
その子は、顔は浜辺美波風で、声は橋本環奈のようなハスキーな声、そして性格は謎に包まれておりポーカーフェイスな子でした。

同級生ですが、すごくませていて可愛いよりかっこいいが似合うという印象で、普段はポーカーフェイスであるためなかなか笑いませんが、笑うとクソ可愛いのです。

笑ってくれると僕も嬉しくなってしまいます。

会話をしている時でも
「なんとか楽しませてあげたい」という気持ちで、とにかく尽くしてあげようとしていました。

そんな、同級生のお姉さんにマラソン大会の練習で
「前から思ってだけどかっこいいよね」
と言われてしまったのです。

「むむむ!」

ここで僕は完全に向こうは俺のことが好きだと勘違いをしてしまうのです。

「俺はあの子のために一位を取らなければならない」
「あの子が俺のことが好きでいて恥ずかしくないように     
 しなければ」

このような使命感を抱き僕はスタートラインに立ったのでした。

「位置についてよーいドーン」

僕は一心不乱にダッシュをしました。

ゼェゼェいわせながら

マラソンであるのにもかかわらず、ゲームでいうところのbダッシュをかましてしまいました。

ボタンを連打しているような感覚でした。

案の定体力が切れペースが落ち、一位など取れるはずもなく練習は終わりました。

終わりの挨拶をして、教室に戻り、
あの子の見合う男になれなかったくやしさで、
ものすごい虚無感に追われながら教室で座っていると
あの子がやってきて

「やっぱり、かっこいいよね」

と言ってくれたのです。

こんな惨めな自分のことをかっこいいと言ってくれる。

この子は一生大事にしなきゃいけない。

「俺実は、君のことが好k…」

「やっぱりあの靴いいよね。サッカーやってるんだっ
 け?」

(ちょっ待ってなにこれ)

「トレシューっていうのいいなぁー、私もマラソン大会
 あるし買おっかなかー」

(かっこいいの俺じゃない?)

「ていうかなんで最初あんなダッシュしてたの?ペース
 考えて走りなよ。バカだなぁー」

(嘘だーーーーー!!!!!)

これにて、知らない間に好きな子の為にひたすら走って、最後はメンタルを地の底まで叩きつけられるというマニアックな痴女プレイの話は終了となります。

皆さん勝手に舞い上がらないように気をつけましょう。




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