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小説 トライアングル

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デビュー前に「小説家になろう」で連載していた小説です。基本的にBLですが、女の子との恋愛、近親恋愛(いずれも行為描写なし)も含みます。商業誌未発表。十数年前に書いたものなので拙い…
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2024年5月の記事一覧

トライアングル13

第八章 秘密 3<side カオル> 「カオル、いるの?」  トモの声がして、同時にリビング…

すみたに
2か月前
5

トライアングル12

第八章 秘密 2 <sideカオル>  僕は、イライラしながら、ある人物を待っていた。  ここ…

すみたに
2か月前
4

トライアングル11

第八章 秘密 1 <stdeトモ> 「はあ……」  カオルを見送って玄関のカギを閉めると、俺…

すみたに
2か月前
8

トライアングル10

第七章 その先にあるもの 3  <sideカオル>  これはデートの誘いなのか? 「了解」と打…

すみたに
3か月前
5

トライアングル9

第七章 その先にあるもの 2 <sideカオル> 「たーだいま……」  僕が家に帰ると、トモが…

すみたに
3か月前
5

トライアングル8

第七章 その先にあるもの 1 <side カオル>  四月になり、僕たちは高校二年生になった…

すみたに
3か月前
5

トライアングル7

第六章 デイ・ドリーム2 <side カオル>  トモの腕が、僕の背中をぎゅっと抱いた。  悪い夢を見てうなされて、何かに怯えるトモを僕は抱きしめ返してあげるべきだったのかもしれない。彼がきっと、そう望んでいたように。  それは本当によくわかっていたけれど、でもそうしてしまったら自分は引き返せなくなることもわかっていた。トモは癒しや救いを求めているのに、僕はあっさりとその信頼を裏切ってしまうだろう。僕は傷ついていた。そして、苛立っていた。触れることも、キスすることも一瞬で