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【創業ストーリーvol.3】アパート2棟を購入し、26室の空室をどうやって埋めるのか…

1億2千万円の融資実行

28歳サラリーマンの頃、
木造新築アパートの120,000,000円の融資実行日
正直、実感は湧きませんでした…
ただ、なんだかすごくドキドキした記憶があります。

賃貸物件では何度か契約はしていたし、
仕事で資産家の経営者の事業承継などはしていました。
1年間、知人の不動産オーナーにコンサルフィーを払って勉強させてもらっていたものの、
実際に自分で1億円超えの融資実行するとなると、未知の領域でした。

もちろん、投資をしない貯金派の両親には内緒ですw
迷惑や心配をかけたくないから、落ち着いてから話すつもりでした。
だから、法人設立して連帯保証は私個人、そして死亡保険をかけました。

そして、3年後に2棟目のアパートを購入しました。


空室リスクから感じたこと

初めは、12室の新築アパート、ゼロからのスタートです。

返済の据え置き期間(利息のみ支払って元本返済は待ってもらえる)は2〜3ヶ月ありましたが、
すぐに返済がスタートしたので、とにかく早く埋めないと!という想いで、
管理会社と相談しながらAD(広告料)を設定していきました。
売主負担1ヶ月+オーナー負担1ヶ月のAD2ヶ月で募集開始を始めました。
半年かけてやっと満室まで持っていくことができました。

空室が埋まって落ち着いたと思っていたら、数ヶ月後には退去の連絡…。
始めは退去の連絡が入る度にヒヤヒヤしていましたが、だんだん慣れてきて
またADを支払って、再募集をする。

そして、初期費用(敷金、礼金、保険料)を無料にする。

賃料を少し下げて募集する。


うーん。。。

即効性としては、ADを載せて入居付してもらうのが一番だと言われたけれど
もっと工夫して入居付できないのかな。
入居者に価値を感じてもらえるような募集の仕方はないのかな。

そんなことを考えるようになりました。

管理会社と打ち合わせをして、
募集用チラシを見直し
駐輪場の場所についても明記して
バスの時刻表などをPR
ホームステージングとして実際に家具を設置して
色々と調べたり、施策を考えて実際に試してみました。

ここが、この事業を立ち上げたきっかけになっています。

不動産業界内で利益がでるような仕組みではなく、
もっとユーザー目線のやり方はないのだろうか…

不動産オーナーはどう考えているのだろう
世の中には空室リスクに悩んでいるオーナーはどのくらいいるのだろう
そう思って調べていくと、
日本の深刻な社会課題の空き家問題についても知りました。

人口減少にもかかわらず、
過剰な新築建設により賃貸物件の需供バランスが崩れ、
同じようなアパートやマンション物件が大量に出回った…。

不動産業界にオーナーとして携わるようになってから
少しずつ見えてきた業界の特性やビジネスモデル、そして課題。

この頃は、まさかこの領域で起業するとは思ってもいませんでしたが、
今となってはこの経験が今につながっているなーと感じています。

創業ストーリーはもう少し続きます。