ソロギタリストの精神性とは

ギターを弾いていると、幸いなことに時折お褒めの言葉をいただく。
その中に「そんなに弾けたら楽しいだろう」という言葉があるのだが、これがどうも素直に答えられない。

もちろん決して楽しくないわけではないのだが、純粋に楽しんでばかりでもいられない。
もう少し先の世界まで行けたなら、そのような境地にも至れるのかも知れないが、結構な割合で【苦しみ】のような部分がある。

己とギターのみを頼りに全てを完結させなければいけないプレッシャー、一音一音と向き合って針の穴を通し続けるような緊張感、まるで命を削ってギターを奏で続ける姿はさながら修行である。

ある人は「僕らのやっている音楽はエンタメではなく祭祀である」と言う。
また、偉大なソロギタリストであるMichael Hedgesは自らの音楽を「ヘビーメンタルミュージック」と称したと言われている。
楽しさだけでは表しきれない精神性を言語化するものとして、祭祀およびヘビーメンタルという言葉は的を射ていると思う。

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