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最も注意するべきは二次障害だと考える理由

大多数の発達障害児育児の保護者または発達障害を抱えている方が知っている問題「二次障害」、私は発達障害の特性による困難よりも注意するべき問題だと考えています。
発達障害が理由で命を落とす人はいない(不注意などが理由の事故はあるかも)けれど、二次障害は命に関わると思うんです。

今回の記事では、発達障害の二次障害についての情報と自分の考えをまとめたいと思います。

こちらの記事でもお伝えしたように、発達障害児は現代社会に適応しにくい・・(特に日本は厳しいと思っています)

それでも特性を抑えるトレーニングをしたり多くの努力をしたりしながら、社会に溶け込もうと頑張ります。
けどね、やっぱり簡単なことではありません。結果的に、次のようなシーンが増えてしまいます。

  • 人から否定される

  • 努力が報われない

  • いじめに遭う

  • 馬鹿にされる

  • 人より劣っていると思い込まさせる

こんなことが子供の頃からずっと続いていたらどうなると思います?自己肯定感がものすごい下がるんです。
それで起こるのが二次障害。二次障害の代表的な症状は次のようなものです。

  • 不安障害

  • うつ病

  • 強迫性障害

  • 対人恐怖症

  • 何かへの依存

  • 自律神経失調症

  • 引きこもり

  • 不登校

自分のことが大嫌いになってしまうんです。自傷行為や自殺につながる可能性もあるでしょう。
うつ病経験がある・知人や家族が経験した方なら分かると思いますが、うつ病を含む精神的な病は簡単に治りません。明確な治療方法もなく完治まで必要な期間も分かりません。
そして再発可能性も高いです。

発達障害の一次障害はトレーニングや対処法により一生付き合える形になることが多いですが、二次障害はもっと改善が難しいんじゃないでしょうか。
また、発達障害児育児をしていると、一次障害の対応よりも二次障害のケアの方がずっと精神的にキツいものがあります。

意地を張ってしまって診断には至らなかったけれど、私も息子の二次障害が強く出ていた頃は抑うつ状態だったと思います。

二次障害かも?と感じた時は全力で逃げよう

二次障害の改善方法には、まず本人の自己評価を向上させること・これ以上自己肯定感を下げないことが大切です。
でもね、すでに発達障害児育児に励んでる親御さんが、本人を責め続けるような行動はしないんじゃないかな・・・(もちろん常に菩薩でいるのは難しいけれど)
そう、家でどんなに発達障害児を褒めたり成功体験を積ませようと努力しても、結局環境が悪ければ外で潰されてしまう。
だって世の中って残酷なものだもの。

二次障害が強く出た頃から、息子はカウンセリングと投薬治療をスタートしました。でも、学校を転校したことが一番良い効果に繋がったと思っています。
転校前の小学校ではドラマのようないじめはなかったものの、同級生による仲間はずれと息子を馬鹿にする風潮があった上に、教師と校長は息子の存在を否定する発言を続けました。
だから、転校先の穏やかな環境で過ごすうちに、息子の二次障害はどんどん改善したんです。

つまり、世間体やこれまでの経験も全て放り投げて、辛くてしょうがないところからは全力で逃げてほしい。
特に子供は転校なんて選択肢を考えることもできないので、親が逃げさせてあげてほしいです。

ちょっと毒づきますが、いじめ(のようなこと)をする人間は、想像力が乏しく、自分より劣っていると勝手に決めた相手を叩くような可哀想な人たちです。
そんな人たちに何にも感じる必要はありません。
相手にするのも時間がもったいないので、「逃げるが勝ち」という考えでいきましょう。

こんなふうに考えて病むのを辞めたよっていうマインドセットはこちらで紹介しています。

それでも常にトレーニングは必要です

題名にもあるように、二次障害は怖い・避けたい!と言って、一次障害をそのまま許容し続けるわけにはいきません。
この社会で生きていかなきゃいけないからです。

うちの場合は息子の衝動性・過集中・ソーシャルスキルの低さを改善して、少しでも彼の生活を楽にしなければいけません。親は先に死にますからね。
だから「あなたはあなたのままでいいのよ〜」とだけ言っているわけにはいかないんです。

否定や自己肯定感が下がるような言い回しは避けながら、どうやって人と上手く話をするのか・感情をコントロールするのか・自分を管理するのかについてずっと練習しています。
一歩一歩どころか0.01歩ずつくらいじゃない?というスピードの歩みですけどね。

もう13歳になった息子を私は守りすぎちゃいけない。しかし、放置しすぎるととんでもないことになる・・ちょっと遠目で見ながら、うっかり目を離さないように気をつけています。

まとめ:二次障害の兆候があるなら環境を変えてほしい

発達障害児に無理をさせず快適に暮らせる・トレーニングしやすい環境を整えることを「環境調整」といいます。
だからね、辛い状態から子供を助け出すことは重要な取り組みなんです。

二次障害は対応が早ければ早いほど、深刻化しにくいんじゃないかと思います。子供の様子がおかしいと感じたら、今必要なサポートは何か考えてみてください。

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