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20分間ボコってくれた占い師へ、ありがとう


新年から風邪を引き、その上、年内からうっすらと抱えていた問題について、明らかに人との距離感を測り誤って、勝手に行動し勝手に傷ついた。(早い話が告白に失敗)

そう、もう年明け早々に色々やらかしすぎ。

これは幸先が悪すぎだろうということで、久しぶりに占いにいった。

学生時代から、たまに友達と遊びで占い館に行くことがあったが、ギレルモ・デルトロの映画『ナイトメア・アリー』を鑑賞して以来、占いに行くのをやめた。

あの映画から、(占いなんてものは、相手を観察し、適当にいくつかカマをかけて、相手が食いついたところで一気に話を合わせ、その人が聞きたがっている言葉をくれてやれば感謝され、成り立つものだ)と学習した。

だが今は、もうなんでもいいから、身内ではない誰かに話を聞いてもらい、
「あなたってこういうところあるよね」、「今はこういう時期だから〜〜」など、何かしらの応答が欲しいと感じた。

もちろん友人に聞いてもらうのもいいが、みんな多忙な社会人のため、せっかくの正月休みから、こんな辛気臭い話を聞かせて申し訳ないな〜と思った。

また、お金を支払って話を聞いてもらうことで、反論したり、言い訳したりせず素直に受け止められるのでは?とも思った。

ベッドから抜け出し、昼過ぎ、新宿の占い館に足を運んだ。

受付鑑定士を選ぶ際は、なるべく年が近い女の人にしようと、あまりTHE・占い師ぽくない見た目をした、一回り弱くらい年上の鑑定士を指名した。

(※しかし、プロフィールには鑑定歴25年とある。この方は一体....?)

鑑定時間は20分。とにかく一回ボコボコにしてもらおうと、恥を承知で相談内容を告げる。

タロットをもとに言われたのは、下記のような話。

  • 「え、正月からそんなことを...?!新年でお気持ちが高まっちゃったんですか...??」
    (冒頭、素直に引かれたw本当にそれはそう。でもXデーを一日引き伸ばすごとに、私は眠れない日が続いててだな..。)

  • 本当は好奇心旺盛で、視野が広い人間のはずなのに、恋愛になると途端に視野が狭く、盲目になる。
    これだと一向にあなたの本当の良さが相手に伝わらない
    (これをハッキリ言ってくれるのはありがたい!!)

  • 2024年下半期になにやらドン底を味わう予測。恋愛関係かもしれないので要注意。
    でも、落ちるところまで落ちないと、あなたはきっと学習できないはず。
    (明らかに悪魔とか、建物が崩壊してるカードが卓に出てて素人でもなんかヤバそう、となった)

  • 自分で良縁を見つけようと、もがけばもがくほど、良くない方向にハマる。
    (脳裏にハリポタの「賢者の石」に出てくるあのトラップが浮かんだ。ロンは締め殺されかけてたね)

  • 根本的に愛情に飢えており、寂しい人。出てる愛情くれオーラが凄まじくて上手くいってない
    (反論の余地なし!)

  • マッチングアプリには向いていない。あなたが主体となって引き当ててる人は良くないことが多い。
    (終わったやん)

  • 良縁は、信頼できる友達に紹介してもらうと良い
    (全然イメージ湧かん&友情までダメにしそうなのですが?!)

ちなみに、予約なしでいけるカウンセリングのようなノリで占いを利用しているので、この占いを将来どのくらい"的中"させるか、は今はあまり気にしていない。

自分にとって耳が痛い話を、今会ったばかりの赤の他人が、タロットのお告げを口実に遠慮なく告げてくれる、という体験が得たいから、占いに行くのだ。

それにしても自分で探し出した相手ではダメ、というのはどういうことか。言葉そのままの意味であればかなり厳しくないか。

詳しく突っ込んでみたところ、何も"白馬の王子様を待て"、という意味ではなく、好奇心から出かけて行った趣味の集まりなどから自然と親しくなった相手が良縁になるそう。

.....先生、あたしの1番の趣味であるミュージカルの界隈、ほとんど女性しかいないんですが....

他の趣味は映画とかpodcastか...?でもこれを聞いてしまった時点で、もう出かける前に出会いがあるかも!という煩悩が湧く気がする。というわけで一旦忘れたい。

いちばん心に残ったのは、根本的な寂しさ、愛情不足についてだ。

マイハマランさんは、側から見たら仕事も真面目にやっていて、恋愛にも苦労しなさそうに見える。が、あなたの性格的な問題なのか、相手に対して強い愛情を求め、それが相手に伝わってしまっている。

🫣

もう、マジで、仰るとおりなんだよな〜。

今日、これが聞けたことで、3300円を支払った意味があったよなと思う。

そうか、自分は思ったより愛情に飢えていて、寂しい人なんだな....いうことを再確認した。

うっすら知ってはいたけど、赤の他人から改めて目を見て言われることで、傷つくどころか、ストンと胸の支えが取れた。気がする。

....占いなんか行かなくても、自分のnoteのバックナンバーを見返したら明らかにそうじゃん、となるのは、当事者外の意見だろう。

「寂しさを埋める」というKPIのためなら、手段を選ばず、それ仕事か??みたいな方向違いの努力をしてしまう。私はとにかく真面目で、愚直で、自分が頑張れば欲しいものが手に入るという受験生をいまだに飼っているのだと思う。


最後に鑑定士に、
「定期的にこうやって誰かに吐き出しましょう。きっと友人とかには話せないんでしょ?」としっかりトドメを刺された私は、お礼を言って、占い館を出た。

誰かを好きになってる期間って本当に楽しいし、仕事と趣味の往復だけをしていたら得られない、自分を見つめ直す機会を得られるので、悪いことじゃない。さらに、(あ、これは楽しくない、しんどい)と思った時点で「同じ重さを交換できないのであれば、もうやめましょう」が自分から言えるようになったのも、数年前に比べたら随分な成長だと思った。 

でも、寂しくて、愛情不足な自分を認めるということを始めていかないと、30〜40代になっても同じことを繰り返しているかもしれない。

先日聞いたpodcast『overthesun』の、東京電力会社員の事件を扱った回を思い出した。



占いの帰りは四谷まで歩き、"お岩さん"ゆかりの陽運寺に行った。今年は寂しさに勝てる人間になりますように....と、お岩さん的に図々しすぎる初詣。(でもここ、芸能と良縁、縁切りにご利益のある寺なんだよ....)

最後に、新宿三丁目のビルで、ねぎしを食べた。占い師にボコボコにされて、憑きものが取れたのか、せめてbe kindでありたい....と混雑対応でテンパる店員さんにめちゃくちゃ親切にした。

ねぎしが沁みた


新年、あけましておめでとうございます。
こんな感じで2024年もやっていきます。

ちなみに、自身の芸事の大成or良縁だったら、間違いなく絶対に前者です。お岩さん頼みます

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