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契約、命と若さの交換


昨晩、悪魔らしき者が夢に出てきた。うん、あれは悪魔だ、きっと悪魔だ。
その悪魔が私に云う。
おまえそんなに若返りたいのか?
それならその願いを叶えてあげよう、と。

しかし、それには条件があると悪魔は言った。

お前の残り寿命をワシに差し出せ。
差し出した年数分、お前を若返らせてやると。

もし、おまえの寿命が残り25年あるとして、残りの寿命から10年をワシに差し出せば、10歳若返らせる。
しかし、おまえの寿命は10年減って15年となる。

今、お前は50歳だな?
それだと見た目40歳に若返る。
言っておくが、タイムスリップして時間が10年戻るわけではい。
見た目が10歳若くなるということだ。
もちろん、体力も40歳の時と同じ体力になる。

どう?
契約するか?
何年ワシに差し出す?

何?
残りの前の寿命か?
それは、わからん。

何年差し出せばいいかわからない?

人の寿命はあいつ・・・、死神が知っている。
やつが現れたときが、人の命の終わりとなる。
ワシはあいつが嫌いだから、おまえの寿命が何年残っているのか自分でやつに訊くがいい。

さあ、どうする?
契約するか?
何年ワシに差し出す?

なに?
10年、20年若返ってもしょうがないだと?
なんでだ。
...
...
男のままでは嫌だということか。
めんどくせーなお前!

...
...

よし、わかった。
お前の命、1年残して残り全部をワシに差し出せ。
そしたら、10代の女の子にしてやる。
しかし寿命は1年だ。

16歳?、17歳?、好きな年を選べ。

さあ、どうする?
契約するか?

まあ、今答えを出さなくてもよい。
来週またお前の夢に来る。だから、それまでに考えておけ。

じゃーな

そして私は夢から覚めた。
なに?今の夢。マジで?
人ではない悪魔みたいな何か、来週また来るの?


※フィクションです


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