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私の貞操観(与謝野晶子)
貞操や純潔について、与謝野晶子が100年前に書かれた評論。
難しいことが書いてあるが、簡単に言うと貞操を男尊女卑の一つとして、与謝野晶子本人の価値観も交えて書いてある。
処女時代の貞操と、結婚後の貞操。与謝野晶子本人が貞操を守り得た理由が書いてあるが、今でいうアセクシャルに近かったのではないかと思う。
最後の文に
将来は教養ある男子が殖えるに従って、自己の純潔を貴ぶため、家庭の平和を欲するため、放縦な性欲を自制して一夫一婦主義を女子と同じく尊重し実践するようになるであろうか。
また反対に女子もまた刺激に憬れる心や食物その他の変革から従来の体質を漸次一変して性交の欲望を自発し、併せて男子と斉しく老ゆることも遅くなるであろうか。
男子が純潔を品があるように振る舞うのは、ずっと先になると思うが、女子が性交の欲望はすでに自発している。
そもそも、女子の性交の欲望は男よりも元々強くあって、それをあれやこれやと手を尽くして抑え込んできたのが男子なのです。理由は征服欲と嫉妬。
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