「ラッセル幸福論」を読んでみた

#ラッセル幸福論を読む #読書


ラッセル幸福論を読んでみました。以下に私の心に響いた部分を載せます。

・「現代の恐竜たちも(我々人間のことです)、自ら絶滅しつつある。彼らは平均して、結婚によって二人の子供しか作らない。彼らは、子供を儲けたいと思うほど人生をエンジョイしていないのだ。」
この本を読もうと思った理由がここにあります。
この最後の一文が私に現状をぴったり表す一言で、あまりにもぴったりと合いすぎてここを読んだとき笑いました。
まさか岩波文庫を読んで笑うと思わなかったので驚きました。
そして 今からでも遅くないのでエンジョイしようじゃないかと思いました。

・「心配事についで、不幸の最も強力な原因の一つは、おそらくは妬みである。
私に言わせれば、妬みは、人間の情念の中で最も普遍的で年深いものの一つである。」
妬まない。三毒追放のひとつですね。

・「他の一人の人のために、自分の主たる行き方を捻じ曲げるようなことを、なんぴとにも期待すべきではない」

・「 私たちの生き方がたまたま隣人で会ったり親戚であるような人たちの偶然の趣味や希望によって決まるのではなく、私たち自身の深い衝動から生まれてくることが幸福にとって不可欠である」
インターネットを介して 普通なら会えないような人と会えるのは ありがたいです。

・ 寛容さを増やす最善の方法は、真の幸福を享受しているが故に、仲間の人間に苦痛を与えることを主な楽しみとしていない個人の数を増やすことである。
おお。

・「自己を過小評価する人は、いつも成功したことに驚いているのに対して、自己を過大評価する人は、いつも失敗したことに驚いている。前者の類の驚きは愉快であり、後者の類は不愉快だ」
自分はどちらだろうと思いながら読んだのですが、いまいちピンと来ませんいつもビクビクしている感じがします。

・この本は90年ほど前に書かれた本で、「社会の高等教育を受けた中で一番幸福なのは科学者だ」と書いてあります。
が、現在の科学者はたいていの場合、研究のためのお金を取ってくることに必死なような気がして、彼らは今幸せだろうかとふと思いました。
どんなに面白い研究をやってるかというよりも、どんなに面白いプレゼンテーションをするかということに重きが置かれている気がして、本当に大事なものをみんな忘れているかなと考えました。

・「面白くない仕事を機械にやらせることがどんどん進んでいくだろう」というようなことが書いてあります。
つまり人間は面白い仕事をしないと生き残れないってことでしょうか。
ぎくっ、とします。

・ 「人間は疲れれば疲れるほどほど外部への興味が薄れていく」
正常なワーキングメモリが働かなくなるって事ですね。

・ 「なんでもいい、専門的な技術を身につけた女性は、たとい母親になっていても自分自身のためにも、また地域社会のためにも自由にこの技術を行使し続けるべきである。」
・「親であることは、人生の一要素として重要ではあるけれども、人生の全体であるかのように扱われるならば不満足なものになるからである」
この部分を読んで少し救われた気分になりました。結婚すらしていないですが。

・「私が主唱したい哲学への最良の入門は、あるいは時点を少し語ることではあるまいか」
ここで、もし、哲学を「自分の中で物事を考える、作り出す」と捉えるとすると、ここで自分について少しずつ毎日投稿していくことは良い訓練になっているんじゃないかなとふと思いました。

また、本を読んだら投稿します。


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