悪影響のありそうな表現は規制するんじゃなくて同じ表現で殴り返したらどうなんだよ!!!


最近見た「ロリを規制すると児童に対する性犯罪者が増えるぞ!」みたいな漫画に対してすげえモヤモヤしたので真面目に考えてみた。

あの意見に対して、私は一部に賛成し、一部に反論する。

「規制という対策は間違っていると感じるが、児童に対する保護意識が薄いと感じる意見なのですべてには賛成できない。児童を保護し、フィクションに限って表現の自由も守る対策を新たに考えるべきである」

が私の考えた結論だ。


私は、表現規制には反対する。
過激で差別的な表現も「それは人道に外れた行為である」と受け手に伝えることができるだろう。
あるいは、卑猥で悪逆な表現でしか救われない人間が、現実を忘れ生き延びるために必要とすることもあるだろう。想像のみ、幻想世界のみの世界で生み出された表現は、現実の人間を傷つけないまま、その人間を救い上げる。

だから必要なのは、現実の児童の保護と、犯罪者への処罰の厳罰化。現実の児童をいかに守るべきかという方法の周知。
そして、児童は保護し人権を守り、尊重せねばならないという表現の増加ではないだろうか。

悪逆な表現が存在しうるのであれば、その表現に対して異を唱えられるのは規制という法律ではなく、
「現実の児童に対してはこのようにすると健全である」
という表現ではないか。
政府が行うべきは、表現の規制ではなく、表現の増加だ。

児童を性的な対象として見るという表現をそのまま信じるのは危険である、と危惧するのはまっとうだし、わかる。
人間の常識は周囲の環境でいともたやすく歪むのが普通だ。

問題なのは、表現そのものを消してしまえばいいだろうという方針だ。
卑猥で倫理を外した表現が存在するのならば、その表現を真っ向から否定する
「児童は保護され、尊重される存在である」
という表現を必ず添付することこそ現実とフィクションは別物であるという意識を高めることにつながるのではないか。

政府が行うべき、未成年の見た目の相手を性的な対象としたフィクション表現物にする対策は、
「児童の人権と尊重に関する表現物の添付義務化」だ。
絶対にスキップできないように規定して、しっかり視聴してもらえばいい。

それで興ざめになるとか言い出す相手は、それこそ現実とフィクションの区別がついていないのだから、ぜひとも興ざめになっていただいて大いに結構だ。そのまま興味がなくなって貰えればとても良い。現実とフィクションの区別のついていない人が、児童を性的に見られなくなったからといって、犯罪が増えるということはなさそうだし。

そしてどうせなら「児童の人権を尊重する表現物」の制作に対して、政府は大いに報酬を弾んで力を入れたらどうだろうか。
一定の審査基準を通る内容ならば、登録申請があったら全部政府が高く買い、動画やDVDなどで再生されるたびに著作権料を作者に支払うのだ。
様々な表現者が、こぞって児童の人権を調べて尊重する内容について考え、創作してくれれば、もともと児童を性対象として見ない人間も改めて考え、得るものがあるだろう。
クールジャパンという政策を大きく掲げているのだから、予算は潤沢に用意されると信じている。


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