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本当に必要なものはなんだろう

今年の夏、仕事でベトナムに行った。
アパレルグッズや靴などを作る仕事なんだけど、
ルールにしばられて、本当に必要か分からない仕事をしなければいけないことも多い。

例えば、、
とても大きいお客様の商品。
生地の色が微妙に、本当に言われても分かるか
分からないかくらい、微妙に確認サンプルと違っていると
問題になる。

香港人の同僚は
「本当にチェックが厳しいから、ギャンブルみたいなものだ」と言った。

ため息しか出なかった。
情けなくて仕方なかった。

言われても分かるか分からないかの色のブレについて、
そのまま進めるか、またはこれまで作ったすべての商品を破棄して
完璧に同じ色の布を新しく手配し直して、作り直すのかを
何十分も話す。日本向けの商品だ。

消費者としての私たちは本当に100%正しい色でなければ
買わないのだろうか。

アンミカによると白は200色ある。
その200色のどこまで私たち消費者の目は見極められるのだろう。

アパレル産業は世界2位の環境汚染産業と言われている。

そりゃそうだろう。
言われても分かるか分からないかの違いで
それまで作った何千もの商品を破棄することもあるのだから。

水を使って、電気を使って、石油を使って、
地球に負荷を与えながら私たちは生きている。

それだけでは事足りず、分かるか分からないかの色の違いで
それまでに使われたすべてのエネルギーは無駄になる。

本当に消費者が求めているのだろうか、、、と思う。

どんなにExactly same を求めても、想像力があれば
違いが出ることは理解できる。

それでも、ビジネスとして信用を得るには
どこまでもExactly same を求めなければいけない。

だったらさ、あなたもどなたも
Exactly same でいいのかよ。って思う。

本当に必要なものはなんだろう。

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