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ボクがママを好きな理由。いつもがんばってくれているママへ。

ちょっとドキドキしたけど、ボクはパパに「今日もママと一緒に寝たい!」といった。

今日はパパがいつもより早く帰ってきて、ママは心の中で〈たまにはゆっくりとテレビドラマでも観たいな。パパが寝かしつけてくれたらいいな。〉
と思っていたかも知れない。でもボクは、いつものようにママと一緒に寝たかったんだ。

パパは「そうか、ママがいいか。ボクはママから生まれたからママのことが一番スキだもんな。仕方ないな。」といった。パパは最初だけちょっとムッとしたような顔をしていたけれど、すぐになんだかホッとしたような顔になった。パパは心の中で〈久しぶりに早く家に帰ってきたんだからボクと早く寝てしまうより、ゆっくりNetflixでも観ながらお酒でも飲みたいな〉と思っていたのかも知れない。

でもね、パパ。
ボクがママを好きなのは、ママから生まれたからだけじゃない
ボクがママと一緒に寝たいのは、ママから生まれたからだけじゃない
もちろんパパのことも好きだけど、ママのことをいつも考えちゃうのは、
ママから生まれたからだけじゃないんだよ。

ママは、

ボクが起きるよりも早く起きてごはんを用意してくれて、
洗濯していつも清潔な服を着させてくれて、
「小さくなっちゃったね。」といって新しい靴下を買ってきてくれて、
お風呂に一緒に入ってボクの膝小僧が擦りむいているのに気がついて「どうしたの。痛かったね。」って心配してくれて、
トイレやお風呂や洗面台もキレイにお掃除してくれて、
風邪をひいたら仕事を休んで病院に連れて行ってくれたり看病してくれて、
寝る前にボクが「明日学校に持って行く絵の具の赤がない!」って思い出したときも「お風呂上がりで恥ずかしい!」っていいながらスーパーや100円ショップを回って絵の具の赤を探してきてくれて、
ボクが学校の帰りに摘んできた花を「嬉しい」って喜んでくれて、
それは名前もわからない雑草みたいな花だったけど大切そうに台所の一番よく見えるところに飾ってくれて、
ボクがもっともっと小さいときに書いた母の日の「ありがとう」って手紙をすごく大事そうに手帳に挟んであって、
「もっとキレイに書き直してあげる」ってボクがいったら「これがいいの。可愛い字だね。」って笑っていて、
寝る前に本を読んでくれて、
でもママのほうがボクより眠くて早く寝ちゃったりするけど。
(パパと一緒に寝るとき、パパはいつもiPhoneに夢中だからボクは退屈。)

だからボクは、ママと一緒に寝たいの。
たまにはパパと寝ようかとも思ったけど、パパは本を読むのがあまり好きじゃないみたい。だからごめんね、パパ。

ボクはママのことが大好き。

この気持ちは、ママのお腹から生まれてきたあの日から始まって、毎日毎日大きくなり続けてる。それは、ママが毎日毎日一生懸命、ボクが大きくなるように、ボクが元気でいられるように、いつもボクをみていてくれるから。

だからママ、今日もボクと一緒に寝てください。
ボクも一生懸命大きくなるから、それまで、あともう少しのあいだだよ。
あと何回、ボクとママは一緒に寝られるのかな。

今日はママとボクが大好きなヨシタケシンスケの『りゆうがあります』を読んで欲しいな。

ママ、いつもありがとう。


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