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ジビエ雑記
京都市役所近く、姉小路河原町を木屋町側に入ったところ。
水族館カフェ・バーBluefish aquariumがある。ここはデートでも街歩きでも、飲み歩きでも、家族でも楽しい。
なかなかお目にかかれない水生生物や熱帯魚に会える。他テーブルのお客さんに迷惑にならないように立ち歩いて魚たちを鑑賞できるし、雰囲気たっぷりの種類の多いクリームソーダやオリジナルカクテルも素敵だ。
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ここのマスター兼館長さんは生き物の解説もしてくださるし、環境問題や生物多様性、生き物についての取り組みもしておられる。押し付けがましくなく、オシャレで楽しい。
ここは出張水族館や金魚すくいなど様々なイベントにも出店されているので関西にお立ち寄りの際は是非調べてみてほしい。
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ここの名物は、BARフードのチキンやピザはもちろん、シャークナゲットである。
サメのナゲットだが、はっきり言う。風味は無難な白身魚。京都では祇園祭(鱧祭り)の季節になると廉価な居酒屋さんでも鱧に出会えるのだが、骨のない鱧カツとか鱧天ぷらを想像してみてほしい。シャークナゲットはそれだ。鱧をナゲットにした感じ。HUBのフィッシュアンドチップスより薄味で…クセのない脂の少ない白身魚。そう…噂には日が経つと臭いらしいサメにしては無難なのだ…
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これは生簀ではなく、サメの展示水槽。ヒトデが割と活発に動く。可愛い。
ともかくBluefish aquariumさんは雰囲気もお酒も素敵なので是非行かれたい。メニュー表にカミカゼがある。
筆者はカクテルのカミカゼが何より好きなので噛みごたえがメニューにあるのは重要項目。溢れるグラスシャンパンも贅沢である。
そして同行者がいう。
「なんか、変な肉が食べたい。」
「変な肉」というフレーズが気に入ってしまった。サメが思ったより風味が普通科高校の地味な優等生のようで…変な、というのも失敬なのだが、言えば畜産化されていない野趣溢れる、珍しい…肉…
SNSで話題の珍獣屋や昆虫食のお店は大阪にあるし、探したところ京都駅前のある居酒屋さんではウーパールーパー、カエル、ワニなぞが食べられるらしい。いや、そこまでいくと怖いというか、両生類や爬虫類でもなく…金カムに出てきたような獣の肉!が希望である。
それにしても「変な肉」脳にこびりつくフレーズである
京都で金カムといえば、杉元が京都で食べたと思い、自分は伏見稲荷の門前、かの有名な「すずめの焼き鳥」を食べに行った。
食感と風味は、ささみとむね肉の真ん中あたりだが、なにしろ可食できる肉は少なく小骨が多くて感触に干物の魚を感じる。なにしろ、見た目があまりにご本人。
頭蓋を齧ると脳みそ?脳髄?が旨みの深いスープみたいに溢れ出す。小籠包みたい。これは美味。ただし、嘴が大きいので噛むのに一苦労。口の中に刺さりまくる。
以下、画像すずめさんご本人注意。
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伏見稲荷から京阪での帰り道。すずめ二羽で空腹を満たせぬ矢先に出町柳で見つけたのはなんと
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ジビエ料理店「隠家」
しかも串焼き一本から頼めるし、この鳥類哺乳類たちのラインナップ。探していた「変な肉」の概念はこれである。
晩御飯ここで決まり!
お店の引き戸を開けると金カムのキロランケのグッズがお出迎えしてくれる。
いや、絶対美味しいでしょ(キロちゃんに対する厚い信頼)
季節のオススメはやはり猪、そしてツキノワグマ。この日、ヒグマはなし。カラスは時価。
映画「犬王」に頭と耳をやられている我々はまず鯨のハツ刺しを注文。他にも本皮引きや、歯茎、長崎県名物の鯨カツもある。
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味付けはごま油に玉ねぎ、ミョウガ。
今や表立っては口にできない往年のレバ刺し感がある。噛みごたえと飲み込む際に鼻と喉に抜ける独特の海の獣っぽい香りがある。美味。
そもそも関西は和歌山県などで鯨漁が盛んなのもあり、給食で竜田揚げがでたり、水菜と煮るはりはり鍋などは有名だが、ハツのお造りは初体験。
続けて
鹿肉のロースト、鹿のハツ、雉の鶏刺し(鶏じゃなくて雉だが)
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クセのないさっぱりとした鹿肉は二人とも大好物。ハツは初めて。一見すると牛レバーに似た見た目だがずっとクセの少なく美味。
雉、キジと言えば加賀金沢、藩主前田家の饗応料理に雉羽盛りという美麗な見た目のお料理、そして日本酒にキジ肉を入れてフランべする骨酒ならぬ雉酒があるが、生の雉は初めて。
山鳥と昔の人間が愛でて好むのも納得。カモのクセやコクのある風味が苦手な方でもこっちは絶対好き。上品な旨み。皮とかずっと噛んでたい。食感は鶏刺しの、味はすっぽんとか鯛みたいな感じ。
マリネやパクチーと合えた料理もあったが納得。
来ました。
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左からアナグマ、猪しゃぶ、ツキノワグマ。
アナグマは大半が脂身で、牛脂や霜降りの部位、豚の脂身が好きな人は絶対好き。最高。
猪しゃぶはそりゃ美味しいよね。ぼたん鍋やしゃぶしゃぶは関西では兵庫県丹波篠山が有名だが、ここ京都の貴船の料理旅館やもっと北の山中の名門料理屋など有名。出町柳はそんな京の山々に向かう玄関口である事を思い出させる。
昆布で引いたお出しに脂身と旨味の多いぼたん肉の滋味。めちゃくちゃ美味しい。小猪は季節限定なので急いでほしい。
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ツキノワグマ!ヒグマには出会えなかったがクマ!念願のクマ!
噛みごたえのあるお肉は噛むほどに旨味の深い肉汁が溢れ出す。油もさっぱりしてて美味しい。もう美味しいんだねキミ…という目でしか見れない。
そしてフランス料理で有名なlapin、ウサギは串焼きとスープで。
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フワフワで柔らかく旨味と甘みのある肉である。
鹿と猪は串も注文。
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予めついている塩味だけで美味だが、スパイスで味変もできる。お肉の味を楽しんで欲しいのでスパイスは直接肉にかけず、小皿に乗せて少しずつつけて欲しい。
要予約だが鍋もしてもらえるので、近いうちにまた行きたい名店である。本当にどれも美味しい。
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気になるメニューはまだまだある。カラスは時価らしい。ズワイガニやのどぐろ、フグくらいでしか聞いた事ないぞ…時価て…
その上、京都名物すずめの焼き鳥もある。伏見稲荷門前では一羽五百円や一人前七百円だが、ここでは半額以下。ウズラもいる。
何度も言うが早いうちにまた行きたい!!
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