最終レースを最初に予想する話

先週、「番組表って、見てますか?」というタイトルで記事を書きました。予想を始める段階(私の場合は木曜日)にその週の土曜・日曜の番組表を見て、ざっくりと「買うレース」「買わないレース」を決め、さらに「勝負するレース」「勝負はしないけど必ずチェックするレース」等の目星をつけておくと後の予想が楽になります…というような内容でした。

今日は、その話をもう一歩進めて、「最終レース」に関する話を書いてみたいと思います。

「最終レース」の魔力
冷静に考えると、「最終レース」って不思議ですよね。相撲では横綱は最後に登場するし、紅白歌合戦も「トリ=大物歌手」という決まり事になっていますが、競馬はメインレースは最後には行われません。ダービーも有馬記念も最終レースではなく、メインより「格下」のレースが最終になっています。(ダービーの日はそれでも目黒記念が最終ですが)
一説によれば「お客さんの帰りを分散させるため」とか「最終は馬券が売れるから敢えてメンバーのいいレースにする必要はない」といったような理由があるようですが、明確なところはわかりません。
いずれにせよ、メインレースを外してしまえば「最終で逆転!」という気持ちになるでしょうし、逆にメインレースで儲かっても「最終でさらに!」という気持ちになるでしょう。「もともと最終レースは買うつもりがなかった」と手じまいできる強靭なメンタルを持っていない限り、何らかの動機で最終レースを買ってしまう競馬ファンが多いのは間違いないところです。

最終レースの予想を妨げるもの
私もそこまでのメンタルは持っていないので、いくら「事前に買うレースを決めておこう」「予定外のレースには手を出さないようにしよう」と思っていても、浮いているにせよ沈んでいるにせよ最後に「えい!」となってしまう自分を止めることはできないと悟りました。
(実際、「番組表って、見てますか?」の記事内でも、しれっと最終レースを買う前提で京都を選んでいます)

そこで、私のとった作戦は…「どうせ買ってしまうなら、最終レースの的中率を上げるしかない」でした。
ということで、まずは「以前は何故最終レースが当たらなかったのか?」を考え、当時最終レースでアツくなっていた自分の心境や状況を振り返ってみました。
・自分が期待している配当から逆算して馬券を組み立ててしまう
(今日は〇〇円負けているから、取り返すためには…という発想です。別に私が負けているからと言って最終レースが穴馬券になってくれるわけではないですよね)
・逆転を狙うにせよ、より大勝ちを狙うにせよ、本命馬より穴馬が良く見えてしまう
(ゴールした後で「冷静に考えたらこっちだよね」というやつです)
・メインレースはインタビューやリプレイ等もじっくり見てしまうので、純粋に予想にかける時間が減ってしまう
(最悪のケースは、当初買う予定がなかったのに参戦して、かつ予想時間も短いので、ほぼカンで買っているような状態でした)

こうやって今書きだしてみても、「これじゃ、当たる筈ないわ」という雰囲気満載ですね(涙)。

どうせ避けられないのなら、発想を転換する
であれば、もう「自分は最終を買わずにはその日の競馬を終われない」と自覚して、少しでもいい結果を得て終わるしかありません。実際、最終レースが当たるとそれなりに気分がいいままその日の競馬を終われるし、それが土曜であれば日曜に向けて勢いがつく感じもします。
言い方を変えると、せっかくメインレースが当たっても最終レースで外れるとちょっとテンションが下がりますよね。

この観点から、今、私が最終レースに関して実践していることは以下になります。
①番組表を見て「買うレース」「買わないレース」を仕分けし、まずは土曜の最終レース(2場or3場あるので、その中では自分の得意条件や、感覚的に買いたいと思えたものを優先)を予想します。
馬場状態もわからないし、木曜段階では枠順もオッズも出ていないので、「予想を詰める」までは必要ないと思いますが、それでも自分にとって自信の「有り・無し」ぐらいはイメージできると思います。
②その後で、はじめに仕分けた中の「買うレース」について予想をしていきます。
③最終レースが「自信有り」なのか「無し」なのかが事前にわかっていれば、他のレースを予想する上でいろいろな作戦が考えられます。
最終に自信があるのであれば「それまでのレースは無理しないでプラスをキープしていけば最終で一気に勝ちに持っていける」とか「最終は自信がないから、メインレースまでである程度勝負をつけておきたい。それでダメなら最終は軽めに買って日曜に勝負は持ち越し」とか。
土曜の最終レースに自信がない場合は「難しいと見切って勝負を軽めに抑えた」ことも日曜に向けた自信になる気がします。(それぐらいなら「ケン」すればいいのに、というのは言わない約束で)

まとめると、番組構成上、最終レースはメインレースの「おまけ」みたいな位置づけになってしまっていますが、馬券を買う側にしてみれば順番の上からは「一番大事なレース」。
発想を変えて「最終レースを当てることが自分の馬券の収支を左右する」と考えるということです。

※以上は土曜に関してですが、この場合も同じ流れを日曜に関して行います。

実際には開催日当日、メインレースが終わるまでの間に、「予想外の当たり」や「予想外のはずれ」があって、事前のシミュレーション通りにはいかないと思います。競馬はそんなに簡単なものでもないですし。

ただ、「最初に最終レースを予想した」ことにより、少なくとも「他のレースよりも時間をかけることができた」「他のレースよりも冷静な状態で予想することができた」ということになり、少なくとも土曜(日曜)の最終レースを迎える時のメンタルはだいぶ整っているのではないでしょうか。

というわけで、今週の最大のポイントは目黒記念です。(京都最終の朱雀Sを選ぶかも知れませんが)
もちろん競馬の祭典・ダービーは是非とも当てたいところですが、目黒記念が当たるといい気分でダービーウィークを締めくくることができますよ。

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