憧れの大人の正解がサボさんである理由

こんにちは。

皆さんは「憧れの大人」はいますか?

私はいます。サボさんです。

サボさんとは、Eテレの教育番組である「みいつけた!」に登場するサボテンのキャラクターです。イスのコッシー、同居人のスイちゃんと共に生活を送っております。皆さんも一度は見たことがあるのではないでしょうか。

これはあまり知られていないことなのですが、この「サボさん」という人物(植物だが人間として扱う)、かなりのハイスペックです。まさに憧れの大人と呼ぶにふさわしい存在です。

しかし、現代社会ではサボさんの魅力に気づく方は少なく、過小評価されているといわざるを得ません。実際、今この記事を読んでいる方の殆どがサボさんのことを「緑の大きい物体」程度にしか思っていないでしょう。このままでは、サボさんという素晴らしい人物が、「お風呂が大好きな水道代泥棒くん」や、「椅子のくせにライスが大好きなエンゲル係数底上げくん」と同等に扱われてしまいます。

今回は、サボさんというキャラクターの魅力をいくつか紹介していきます。このnoteを読み終わった後、あなたは憧れの大人がサボさんに上書きされ、緑の蛍光ペンで体を塗りたくっているはずです。

①職業が歌手

実はサボさん、歌手です。曲も沢山出しています。大人の貫禄と共に一抹の哀愁を漂わせる名曲「サボさんまいったな」、故郷である砂漠をテーマにし、コーラスの適当さも相まってサボさんの寛大さを表現した「さばくにおいでよ」、持ち前のとげの鋭さとかっこよさを暗示するようなはっちゃけた曲調の「サボテン・ナイト・フィーバー」など、魅力は語ればきりがありません。番組内の物語でも、業界関係者からコンサートの依頼を受けたり、CD販売をはじめとするグッズ展開を行っていることからも、そこそこ売れていることが推測できます。美声を活かし、砂漠のように乾ききった人々の耳にオアシスのような潤いをもたらす。歌手であるサボさんは、憧れの大人と呼ぶにふさわしい存在といえます。

②家事炊事をこなす抜群の生活スキル

「職業が歌手ですごいのはわかったけど、私生活はだらしないんでしょ?」と思ったそこのあなた。ご安心ください。サボさんは家事炊事も完璧にこなし、コッシーとスイちゃんを支える一家の大黒柱として活躍しています。番組内でもエプロンをつけた可愛らしい姿がよく見られ、まさにギャップの塊。おいしい料理やおやつを振る舞うのは勿論、洗濯やお片付けなども完璧に遂行する様子は、まさに葉緑体をまとった家事えもん。歌手を引退した後も、ハウスキーパーとしてセカンドキャリアを過ごせるぬかりなさ。まさに一家に一サボテンの時代の到来を予期しております。

③圧倒的スタイルの良さ

見てわかるとおり、サボさんはスタイルも抜群です。恐らく2mはあるでしょう。日本人の平均身長を遙かに上回るその姿は、陵南のビッグ・ジュンならぬビッグ・サボといえます。

④圧倒的お笑いスキル

Eテレだからといって侮ることなかれ、みいつけた!という番組は、ボケとツッコミがしっかりしており、コント番組といっても差し支えないレベルです。コッシーの中の人がサバンナ高橋さんであることからも、笑いの質の高さも納得できます。そんな中、サボさんはボケとツッコミを両立して完璧にこなし、お話の潤滑油として機能しております。滑り芸やノリツッコミも駆使し、その活躍っぷりからオチを任されることも多く、スタッフからの信頼が感じられます。

番組では、クイズやゲームなどで サボさんが珍回答を述べて間違える→スイちゃんかコッシーが正解を言う という流れがよく見られます。この珍回答がまあ面白く、大喜利センスの高さを感じます。私の好きなサボさんの回答の一つに、「ブルータス、お前もか」の意味を考えようというコーナーで、食堂にカエサルとブルータスがいる設定を作り、「ブルータス!お前も(この美味しいb定食を頼んだの)か!」というものがあります。当時小学生の私はあまりの面白さに腹筋崩壊し、面白さtier1の陣内智則が環境落ちする程の衝撃でした。あの日は忘れられません。

その他にも、様々なキャラクターに憑依したり、司会進行役を務めることもあり、コメディアンとしてスキが全くありません。個人的に、3代目スイちゃん時代のお話は、歴代を通してみても群を抜いて完成度が高く、私の中で勝手に「みいつけた黄金期」と呼んでいます。機会があれば是非ご覧になってみてはいかがでしょうか。

⑤別人格サボ子の破壊力&運動神経の良さ

サボさんは、頭のお花が咲くとおネエキャラになる属性を持ち合わせております。この状態は「サボ子」とよばれ、番組内では別人格と扱われることもありますが、便宜上同一人物として扱います。毎週金曜日に放送される傾向にある「サボ子のドキドキリポート」は、サボ子の良さが120%発揮されている神コーナーです。ラグビーやチアリーディング、スキーといったことをリポートし、サボ子が実際にチャレンジしてみるという内容のこのコーナーを最初見たとき、私はEテレの本気をひしひしと感じました。リポートする人に毎回つけるあだ名の絶妙さ、最終的にミッションを完璧にこなす運動神経の良さ、時にはジョークを交え、リポーターとして現場を和ませる素晴らしさなど、その魅力は語ればきりがありません。是非、一度でいいので自分の目で見てほしいです。

いかがでしたか?

他にも「ヴァイオリンが弾ける」「サボテンの友達が沢山おり、友好関係の広さがうかがえる」など魅力は沢山ありますが、今回はここまでとさせて頂きます。

皆さんも、一度みいつけた!を見て、サボさんという人物の素晴らしさを認識して、是非憧れの大人としてほしいと思います。

以上です。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?