休学日記 1/22~1/28
1/22(月)
昨日の夜うんともすんとも言わなくなったスマホは、朝起きても壊れたままだった。おそらく電源はついているようで、本体横の消音ボタンをいじると震えるのだけれど画面はずっと真っ黒だった。機種変に行こうとして、はたと気づいた。このスマホ、高校生の時から使っているのでおそらく名義が親なのではないだろうか。急いで電話して確認すると本当に親だった。つまり、親が同伴するか直筆の委任状がないと機種変更ができない。もうすでに手元のそれは黒い石板と化しており、わたしはバイトに行くにも人に連絡を入れるにも就職活動をするにも電車に乗るにも全てをスマホに集約してしまっている。スマホがないと1日も日常生活が成り立たないと言っても過言ではない。悩んで、結局実家に帰ることにした。ギリギリ日帰りできる距離でよかった。急いでバイト先に平謝りして欠勤の連絡をする。そのまま使い物にならなくなったスマホと財布を持って電車に飛び乗った。急いでいて文庫本を持ってくるのも忘れてしまったので、車内はインターネットに繋がっていないiPadを抱えてずっと記憶だけでテニミュ関東立海の曲の歌詞を書き出すチャレンジをしていた。
地元に到着し、そのまま父親が付き添ってくれて携帯ショップに行った。予約でいっぱいなので4時にまた来てくださいと言われ、すごすごと家に帰り4時にまた行ってどうにかこうにか機種変更できた。iPhoneなら何でも良かったのだが、店頭にあってその日にもらって帰ることができるのは最新版の15だけと言われ、愕然とした。かくしてそんなつもりはなく最新版のiPhoneを手に入れてしまった。父が支払いをしてくれると言って、22にもなって、しかもインターネットで親に恨み言ばかり言っているのに、と情けなくなったがウン十万円の急な出費は実際キツすぎてお言葉に甘えた。こういうところだ。わたしは本当に、恵まれてるのに悲劇のヒロインぶって本当にクズ。死んでしまった携帯からデータは取り戻せなかった。写真だけはAmazon Photosにこまめに移していたので救われた。夕飯を食べさせてもらって実家を出た。最新のiPhoneは前に使っていたものより重くて、電車で片手に持ってTwitterを見ているだけで手が疲れた。
1/23(火)
おはようございます。これからバイトなのに制服を間違えて洗濯してしまったのですが、これ洗濯終わった瞬間からドライヤーすればちょっと湿ってるくらいでいけると思いますか?→ちょっと湿ってたけどいけた。働いてる間に乾いた。
1/24(水)
突然だが、わたしはTwitterのいつも使っている非公開アカウントのフォロワーが好きすぎて短歌を作り、その短歌をまとめた自主制作の本を秋に作った。しかし、作ったのはいいもののどこに需要があるんだ…と思ってしばらく棚の奥にしまい込んでいた。そして今日はわたしが棚を借りているとあるシェア型書店のお店番の日だったので、急に思い立ってちょっと置いてみようかな…と思ってモゾモゾ準備をした。が、出かける前に急に全部怖くなってきた。己が己であるとわかられている場所で己を開示することが。わたしはこれが本当に恐ろしすぎるので、全てのSNSのメインアカウントに鍵をかけているし、このnoteも Twitterやその他のSNSと何も紐づけていないのだ。でも、あらゆる場所に点在するわたしのかけらを一つに集約した方が「わたし」というコンテンツをわかりやすくこれを読んでくれている人にお伝えすることができる。わたしはわたしという人間をコンテンツとして娯楽の一種のように認識して欲しいと思っていて、そのためにもすべてを紐づけた方がいいことはずっとわかっていて、それでも怖いのだ。あらゆる場所に点在するわたし、そして動く肉体を持ちいまスマホの画面と向き合うわたし。それらが一つに重なり、同一視されて、「わたし」という存在がそこにしかいなくなることがこわい。あらゆるわたしは「わたし」で、その「わたし」のほぼすべてを知る人間が目の前に現れる日のことを思うと心臓を鷲掴みにされたような気持ちになる。
結局本は5冊だけ置いてきた。もともと20冊しか刷っていないので、たくさん置けるほどないし。さっき長々と色々怖いだとかなんだとかうじうじ書いたけれど、実はこの日記のリンクはそのシェア型書店の一棚主としてのTwitterにも載せていて、少しずつわたしをひとつにすることに挑戦している途中である。コンテンツにしてください。エンターテイメントとして消費してください。よろしくお願いいたします。
1/25(木)
恋人がほしいかも。正確には恋人がほしいっていうより、わたしのことすきでものすごく大切にしてくれる人がほしい。交換条件としてわたしも相手のことを心の底から大切にしますので。そういう契約をしたい。恋愛したいとはちょっと違う。大切同士になりたいがいちばん正しい。でもそれって一般的には恋人というらしい。
お互いがお互いをいちばん大切にする契約が結べるならその相手は異性でも同性でも性がなくともかまわない。多分わたしが恋愛感情を抱くのは男性だと思うけれど、恋愛感情を基盤にして大切契約の関係を築きたいという気持ちがないので相手の性がどれでもかまわない。さっき多分恋愛の対象は男性だろうなとは思うと書いたが、これは恋です!と人間に思ったことがないので実際のところはわからない。絶対に届かない人間(2次元のキャラクターや芸能人)には似たようなことを思ったことがあるけれど、それは向こうが絶対にこっちを向かないという確約があるから思えている気がする。蛙化現象とか最近よく言うが、わたしも結局対人関係全部が恐ろしいので、こちらを向かない人間にキャーキャー言うのが安心するのだ。それってつまり相手の感情を求めていないということで、相手を人間扱いしていないということなのではないかと思うと、その関係性ってあまりにもグロテスクで、自分の自己中心さを感じてまた落ち込む。
1/26(金)
なんの脈絡もなく急に「死ぬこと以外はかすり傷」という言葉について考えていた。まったく共感できない。死は救済なのでそもそも比較対象ではない。
1/27(土)
日高屋にいます。日高屋って年に1.2回行くが、割とどこの店舗でもなんとなく治安が悪い気がする。ちなみにいまは隣の席のなにか賭け事の帰りっぽい(競艇?)、夫婦じゃなさそうな老男女に食べてるとこをずっと見つめられている。なぜ。わたしがかわいいからでしょうか。
教育実習で一緒だった同級生がテニミュを見に行ってくれて、感想をLINEで送ってくれてとても最高な気持ちになった。テニミュって生の喜びだしずっとたのしくて光を全身に浴びれて最高だと思っているからおんなじ感情になってくれて本当にうれしい。
1/28(日)
バイトの帰り道、大型スーパーの中に入っているケーキ屋の前に立っている。「マジでなんにも祝うこともないし頑張ってもいないし頑張ることもないんだけど、ホールケーキ買っていいですか?」とツイートすると、いいねが2件来たので、買った。ホールケーキを買うときっていつも1人で食べるのバレてる気がする。お誕生日おめでとうチョコプレートに名前も書いてもらった。ケーキを食べながら23時〆切のエントリーシートを書いていたけれどギリギリ間に合わなくて、こういうところだよなと思った。こういうところだよ、本当に。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?