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太陽の塔めぐり

連休の万博記念公園は、朝から親子連れで賑わっていた。
こんな暑い中って思うけれど、芝生でサッカーをしたり、
木陰でおままごとをしたり、みんな楽しそう。
空はペンキを塗ったような青、蝉が華々しく鳴いている。

そして、この公園に来れば、誰しもその存在を意識せざるを得ない、

太陽の塔。

ギラギラとした光を浴びて、
今日は一層、エネルギッシュだ。

本来の目的とは違うけれど、この間のお不動さんから、
妙に岡本太郎が気になって、「太陽の塔」の中に入ることにした。

彼の作品や言葉から私がいつも感じるのは、歓喜のエネルギー。
それは生きとし生けるもののもつ、生命の根源の喜びだ。

最初に縄文の土偶や仮面によって、呼び起こされる歓喜のエネルギーは、
大きな樹となって高く上昇する。
その過程で、樹は、太陽と交わりながら、さまざまな命を生み出していく。

「われわれは獰猛な祭によって太陽と交歓し、
                  その燃えるエネルギーにこたえる」

パビリオンの展示の解説としてさらりと示されているこの言葉以上に、
「セクシャルであること」を上手く表現した言葉を私は他に知らない。

そりゃ、この公園で子どもたちもおじいちゃんも、私も元気になるわけだ。
胎内めぐりならぬ、太陽の塔めぐり。
「なんかもう無理だな」と思った時、おすすめです。

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