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護摩焚き

日曜日に訪れた淡路島のお不動さん。
私たちはイベントの成功祈願をしに行った。

真言を唱えていると、
皆の言葉に合わせるように
火が燃え上がる。

顔は熱気に当てられ、
吸込む空気もとても熱くて、息苦しい。

燃え盛る火は、目も焼きつくすんじゃないかと思うほど、
赤く、白く迫ってくる。
空間全体が、火と真言のリズムで揺れる。

でも、ある瞬間、そのリズムに身体が馴染んでスーッと
軽くなったように感じた。
護摩焚きはとても心地の良い体験だった。

護摩の後に訪れた滝でも、
足を水につけてしぶきを浴びていると
体全体に水の力強いリズムを感じた。

私たちを導いてくださった橘さんは、
「滝っていうのはね、水が一番生き生きしてる時。
だから修行者は、そのパワーを感じてるんだよ。」
って教えてくれた。
彼の整体で身体に感じる不思議なパワーは、
きっと、そうやって自然からもらったものだ。

町で生活をしていると、火や水のこんな生き生きした姿
を体感することはない。
だって、こんな火や水の側にいると、
顔や身体がススで真っ黒になったり、
しぶきでビジャビシャになったりするから。

文明はとても便利で優しい。
だけど、やっぱり生の自然の躍動感やエネルギーを感じると、
細胞が生き返ったような感覚になる。
そんな場所を残したいし、大切に護ってくれている人たちに感謝したい。

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