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どうやら痛風になったみたいです。

「まさか自分が、あの贅沢病と言われる痛風になってしまうとは・・・。」という恥ずかしい気持ちを抑えながら、これを機に以前からの暴飲暴食ぐぜ(特に飲酒)をただす絶好の機会であると前向きにとらえ、痛風になった記念に簡単にまとめてみよう思います。「ひょっとして自分も・・・」と心当たりがありそうな方も、是非ご一読ください。

■それは突然やってきます。

3日前に左足の付け根にじんじんと痛みが出てきました。捻挫のような痛みに代わっていきましたが、打撲とか激しい運動をしたとかはなく、全く心当たりがなかったので「おかしいなー、何でやろ?」と思い普通に会社へ行きました。しかしだんだん痛みが増してきて、普通に歩けない状態になってしまいました。(足を引きずって歩いているイメージです。)やばい!と思いつつ、幸い車通勤でしたので何とか家にたどり着きました。急いで症状をネットで調べたところ、「痛風」の症状と限りなく同じでした・・・。

https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g4/cat450/sb4502/p017/


■痛風って?

そもそも痛風とはどういった病気なのでしょうか?

痛風は尿酸が体の中に溜まり、それが結晶になって激しい関節炎を伴う病症になる病気です。正しい治療を行えば健康な生活が送れます。しかし放置すると、激しい関節の痛みを繰り返したり、体のあちこちに結節ができたり、腎臓が悪くなったりする重大な病気でもあります。
日常生活において、血液の尿酸値が高い状態が続く状態を高尿酸血症と言います。それを放置すると、ある日突然、足の親指の付け根などの関節が赤く腫れて痛み出します。痛みは強く発作的な症状なので痛風発作と呼ばれますが、1週間から10日たつと次第に治まって、しばらくすると全く症状がなくなります。痛風発作は、炎症を抑える薬を服用すると比較的早く治ることが多いですが油断は禁物で、多くの場合1年以内にまた同じような発作が起こります。そして繰り返していくうちに、足首や膝の関節まで腫れ始め、発作の間隔が次第に短くなっていきます。こうなると、関節の痛みだけではなく、関節の周囲や身体のどこかに結節ができたり、腎臓が悪くなったり、尿路結石ができたりします。最終的には、重症の慢性痛風になる可能性も高いので放置するのは危険です。
痛風発作は血清尿酸値が7.0mg/dLを超える状態が数年間以上続かないと起こりません。この7.0mg/dLになるのに、平均的な男性では尿酸値が1.5mg/dL上昇すると到達してしまいますが、女性では3.0mg/dL上昇しないと到達しません。ですので女性はなかなか高尿酸血症にならず、痛風にもなりにくいのです。(ただ女性が全く痛風にならないかと言うと、そうではなく、遺伝的な病気、薬物の影響、その他の特殊な状態により女性も痛風になる場合があります。)

ちなみに毎年の健康診断において私の尿酸値は、3年前が8.8mg/dL、2年前が8.5mg/dL、昨年が8.0mg/dLでした。痛風発作が起こるであろう7.0mg/dLをはるかに超える数値であり、常に再検査と改善を促されていましたが、忙しさにかまけて放置していました。今となっては後の祭りです。

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■こらからどうするか?

これらの情報を詰め込み、早速病院に行きました。(かなり痛く日常生活に支障をきたしていたので。)基本的には内科で診てもらえます。症状を説明すると呆気なく「痛風ですね。」と言われました。痛みの原因である痛風発作を抑えるための鎮痛薬(ロキソニン)と、1日飲んでまだ痛みが有るようなら、とコルチヒンを処方してもらいました。1週間後に受診して、血液検査を行い、尿酸値を確認したうえで、尿酸値を下げる薬を処方していきましょうとなりました。これから長い治療が始まります。

尿酸は絶えず身体の中で作られているので、菜食を中心とした食生活に切り替え、尿酸が体内に出来ないようにするか、内服薬で尿酸値をコントロールしなければいけません。発作時の治療には、消炎鎮痛薬を用います。局所麻酔剤入ステロイドを関節内に注入するのも効果的です。前症状や発作の鎮静化にはコルチヒンも有効です。痛風発作が治まってから、尿酸値をコントロールする薬を長期間服用していきます。

尿酸値が高まる原因のひとつが、アルコールの過度な摂取です。アルコールは体内での尿酸産生を増加させ、また尿酸の排泄を阻害し尿酸を体内にとどめます。さらにアルコールの利尿作用により、尿酸は濃縮され濃度が上がります。ここに植物由来のプリン体が上乗せされます。ビール大瓶1本で50mg程度、白子やレバーで100gあたり300mgものプリン体が含まれます。ちなみに日本人の1日の平均プリン体摂取は150mg程度と言われています。このことからプリン体を多く含まれる食べ物やアルコールを減らしていくことが改善に繋がっていきます。

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■まとめ

なってしまったものは、今更悔いても仕方ありません。思い返せば自分の中でお酒は人生の一番の楽しみであり、365日x10年以上、毎日の生活で欠かしたことがなく(健康診断の前日やかなり体調が悪い日以外は毎日飲んでました!)また仕事のストレス発散には精神衛生上欠かせないものでした。しかし心のどこかでは、このような生活ではダメだという気持ちと、ほどほどにしないと体のどこかに支障をきたすことは明白でありました。(ちなみに肝臓はいたって丈夫なのですが・・・。)

仕事から帰り、晩酌しながら夕食を食べ、そのまま寝る前の癒しの時間(ユーチューブみたり本読んだり、ネットをみたり)は常にそばにはお酒がありました。(ちなみに日本酒以外は何でもOKです。)
人は痛みを伴って、はじめて変わろうとする弱い生き物だなー(特に私の場合)と50歳を目前にして改めて思った次第です。

今回のことは《神様がくれた自己変革ための試練なのかも》とポジティブに捉えて、今晩から食事の後の癒しの時間を、このnoteなどの執筆の時間にしていこうと思いたち、今回のことを発信させて頂いた次第であります。

みなさまがたにおいては、ストイックに自己管理をされてるとは思いますが、くれぐれも暴飲暴食(特にお酒の飲みすぎ)は注意してくださいね。

少しでもご参考になれば幸いです。







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