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『Pretender』投稿のお知らせとこぼれ話

 Official髭男dismの名曲『Pretender』を歌わせていただいたよ。動画はこちら!

ボーカルが難しすぎる!

 この曲のボーカルはとにかく難しい。Aメロ、Bメロ、サビでそれぞれ表情が違って、力強く歌うパートであっても切なさが漂う……本当に藤原さんの表現力ってすごいと思うよ。

 Aメロの一番低いところとサビの一番高いところでは、1.5オクターブの上下幅がある。かつ、かなり頻繁に上下する。そして髭男の曲なので、タイミングや音程は完璧に合わせないとサマにならない。……どうやって歌えばいいんじゃい! 音域的にも厳しくて、ただでさえ苦しい音だったから、ボイチェンを通すと酷い音になっちゃったんだよね……。

救世主あらわる!

 最初は、いつも素敵な音源を製作なさっているRyo N.さんの音源を、今回もお借りしようと思っていたんだけど。(原曲の再現度が世界一なんじゃないかと思うくらいすごい)

 下の音域が厳しいので、原曲キーで歌うことは断念したんだ。そうすると自分で伴奏を作ることになって、とても時間が掛かってしまう……そんなときに、生音風カラオケ屋さんの女性(+2)キーの音源と出会ったんだ。

 この音源には本当に助けられたよ。おかげで即座に録音に着手できたんだ。Aメロでそんなに破綻することなく、サビは力強く歌うことができたと思う。

 ボイチェンのかなりおいしいところに声を当てられるようになったのも、大きな収穫。ただこれは曲調とか音程に左右されるので、どの曲でもできるわけじゃない。だから、自分が歌いやすいキーの音源って、すごく重要だと思うんだ。生音風カラオケ屋さんには本当に感謝しているよ! ありがとう!

コーラスにこだわる

 曲の軸が出来上がったことで、コーラスにも注力できた。Pretenderのコーラスパートは(多分)3つ、メインボーカルと合わせて4声のハーモニーだと思うんだけど、各パートの音程が不明瞭で、ボクの耳ではきちんと聞き取れなかった。

 ここは他の人も苦労しているみたいで、オリジナルのハモりに作り直している方が結構いる。ボクも色々と試してみたけど、結局は原曲に沿う形に落ち着いた。前述のとおり聞き取れないので間違いはあると思うけど、なるべく再現できるようにまとめたんだ。

 コーラスに注力するのは、ボイチェンを通して薄くなった声の厚みを増すためと、ボイチェンで嫌な声の成分が出てしまった時に中和する効果があるから。完全になくすことはできないけど、単独の声よりはよっぽどいいと思う。

 コーラスパートのMTransformerの設定値はかなり極端。原曲に近づけた結果、カウンターテナーのような声になった。単独で聴いたらちょっと笑っちゃうような声なんだけどね。各パートごとに設定が違って、これが4声重なると割と良い感じ。こういう発見があると面白いね。

 ハーモニー以外にも、ステレオで左右に振った音や、ローファイな声、過剰なヴィブラートをかけて歌った声とのユニゾンなど、今回は色々やってみたよ。

おわりに

 そんなわけで、何とかPretenderを歌うことができた。この曲は犬かキャットか~と合わせてなるべく早く歌いたいと思っていたので、正直ホッとしているよ。それもこれも、ボイチェン研究をしてくれた先人の知恵と、音源製作者さんのおかげ。

 スミの歌は音源を使わせてくれる制作者さんや、コメントや評価をしてくれるみんなのおかげで成り立っているよ。いつも本当にありがとう!

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