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新規事業は「小さく始める」ススメ

切った貼ったのスタートアップや零細企業は問題なくできており縁のない話かもしれないが、「予算ありきの事業」や「稟議で事を大きくしてしまう企業」は新規事業を小さく始めることができない。予算ありきケースはもちろん予算上限まで使うし、稟議ケースは効果回収目標が異様に意欲的なので100億円の売上計画を立てるなら5億円使っていーよ、1億のために500万はだめ、みたいなあれやこれやになる。

こうした話は枚挙に暇がないものの機密情報が多くなかなか公の場で例に出せないのだが、下記の書籍に具体的な事例が描かれていた。優れた研究成果が出て、さあ事業化と順調に資金調達の目途が立ち、調達金額に合わせた計画を立てたところ資金調達が頓挫し、引くに引けない状況でなんとか実験を可能にしたら、かかった金額は当初計画の100分の1だったという。(5000万円→50万円!)

この事例のような状況に追い込まれていない多くの計画は、必要以上に(下手すると100倍の)お金をかけている可能性が高い。

お金がかかるだけならまだいい(よくないが…)が、計画段階で金額が大きいことで計画が消えたり、稟議や実行に時間がかかったりする。時間がかかるということは、プロジェクト中止のリスク要因も増えるし、競合が発生する可能性だって高まってくる。

なので、新規事業開発は小さく始めることを推奨しているし、それができる場を作りたいと考えている。

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