見出し画像

粋な街 向島花街

粋な街 向島花街

立派な佇まいの料亭が軒を連ねる

江戸時代から風光明媚な地として栄え、見番通りを中心に料亭が軒を連ねる墨田向島。芸者数が東京では最も多いと言われる花街。現在は、10軒の料亭が組合に所属しています。明治を起源とする向島料亭は、最盛期には、待合、料亭が200軒、芸者は1000名以上もいたようです。今も、夕刻には、料亭に向かう芸者の姿を見かけることも。

夕刻、お客様を迎え始める料亭
向嶋墨堤組合

一般庶民にとって敷居の高い料亭や芸者遊びでも、毎年春の桜の季節に、隅田川沿いで開催される墨堤さくらまつりの「芸妓茶屋」では、芸者さんによるお茶やお団子のサービスを受けることができます。気さくに写真を撮らせてもらえるのもうれしいですね。

墨堤さくらまつりの風景
墨堤さくらまつりでの「芸妓茶屋」にて

向嶋墨堤組合の前にある、純喫茶マリーナで軽く食事を。まさにTHE昭和という喫茶店。店名や店内に飾られた船の装飾は、大の海好きのマスターの考案によるもの。「お客さんの要望に応えるうちにだんだんメニューが増えた」と、豊富なメニューが揃う。その中でも人気の鉄板ナポリタンを注文。組合の前ということもあり、芸妓さんが利用することも多いようです。

純喫茶マリーナ

向島は、料亭が多いことからも和菓子屋さんが多いのも特徴。中でも、創業300年の歴史を持つ「長命寺桜もち」と言問通りの名前の由来ともなった江戸末期創業の「向島 言問団子」はぜひ立ち寄りたいお店。

長命寺桜もち

向島 言問団子

土地柄、昔から営業が続く、足袋屋さんや美容室、呉服店など、芸妓さん御用達のお店を街中で見かけることも多いです。

創業慶應3年(1867年)の御誂え足袋店・向島めうがや
向島で50年以上営業を続ける老舗の呉服店

東京スカイツリーからほど近い、粋で閑静な街並みを楽しんでみてはいかがでしょう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?