仕事コラム:採用担当の職業病について

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いわゆる職業病を観察するのが好きです。より正確に言えば、その人が長きにわたる必要性から身につけてしまった習慣・クセのようなもの。

たとえば長年ダンスや舞踊をやっている人は姿勢がいい。保育士が長いと子供の集団に「〜○○のお友達」と呼びかける。接客・販売が長い人は人の心を掴む笑顔のつくりかたを心得ている。こういう類のものです。

職業病は1〜2年その仕事をしただけでは身につきません。長年そのことに時間をついやしたあとシワのように刻まれるものです。だからこそそこにはその人が職業人として(あるいは趣味としてそれが大好きな人として)培った歴史が反映されている気がする。その感じが非常に好ましく感じます。

私にも職業病があります。

私はもう長いこと一貫して企業で人の採用に関わる仕事をしています。面接ではたくさんの人の経歴について話を聞きます。そして良い面接官であるための要素の一つとして、良い聞き手になろうと努めてきました。おそらくその結果とにかく聞く側に回る習慣がついてしまった。

もちろん面接での話の聞き方と、プライベートで友人と飲んでいる時の話の聞き方は違います。面接では限られた時間で必要な情報を聞き出す必要があります。プライベートではそういう必要はありません。

なのですが、私は本質的に良い聞き手であるために必要な要素というのは両者において共通していると思っています。

もともと私の親友がとにかく聞き上手なタイプで、彼のように話を聞ける人になりたいと思っていました。そしてそうなることは面接でもきっと良い結果につながるだろうと思ったのです。

そうして何年も良い聞き手になるための工夫を続けて今に至るのですが、その結果かどうか、どうも自分について話すことに苦手意識があります。聞き手に回る方が心地が良い。これも自分の誇るべき職業病として、ポジティブに受け止めるようにしています。

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キャリアについてのよしなし


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