ひとにやさしく

鼻水がどろどろしてるが痛みはない。頭痛もないが、入れ替わるように胃が痛くなった。鎮痛剤を飲みすぎたのかストレスなのか……
実家に呼ばれたので伺う。典型的恋愛脳の姉に耳タコな話をされ、アドバイスと共に「もうその話はやめてくれ」という旨を伝えたが「相談くらいしたっていいじゃん」とキレられる。私は移民局の人間ではないので相談されたところで正解は出ないし「うんうんそうだね」「大変だね」「すごいね」という頷きを求めているならそれは「相談」ではなく「愚痴」や「惚気」だと思う。
姉に限らず、ちょくちょくこのような「相談」をされるので私なりに真剣に考えて「こうしたらよいのでは?」と提案するも「そうじゃない」と言われることが多々ある。先日も「将来について悩んでいる」という俳優オタクの浪人生(2年目)から相談を受けたので「三流大卒でも専門卒でも働けるけど、まず浪人させてもらってる費用がどこから出てるのか考えてから遊んだ方がいいと思う(要約)」と返したら数日後に「いろいろ考えることができました。ありがとうございました」と、ひとつも考えてなさそうだし全くありがたく思ってもなさそうな返事がきた。
結局、みんなが私に求めているのは「意思のない同意」なのだ。わかっているけど、ただただ肯定するだけの薄っぺらい人間関係なんて嫌だ。だから私は自分の考えを述べている。でもそれは求められているものではない。私に人望がないのはそういう理由なのだろうか。他人のことなんて全部どうでもよくて「そうだね〜」と返せる人が「優しい」とされるのだろうか。単に私がダメ人間で人の気持ちを推し量れないクソ野郎だから友達がいないのか。
あぁ胃が痛い。明日こそ病院に行ってハッピーラムネを処方してもらわなければ。

写真は天気がよかったので洗濯していたら飛行機が来て見事な飛行機雲を描いていたものの、カメラを構えたときには既に機体は消えていた瞬間です。

【見た夢】
断片的すぎてまとめるのが難しいけど、家族旅行の夢だったと思う。
最初は温泉地(箱根あたり?)に電車で行っていた。私以外のメンツはころころ変わった。母、姉、叔母、中学の同級生……みんなで温泉地に向かおうとするも、どの電車に乗ればいいのかわからなかった。新宿の、たぶん小田急だと思うのだが、海外の空港のターミナルみたいに、英語でぐちゃぐちゃと運行案内が電光掲示板に表示されていた。私は英語が苦手なので、駅構内で散々迷った。
ようやく電車に乗れ、温泉へ到着する。だが雨が降って観光を楽しめなかったり、肝心の温泉が人でごった返していて芋洗状態だった。脱衣場に置かれた、アメニティの化粧水をバシャバシャ顔に叩き込みながら「全然満喫できなかったね。また来ようね」と話していた。この時話していた相手は中学の同級生だったので、これが家族旅行なのか疑問。
急に近所のアパートに場所が移る。母……もしくは母くらいの歳の人(顔がぼやけていた)に「あのアパートの一室をあげる。どの部屋がいい?」と言われ、私は悩んでいた。お世辞にも綺麗とは言えないアパートである。真ん中あたりの、洗濯物をたくさん干してる家の扉の横に、さらに小さな扉があった。そこの家は猫を飼っているらしく、扉を細く開けた隙間から猫がするりと入り込むのが見えた。「あぁ、猫を飼えるならあの部屋がいいな」と私は思う。だが母(らしき女)は「あそこは黙って猫飼ってる」と、忌々しそうに言うので私は閉口した。
また突然、アパートの前に見慣れた車が現れる。父だ。昨日の夢といい、何故父は車に乗って唐突に登場するのか。しかも「温泉行くぞ」と、急に言うのだ。前回のリベンジらしい。前回、父いなかったけど。
早く帰って着替えやらタオルやら荷造りして戻ってこないと。父を待たせるとイライラして怒られる……私は焦った(このあたり父に対する怯えが消えていないんだなと思う)。私はとにかく急いだ。急いで支度をしていた、のだが、途中から既に温泉へ着いている設定になっていた。それでも私は気持ちがはやっていた。
舞台は再び移る。観光の一環なのか、野球を観に行った。球審と高校球児と素人による謎のパレードが始まってしまい「あああああ早く戻らなきゃいけないのに!!」と、私は頭を掻き乱していた。何処へ戻らなきゃいけないのかは、よくわからない。球審と高校球児と素人がパイプや羽箒を手にしながら行進していた。だが目は死んでるし腕が顔の高さよりも上がってなかった。なんだこのマーチング。
試合を全く観ていないのに、場面は試合後に飛ぶ。外で交流会のようなものが行われていた。選手とチェキを撮ったり、言葉を交わせるらしい。球界の重鎮やスター選手が通りかかって興奮する。巨人ファンの母に「◯◯(巨人OB選手)と話したよ!」と鼻息荒く語っていた私。
しばらくして落ち着き、ひとり佇んでいるとと、頭の薄い、知らない外国人に声をかけられた。松葉杖をついていて、片足の膝から下がなかった。彼は日本語が堪能だった。「いつも見てくれてありがとうございます」と言われたが、いつもも何も彼のことは微塵も知らないし見てもいない。だが私は必死に繕っていた。「(あなたの頑張っている姿が)よく見えました」と微笑むと、彼は嬉しそうにしていた。彼は例のパレードに出ていたらしい。それ以上かける言葉がないので「どうもぉ〜それでは〜」とか言いながら席を立とうとしたら母が来る。母は彼を見て「いつもお世話になってます〜」などとペコペコし始めた。だから誰なんだこの男。早く逃げたい。私はまたそわそわする。
そのあたりで意識が現実に向いてきた。寝汗をかいているから早く起きて着替えなければ――と、焦っていた。なんだか常に急いでいる夢だった。疲れた。

おわり

完全に自分用のメモ。体調が悪いとか、変な夢を見たとか、家族が嫌いだとか、好きなひとを見て苛ついたとか、基本的にマイナス。