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アフターピルを飲んだ後の出血、これって妊娠していないってこと?

こんにちは!
スマルナ医療相談室、薬剤師の涼子です。

最近は夏みたいな暑い日が出てきましたね…
もう海に入ったよ!そんな方はいらっしゃいますか?
急に暑くなると身体がついていかないよ、とだるくなったり、体調を崩す方もいらっしゃるかもしれません。

私はそんな時はアロマの香りで癒されます。
特に私はラベンダーの香りに癒しを感じるので、入浴剤を入れたり、アロマオイルを専用の受け皿に垂らして香りを楽しんでいます。

みなさんも、お好きな香りを楽しんで、季節の変わり目や憂鬱な梅雨時期を一緒に乗り越えましょうね!

さて、今回もアフターピルをテーマにしたお話です。
でもスマルナ医療相談室でもとてもご相談の多い内容です。

アフターピルを飲んだのですが、出血しています。
これって妊娠をしていないということでしょうか?

本日はこのテーマに沿ってお話をしていきます。


アフターピルを飲んだ後の出血で妊娠は判定できる?

アフターピルの使用に関するガイドラインによると、アフターピルを飲んだ後の多くは21日以内に何らかの出血があることが記載されています。
(参考:緊急避妊法の適正使用に関する指針

でも、この出血があれば妊娠していないといえるのでしょうか。
結論からいうと、出血では妊娠を判断できません。

理由としてはその出血がどのような原因で起きているか、見た目からは判断が付かないからです。

例えば、アフターピルを飲んだ後、鮮血の赤い出血があったとします。
でも、その出血が生理の出血か、何らかの原因で起こった不正出血かの区別をすることは難しいですよね。

また、上記のアフターピルのガイドラインによると、妊娠を阻止できていたとしてもアフターピルを飲んだ後にまれに出血が見られない人がいるということも記載されています。

このことからも、アフターピルを飲んだ後に出血があったからといって、イコール妊娠していない、ということにはならないということがおわかりだと思います。

じゃあ、どうしたら妊娠していないことがわかるの?と思った方は次の項目へ読み進めてくださいね。

確実に妊娠していないことを確かめる方法はこれ!

アフターピルを飲んだ後の出血では、妊娠していないかどうかはわからない…。
これではとても不安になってしまいますよね。

では、どうしたら妊娠していないことがわかるのでしょうか?
それはアフターピルを飲んだ後、3週間後に妊娠検査薬で検査をすることです。

3週間という期間は、まず精子と卵子が受精をして受精卵ができ、赤ちゃんが育つベットの役割をする子宮内膜に到着して、着床するまで約2週間かかります。

そこから1週間程度の期間をみることで判定をより確かなものにするためといわれています。

これより早い時期の判定では検査結果がきちんと出ない可能性があるため、妊娠検査薬での判定はアフターピルを飲んだ3週間後以降、もしくは妊娠検査薬の説明書に記載の適切な時期に行うようにしましょうね。

アフターピルを飲んだ後、元々の生理予定日に出血はある?

アフターピルを飲んだ後、元々の生理予定日が近い人は出血があるのでしょうか。
元々の生理予定日に出血があるのか、ずれるのかというところも気になりますよね。

アフターピルのガイドラインによると、アフターピルを飲んだ人の中で16%程度の人は元の生理予定日とは関係なく、飲んだ後7日以内に出血があり、
さらに、元の生理予定日に出血がある人が約半数、もう半数の人はずれることがあると書かれています。

ただ、いつ出血が起きるか、どの程度続くかについては書かれておらず、個人差によって変わってくる部分なのではないかと考えられます。

まとめ

今回は相談室でもよくいただくご相談でもある「アフターピルを飲んだ後の出血、これって妊娠していないってこと?」について解説しました。

アフターピルを飲んだ後の出血では、妊娠をしていないかどうかの判定はできません。
妊娠をしていないことがはっきり確定するのは、実はアフターピルを飲んだ後、3週間が経ってからの妊娠検査薬でしか判定ができないんです。

その3週間を待つのは不安を感じる人も多いと思いますが、お薬の効果を信じてゆったり過ごすように心がけてみてくださいね。

・アフターピルに関してもっと聞きたい
・アフターピルを飲んだけどこれってどうなんだろう…?
とわからないことがあったら、是非スマルナ医療相談室もお気軽にご利用くださいね!

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