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自宅を売却するときはインスペクションをした方が良いの?

 インスペクションとは、調査・検査等の意味をもつ単語ですが、住宅を売却・購入する際のインスペクションとは、「建物状況調査」や「住宅診断」など建築士の資格をもつ専門の検査員が、第三者的な立場で、目視、動作確認、聞き取りなどにより「住宅の現状の検査を行うこと」をいいます。
 また「建物状況調査」・「住宅診断(ホームインスペクション)」の違いは、下記の通りです。


建物状況調査…
 国土交通省の定める講習を修了した建築士が行う、宅建業法で定められた基準に基づいて行う検査。
◆検査対象
建物の基礎、外壁など建物の構造耐力上主要な部分及び雨水の浸入を防止する部分に生じているひび割れ、雨漏り等の劣化・不具合の状況を把握するための調査

住宅診断…
 国土交通省の「既存住宅インスペクション・ガイドライン」を元に各調査会社が中古住宅だけではなく、新築やリフォームにも実施している検査。
◆検査対象
各社のサービス内容により異なる


住宅診断とは広義のインスペクションを指し、住宅に対する検査全般をいいます。
その中で宅建業法で定められた基準に基づいた検査を「建物状況調査」と呼びます。

インスペクション概念図

2018年の宅建業法の改正により、不動産仲介会社は既存住宅の売買仲介を行う際、売主または買主に対してインスペクション制度の説明と、希望者へのあっせんを行うよう義務付けられました。
 しかし日本においては、インスペクション・建物状況調査はまったく普及しておらず、全体の数%しか実施されておりません。
 また、そもそも日本の既存住宅(中古住宅)の市場は、全住宅流通量に占める割合が欧米と比較し、かなり低い水準にあります。

これはホームインスペクションや建物状況調査が普及していないことも一因ではないかと考えています。特に築年数の古い不動産に対して、消費者が不安を抱いており、それが新築至上主義や築浅物件を希望する要因になっていると考えられます。

 専門家による調査がしっかりと行われていれば、消費者も安心して購入することができ、中古市場の活性化、築古不動産の適正な価格での売却につながると考えられます。

 建物に不具合がないかどうか、不具合がある場合は修繕するのに費用がいくらかかるか、どのような不具合が生じているか等を明らかにすることで、安心して購入することができるので、結果的に適正な価格で早期に売却できる要因となります。

 住まいナッレジでは、建物状況調査・設備保障・瑕疵保険の付保を行い、売却活動をします。是非不動産の売却をご検討のお客様は、当社にご相談ください。


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