2011年 福岡ソフトバンクホークス(優勝・日本一)
2024年のシーズンが始まって言われ続けている「あれ?今年ボール飛ばなくね?」状態。何せ昨日(2024年4月18日)まで1試合における平均ホームラン数が0.80本となんと1を割る結果に。
なんと2011年~2012年まで使われた統一球を下回っていたのです。
後の隠蔽問題もあって非常に注目された統一球問題ですが、それが導入された年・2011年に日本一になったのは福岡ソフトバンクホークスでした。
野手陣
まずこの年のソフトバンクのホームラン数は90本。「少なっ」って思うかもしれませんがこれでリーグ2位なので驚きです。(リーグ1位は西武の103本。ホームラン王しかも統一球なのに48HR打った中村剛也がいた。)
西武・中村剛也が他を圧倒する48HR打ったせいであんまり注目されないがプロ6年目の松田宣浩が25HRとチーム本塁打王になっている。他では横浜からFA移籍した内川聖一が首位打者を獲得する活躍を見せ、MVPも獲得。また2番の本多雄一が60盗塁で盗塁王を獲得。川﨑宗則、松田宣浩もそれぞれ31盗塁、27盗塁と走りまくりリーグ1位の180盗塁を記録。小久保裕紀、松中信彦、多村仁志など30代中盤から40歳に差し掛かる選手が少し調子を落とすなか30歳前後の選手の頑張りがよく分かる。
投手陣
この年はD.J.ホールトン、和田毅、攝津正、杉内俊哉の4人が規定投球回に到達。ホールトン、和田、攝津の3選手は二桁勝利を達成し、優勝・日本一の原動力になった。2011年のソフトバンクがとにかく投手力で光っており、完投、完封勝利、奪三振、与四球数などはリーグ1位。QSに至っては114とQS率は80%に迫った。(HQS率も50%を超えている。)
リリーフ陣は馬原孝浩・ファルケンボーグがそれぞれ19Sを挙げ、左の森福允彦が60登板で防御率1.13、34Hと大活躍した。
シーズン終了後
優勝・日本一を果たしたソフトバンクではあったがこの年のオフ、大流出劇が繰り広げられることになる。まず主力中の主力である川﨑宗則、和田毅がMLB挑戦。それならまだ仕方ない(と思える)ものの、かつてホークス一筋宣言をしていた杉内俊哉がFAで巨人へ移籍。当時の球団の人に「FAしたとしても獲ってくれる球団はない」と言われたのが原因と言われている。
さらには19勝を挙げたホールトンが杉内と同じく巨人へ移籍。
近年こそ金満球団と化しFAでなりふり構わず(?)選手を獲得しているソフトバンクではあるがかつてはこんな大規模な選手の流出があった。
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