BUMP OF CHICKEN 「車輪の唄」を聞いて感じること

私はBUMP OF CHICKENというバンドが大好きです。


音楽は好きでいろいろと聞きますが、BUMP OF CHICKENは最も好きなバンドの1つです。

今回はBUMP OF CHICKENの「車輪の唄」という曲について感じることを書いていきます。

車輪の唄を初めて聞いた時の事は、はっきりと覚えています。

BUMP OF CHICKENを知らなかったその昔、カラオケに行って友達が「車輪の唄」を歌ったことが初めての出会いでした。

BUMP OF CHICKENの曲を聴いたのも、その時が初めてです。(友達の下手な歌で聞いてしまったのが残念です)

まず、「車輪の唄」というタイトルに興味を持ちました。

曲名だけ見るとふざけたギャグの歌かな?と一瞬思いましたが、実際に聞いてみるとまともな素晴らしい曲でした。(失礼)

具体的で物語性のある歌詞は当時の私にとっては衝撃だったことを覚えています。

錆び付いた車輪 悲鳴を上げ
僕らの体を運んでいく 明け方の駅へと
ペダルを漕ぐ僕の背中 
寄りかかる君から伝わるもの確かな温もり
線路沿いの登り坂で 
「もうちょっとあと少し」後ろから楽しそうな声
町はとても静かすぎて
「世界中に2人だけみたいだね」と小さくこぼした
BUMP OF CHICKEN / 車輪の唄

自転車で2人乗りしている仲の良いカップル(もしくは友達同士)がイメージできますね。2人でどこかに向かっているような楽しそうな雰囲気が感じられます。

上記の歌詞は車輪の唄のAメロ部分の抜粋ですが、ここからBメロ・サビ・2番と曲が進むにつれて2人の物語が展開されていきます。

曲の捉え方は人それぞれなので、これは私の解釈となりますが1人が電車に乗ってどこか遠くの街に引っ越してしまう別れの唄のようです。

曲の中では、別れという直接的な表現はしておらず、下記の通りとても文学的に表現されています。

響くベルが最後を告げる
君だけのドアが開く
「何万歩より距離のある一歩」
踏み出して君は言う
BUMP OF CHICKEN / 車輪の唄

電車に乗り込む時2人の別れの瞬間を表しており、私がとても好きな表現です。

初めに聞いたときは何万歩よりも距離のある一歩という歌詞の意味が解りませんでしたが、何回も聞いているうちに「あぁ!電車に乗ったということか!」と解釈できるようになりました。

また、これも私の解釈となってしまいますが、一見なんてことないと思われる次の歌詞にも奥深さが隠れています。

おととい買った大きなカバン
改札に引っ掛けて通れずに 君は僕を見た
目は合わせないでうなずいて
頑なに引っかかるカバンの紐を 僕の手が外した
BUMP OF CHICKEN / 車輪の唄

一見、改札口での微笑ましいアクシデントだなぁと思われますが、実はお別れの切ない気持ちがさりげなく表現されていると私は感じます。

注目したいのが、「僕の手が外した」という部分です。

「僕が外した」ではなく「僕の手が外した」となっているんです。

これは、本当はカバンが引っかかったまま改札を通ってほしくない(別れたくない)という気持ちと、門出を送り出したいという気持ちが混在する複雑な心情を表しているんだと感じました。

こんな感じでとても味わい深い歌詞が気持ちの良い音楽に乗っている素晴らしい曲なのでぜひ聞いてみて下さい。

https://youtu.be/x9S9oygUEW0





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