好きなもの 田中達也②

達也をきっかけに浦和レッズを応援し、Jリーグを見るようになった。
このことが私の人生を大きく変えた。

まず、埼玉まで1人で行けるようになった。
なんだそんなこと、と思われるかもしれないが、
町に電車の駅がない田舎育ち、中学生のときやっと電車に乗れるようになったが、乗り換えはできなかった。
そんな人間が埼玉まで夜行バスで東京に行き、あの関東の電車網の乗り換えをこなして1人で埼玉スタジアムまで行ったのだ。
自分の中では革命的だった。
1人で埼玉スタジアムで試合を生で観戦できたときの歓びは忘れられない。
達也が同じ空間にいるという幸せ、テレビでは味わえないとはこのことか。

そして大学は京都の大学に進学した。
大学2年生のとき、京都サンガFCのインターンシップ「サンガカレッジ」に参加した。少しでもJリーグにかかわってみたいと思ったからだ。
面倒くさいものが大嫌い、やらなくても死なないならやらない、という精神的スタンスの私が、単位にならない、交通費もでない活動に時間と労力を費やすことになるとは自分でも驚いた。

また、社会人になって実家に帰り、香川での生活になった。
そんなときに見つけたカマタマーレ讃岐という当時JFLチームのボランティア募集。
また無報酬の活動に首を突っ込んで、社会人の貴重な週末をそこで消費した。

お金も時間も使ったサンガカレッジとカマタマーレのボランティア。
でもその対価はわたしにとって大きすぎた。
サンガカレッジでは同じ目標をもって活動した仲間ができ、そこで出会った友人とは今でも付き合いがある。
カマタマーレでも同様だ。そこに行かなければ人生で出会うことのなかった人たちとの出会いを手に入れた。
結果的に高報酬の活動だったのだ。

この報酬が得られたのはJリーグにかかわっていたから、
それはつまり達也と出会えたからなのだ。
達也との出会いがわたしの人生にとって最高の報酬だったのだ。

#田中達也 #浦和レッズ #京都サンガFC #カマタマーレ讃岐

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