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何でも食べてもいいとゆう考え方〜潰瘍性大腸炎録〜

私が潰瘍性大腸炎と診断された18年前は、まだ薬の種類も少なくて、アサコールかペンタサ、
免疫調整剤の種類も少なくて、薬が合わなかったり、副反応が強かったりで、
もっと今より深刻な病気だった気がする。
一般の人への認知度も低かったし。

だから私は、診断されてすぐに、管理栄養士の方の栄養指導を受けることになった。
いまいち、何を食べたらダメなのかわかっていなくて、食事療法が大切だったから。

でも、18年経って、色んな薬や治療法が出てきて、
今は、
『 食事はあまり気にしなくてもいい。
何でも食べていい。ストレスになるから。
いい薬が出てきてるから。
食事は影響しないという研究もある。』

という考え方になってきている。
数年前から私も主治医に言われたこともある。

でも、私はいつも、寛解期になっても、大腸の一部に少しだけ炎症が残る。
その状態で何でも食べると、やっぱり症状が出てきて崩れる。

薬や治療が完璧に自分と合って、炎症が全く無くなったら何でも食べていい。

羨ましいなぁ。

でも、その状態にならない人も沢山いると思う。
だからみんな困っている。

粘液や出血が無くならない。
便回数も5回を超える。
そうゆう人が何でも食べていいと言われて、
食べて、本当に大丈夫なんだろうか。

食べれない物が多いとストレスになるというのは、間違ってない。

私は、18年経ったから慣れてきてるけど、
はじめの5年くらいは本当にキツかった。
好きな洋風な物が食べれない物ばかりで、
和食では全然満たされなくて、
イライライライラして、
外食行っても食べれるものないし、
そもそも友達からのごはん行こうという誘いを
断ることが多くなって、疎遠になっていった人もいる。

でも今は、私は、私の考えは、

「大腸に負担をかけるものは食べないか、食べても少量にする。」
「食べれられる物を美味しく食べる工夫をする。」
「どうしても食べたい!って思った時は、自分とよく相談。」

好きな食べ物が食べられないというストレスより、
炎症がおこって出血したり、トイレのことばかり
考えてないといけないストレスの方が、
私にとっては強いストレスだということがわかった。

食事は美味しく料理すれば、食べられるものもいっぱいあるし、満足する。

どっちを選ぶか。

それは自由でいいし、その時その時によって
違っていいと思う。

「今日は食べたい物は何でも食べる!!」

って決めても、 

「今日はちょっと我慢して、調子良くなったら絶対これ食べよう!」

って思っても。

「これ食べたいなぁ、今日は大丈夫かなぁ、
ダメかもな。また今度。」
「これ食べたいなぁ。今日は大丈夫かなぁ。
大丈夫な気がする。これ食べるから、次の食事から暫くは脂を気をつける。」

って、自分と相談して決めても。

やっぱり全ては自分と向き合うしかない。

「何でも食べてもいい。」

には、色んな条件が揃わないといけないんじゃないかと思う。

食べたい物が食べられないストレス。
これに打ち勝つには、食べられる物を美味しく調理して食べるか、

例えば、ケーキが食べたいけど、乳製品を制限してるなら、
乳製品を使ってないお菓子の中で、自分好みの美味しいお菓子を探して食べる。

私は、いつか作り手になって、グルテンフリー乳製品フリーのお菓子やパンを、
食べられないストレスを抱えている人に提供できる人になりたいな。

『 食べられないストレス 』

初めはしんどいけど、いつか和らぐので、
今は色んなフリーの食べ物が売ってるし、
ネットでも買えるし、
18年前は全然なくて、本当に苦労したけど、

そんな自分好みのフリーのお店を見つけたら、
違う都道府県でも、そこに食べに行く小旅行とか、
ついでに観光して、そんな風に楽しみながら、

そうじゃないとやってらんない!(笑)

こうゆう気持ちは、同じ病気の人にしかわからないから。

共に頑張りましょう、
楽しみながら。できるだけ。