祖母と出かけた日

楽しかったから記録しておく

①ガソリン入れる

・何日も前から出かけることは分かってたけど、うっかりしててすっからかんの状態で出発してしまい出発1分でスタンドへ

・セルフのガソリンスタンドだから何も考えず機械に札を食わせようとしたら「カードとクーポン使いなさい！！」といってわざわざ助手席から祖母が降りてくる。ありがとう

・レシート捨てようとしたら「いくら安くなったか気になる！」といって隣でじっくり読み込む祖母

②ファミマに寄る

・Twitterで見かけてずっと飲みたかった綾鷹の抹茶ラテ

めちゃくちゃうまいやないかい

・祖母、いつものように特に意味もなく私が飲むものと同じものを欲しがる

・最後の一本だったので今回は残念でした、ということでね

・お菓子選ぶのに無駄に時間がかかる。”ドライブ途中で寄るコンビニの菓子”って輝いて見えるの何でなんだろう

③行きの道中

・運転中の私に気をつかってくれてるのか、何の前触れもなくじゃがりこサラダ味を2本ずつ口につっこまれる

・「休憩！」と言わないと延々とつっこんでくる

・失われる口内水分、もたらされる塩味

・私が買った干し梅を食べて悶絶する祖母

・「アタイら”祖母と孫”っていうより”友達”っぽいわね」みたいな話になる

・祖母「学生時代からいつ誘っても一緒にいろんなとこ行ってくれるから”おばあちゃんに気ぃつかって付き合ってくれてるのかな？”って思ったけどあれって休日に遊ぶような友達いなかったってことだね(笑)こうやって一緒に暮らすようになってよく分かる(笑)」

・”紛れもない真実”すぎて傷つくどころかオモロさが勝つので大声でガハガハ笑う

④雑貨屋

・最近気づいたんだけど、雑貨屋さんで売ってる「落ち着いた色合いでちょっと形が面白い」みたいな服が自分は結構好きっぽいので3着くらい買う

・スマホとポケットティッシュくらいしか入らなそうな小さなバッグを面白がって買う

・オシャレな子（概念）はカバン小さいこともままあるし、いいでしょう

・祖母は1枚55円の破格ランチマットを6枚買う。嬉しそうでよかった

⑤ハニーズ（服屋）

・目に付いたムーミン（正確にはムーミンの父な気がする）のカーディガン即決

⑥ヨーカドーの2階

・たまたま通りがかったところに置いてあった”カエル”の財布が可愛くてその場で買い”替える”ことを決意

かわいすぎ

・「かえる」だけに…つってね…ハハ……

・さようなら

・「2枚で1000円」という表示を見て祖母がパンツコーナーを物色し始めたので、「イオンは2枚で900円だったはずだ」と伝えてその場を離れる

・よく覚えてるね～～と褒められたけど、こういう記憶力を誇っていいのかと微妙な気持ちになる

⑦丸亀製麵

・早めの夕飯。車で遠出したときしか食べられないのでご馳走感がある

・半年以上前に来たきりだったんだけど、大通りから特定の細い道に入ってうねうね進むと裏からたどり着けるってことをバッチリ覚えてたのでスムーズに到着

・こういう記憶力は普通に要るし誇れるでしょう

・かけうどんに天ぷら二つ。いかとえび。今この瞬間この世で一番美味しい食べ物じゃんこれ。でもちょっとだけ足りないんだなあ…

・でも天ぷら3つにすると多すぎて気持ち悪くなっちゃうって前回学んだ

⑧イオン

・「夕方になってからイオン入っちゃうなんてこれが本当の”大人の休日倶楽部”の所業じゃん！！」と祖母に話しかけたら珍しく愛想笑いされる

・パンツ、やっぱり安いじゃないか！！！

・祖母が1枚1枚パンツを手に取りながら、1分丈が良いとか綿が良いとかあまり安いと嫌だとかここにレースがないほうがいいとかを評論家みたいな口調で喋り始める

・私は穴さえあいてなきゃ何でも良いので1枚300円のお買い得パンツを3枚ほど選ぶ

・会計に並ぶとき、「二人連続でパンツのみを会計する光景、何かヤだな」という話で謎にシンパシーが生まれて笑っちゃう

・結局祖母が私の分もまとめて会計する 

・靴屋の前を歩いていると、突然祖母に「その靴捨てなさい」とその日履いてた靴の廃棄を進められる（意訳：その靴ボロボロだしせっかくだから新しい靴買ったら？）

・言われてみれば5年以上冬期間以外は常に履きまくってたので本靴もそろそろ引退を考えなければいけない頃合い

・買った（この日めっちゃ買い物してるな)

・祖母はゲーセンが大好きなので、この日も寄る

・プレイ中一言も発することもなく、ドーム型のクレーンゲーム（調べたら「スウィートランド」というらしい）で200円でミニオンのフィギュア二体と沢山の宝石（型のプラスチック）をゲットする祖母。玄人の佇まい

真剣な眼差し

⑨ドトール

・例の通り祖母が「私同じの飲みたい～♪」と頼んできたけど、ちょうど「イチゴシェイク」と「イチゴオレ杏仁豆腐入り」の2種類で頭を悩ませていたので一つずつ注文する

・店員さんが「こちら太い方がシェイクのストローで、こちら黒いのがいちごオレのストローです！」と、とてもとても丁寧に説明してくださる

左がオレ、右がシェイク

・ストローしっかり間違えました、ごめんなさい

・歩き疲れた身体にアイスの冷たさといちごや生クリームの甘酸っぱさが染みわたる～～今この瞬間この世で一番美味しい食べ物じゃんこれ

⑩帰ろうね

・「3文字以上」という生温い縛りを設けてしりとり大会

・開始数ターンで「う〇ち→ち〇こ」とかいうモラル最下層の闘いが繰り広げる最悪っぷり

・「リンドバッド」という”無い言葉”を使う祖母

・お互い「む」始まる言葉で「ムツゴロウ」以外出てこない。なんでだよ

・帰宅後、買った衣類を整理するときに「まだマシなパンツ」と「もうダメなパンツ」に仕分けてたら隣から「マシパン」「ダメパン」と掛け声を挟んできたので笑いすぎてダメだった

・一緒に暮らしてる75歳の祖母。もちろんある程度気を遣う部分はあるし、たま～に何気ない一言がどうしてもひっかかってしまって言い合いに発展することだってある

・でも逆に、外では絶対に言わないわがままや、思い付きのしょうもないダジャレやら冗談をぶつけてしまうのは祖母の前だけな気がする

・根底にあるのは、「私が考え感じたことをそのままぶつけても祖母は私の存在自体を否定しないし、同じ温度で返してくれる（返答の内容が肯定であれ否定であれ）」という、長年近くで接する中で育まれたある種の「甘え」なんだと思う

・祖母はどうか分からないけど、私は結構この関係性に助けられている

おしまい