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家族を支えながら生きる

2024.5.19 #109


今回のテーマは

今回のテーマは『家族を支えながら生きる』


ゲスト紹介

柿沼竹生 (かきぬまたけお) さん

1965年東京都荒川区出身。紀子さんの旦那様です。


ゲストにインタビュー

紀子さんの状態について

みっちゃん:1月7日の放送後に病院に行ってそのまま入院してしまったと言うことなんですけども、どのような状況だったのでしょうか。

1月7日の生放送に紀子が呼んできたゲストの方がいらしていただいて、年末から状態はあまり良くなかったんですけれども、それを成立させるために「とりあえず何とかそこまで踏みとどまって頑張ろう」と紀子は頑張り生放送を成立させた後に、そのままちょっと急いで病院に連れて行ったんです。
元々呼吸があまりいい状態じゃなくて、夜もあまり眠れてなかったので、そこで薬とか投与していただきつつ見ていただいたところで、実はいわゆる「うっ血性の心不全」だという事がわかりました。心臓の状態が良くなかったんですね。それによって肺に水も溜まっていたので薬を投与していただいて、とりあえずICUに入るっていう状況だったんです。

その日の夜に一旦僕はうちに帰ったんですが、病院の方から「脳梗塞を起こしてる可能性がある」という連絡が来ました。心不全とかねそういうことが起きると脳梗塞ってのは起こりやすい状態になるらしいんですが... 

(竹生さん)

みっちゃん:そうなんですね。

そこでまた病院に行ったんですが、薬のを投与していただきつつ「今日は眠ったので」ってことで一旦うち帰ったんです。
翌日の午後に面会しに行ったら、やっぱり脳梗塞の症状がしっかりあって、いわゆる認知障害の状態もありつつ、左半身の左腕と左足が全く動かない状態の麻痺が始まっていて、目は覚ましてるんですけども「名前呼ぶとにっこり笑って返事して」ぐらいしかできる状態じゃなかったんです。 (竹生さん)
みっちゃん:そこで意思の疎通はあったんだ。
ある程度意思の疎通はあったんだけど、意思の疎通ができるだけ。ただ「こっちの顔を見て誰だかわかる」っていう状態ではありました。話を聞いたら、脳の方右側・右脳の方がダメージがあって、左側の記憶中枢みたいな部分はある程度無事だったので…

(竹生さん)

みっちゃん:じゃあ、覚えてたんだ。

そう。覚えていてくれて。ただ名前読んでも、にっこり笑って「はい」って返事するしかできなかったんで、ちょっとさすがにこっちも心的にダメージを受けて。

(竹生さん)

みっちゃん:ショックだったよね。私達も聞いたときに知識がないから「なんで病院に入院してるのに、脳梗塞なんか起きるわけ」って思って。それでまず「え!?」っていうのから始まりましたね。

まあね。それまであんまりちゃんと眠れてなかったので。そういう意味では、すぐに薬を投与されたら落ちるように眠ってたんで「やっとこれで眠れるようになったんだな」と思ってほっとはしたんだけど...そこから実は脳梗塞が始まってたんじゃないのかなっていうのはありますね。

(竹生さん)

みっちゃん:そうですね。

そういうのもあり、流石にしんどかったですよね。最初の2日間ぐらいICUに、それぞれ15分か20分ぐらいしか入れなかったんですけども... そのときはもう本当に「呼んでリアクションしてニコニコ笑って」とかっていうことしかできない状態で。さすがにもう結構ボロボロ涙が出ましたよね。しんどかったですね。

(竹生さん)

みっちゃん:私と私の妹と竹生さんと一緒にLINEでずっと泣きながら話をしていた感じでしたね。

今までね紀子自身がやってきたことと、これから彼女がやろうとしてること。それが、軒並み一晩で全部奪われてしまったような気がしたんで... それがなんか悲しいとかっていうか悔しい気持ちが強かったです。

(竹生さん)

みっちゃん:震災もそうなんですけども、人の命ってある日突然、奪うまでいかなくても、そういう状況に陥ると、ものすごい人って儚いものじゃないですか。だからこそキラキラ生きていきたいっていうのもあるんだけれど。

そうだね。だから意味がある。

(竹生さん)

介護生活について

みっちゃん:私達もお互いに介護生活っていうのがいろいろあるんですけれども... お義兄さんは「お義兄さんのご実家と、お兄さんと、姉」を、私は妹と一緒に「93歳の母」をと言うことで「ツーオペフルタイム介護」をしております。お互いに朝4時半に起きて一日中仕事するっていうそういう生活が始まったんですよね。

竹生さん:そうですね。

時系列で言うと、実は去年の2月に僕の母親が認知症になっていて、右側の股関節の軟骨がもうすり減って骨が直接当たる状態で、あんまり満足に歩くことができない上に、認知症になっていて。
その母をうちの兄が1人で介護したんですが、兄が紀子と同じように心臓病で倒れて、6ヶ所の血管を結ぶバイパス手術を行ったんです。結構大手術だったんです。兄もそういう意味で、命はやばかったんですけど...今でもまだ病後の状況っていうのはあんまり良くなくて、まだ寝たり起きたりの状態は続いているんですが、かろうじてね買い物とか何とかいけるまで回復してるんで。

(竹生さん)

みっちゃん:そうなんですね。

結局母の介護をする人間がいなくなって、僕がやることになり。兄の退院した後の見守りとかもやってるうちに、仕事がいろいろ立ち行かなくなって。フリーランスで仕事をしていたので、その仕事は辞めさせていただいて介護に入るようになったんです。
それが去年の5月ぐらいで、それからまたほどなくして実は紀子去年も1回倒れて。
紀子がみっちゃんとかみっちゃんの妹さんと、みんなでお母さんの介護をしてる状態だったところに、紀子の部分が外れたんで、僕もお母さんの介護のヘルプに入り...

(竹生さん)

みっちゃん:ありがとうございました。

とんでもございません。楽しかったです。その時点で、うちの母と兄と狛江のお母さんと紀子と、四つ巴の介護と看護の状態に入りました。
ほどなくして紀子は現場復帰するんですが、今度は今年の1月にうっ血性の心不全で紀子が倒れ、認知障害が起き、そのことによってみっちゃんお母さんの方の介護からちょっと外させていただいて「うちの母と紀子とうちの兄の見守り」っていう三つ巴の状態になりました。
紀子が退院してきたら、おそらくもう紀子の介護をするしかもなくなるので、そうなるとうちの母の介護をする人がいなくなるので、行政だとか荒川区内にある老人ホームに色々お願いに回って、何とか空きが出たところで母を3月の末に入れさせていただきました。
今後は紀子の介護と、うちの兄の生存確認ですよね。社会復帰できないにしても、ある程度自分のことはできるようにはなったので。ていうような状況にはなってるので...一番マックスの状態のときに比べたらかなりやれることは絞れてきたっていう状態ではあります。

(竹生さん)

みっちゃん:これは別に竹生さんのことだけではなくて。世の中には「介護する人・子育てをする人・看護する人」たくさんいらっしゃるんですよね。

そうですね。要は「自分1人で何とかしよう」ってどうしても無理があるので。
僕もそうだったんですけども、皆さんどうしても「行政サービスって冷たいんじゃねのか」って勝手に思い込んでるとこあるんだけど、ただそれぞれ相談しに行ってこっちの思いの丈を全て「こんな状態なんです」ってことを全部ちゃんと話しをすると、「だったらこういう方法がある。だとしたらこんなやり方もある。」っていうようなヒントをもらえたりとか、そういうことはありうるんですね。僕もそこでずいぶん救われた部分がありますから、行政サービスも含め、他のお知り合いや友達も含め、もう何でもかんでも相談すればいいと思うんです。

(竹生さん)

みっちゃん:そうですね。

竹生さん:そうすると、何かしら良いこともあるし、思いの丈を言うだけで自分の気持ちが救われるところもあるので。

みっちゃん:ひとりで溜め込まないって事ですね

竹生さん:みっちゃんも含めてね。弱音はどんどん吐いていっていいと思うんです。我慢しちゃうとしんどいことになるので。

みっちゃん:そうですね。


リクエスト曲はこちら


柿沼竹生さんのリクエスト
T字路’S の『泪橋』

ラジオを出させていただいて、紀子の話をするので「紀子のかけたい曲」っていうふうなことでも考えたんですが....それは紀子が復帰してからやればいい話なので。
元々この歌が好きだったんですけど、母親の介護なんかするようになって、ますます何度も何度も聞くようになり。やっぱり人生いろんなことがあるけども、でもどっかしらなんかできることがあるし、どっかには必ず道はある、道がないってことじゃないので、そういうような歌です。


紀子さんから皆様へ

みっちゃん:今この健やかラジオを、竹生さんは毎週カセットテープにダウンロードして紀子さんに聞いていただいてるんですよね。

竹生さん:カセットテープにダウンロードっていうのが(笑) 間違いないです。

みっちゃん:ということで、ずっと健やかラジオ聞いている紀子さんから皆様にメッセージがございます。

紀子自身も心臓の方は薬の方である程度落ち着いてるんですが、一旦総合病院から退院してリハビリ病院に転院して毎日リハビリで頑張ってる状態です。
最初は名前を呼んでにっこり笑うしかできなかった紀子がここまで頑張って回復してるので、あとはひと月後ぐらいに退院してくる予定なんですが、それから徐々に徐々に生活の中でいろんなことが戻ってくると信じています。

(竹生さん)

みっちゃん:聞いたところによると、病院の中で毎朝ラジオ体操をやるときに、紀子の方から言い出して、最後にみんなで「健やかに~!」ってやってるんですってね!

竹生さん:もうすごく楽しくやってるみたいです笑

みっちゃん:紀子さんは倒れても、紀子さんですね!

竹生さん:短期間の間でここまで回復したので希望はあります。


どう生きていきたいですか?

やるべきことをやって。やれることをやって。困ったときは人に助けてもらって。
いま災害など、やっぱりどうしてもそれぞれの生活ってのは1日のうちにあっという間に変わってしまうことっていうのはあって。僕もこの1年そういう「日によってコロコロ、人生が変わっていく1年」だったので。
そういうことって世の中の人たちにもいっぱいあると思うんです。急に生活が立ち行かなくなって、住むとこもなくなって、炊き出しだとかお弁当の列に並んだりとかしなきゃいけない、子供食堂もだんだん増えている状況でもあるっていう中で、やっぱりみんなそれぞれ助け合って生きていくっていうことでもあるので、なるべく困ったことがあったらどんどん人に言って、どんどん泣き言を言って、どんどん弱音を吐いて、みんなで解決していけるような世の中を目指すような生活を目指してます。

(竹生さん)

みっちゃん:竹生さんも私達に弱音を吐いていただいて。

竹生さん:頑張ります!笑

全てそこですね。旗振り役で頑張って始めた健やかラジオで紀子がいきなり倒れちゃって、その中でラジオメンバーの皆さんに本当に何とか踏みとどまって頑張って作ってきていただいて、聞いていただいているリスナーの皆さん、もう全ての皆さんに感謝です。
紀子は本当に「健やかラジオ」に希望を持ってるので、そうですねそれを何とか進めていただいてる皆さんに心から感謝です。

(竹生さん)

みっちゃん:本当にラジオの話しかしてないもんね笑

竹生さん:本当にそうなのよ!だったら早く治って帰ってこいよってね笑


メッセージ紹介

ゴールデンチャイルドさん
実体験お話し頂き、ありがとうございました😌
のりこさんお元気になって現場復帰できますように🙏🍀
おかあさま方、お兄さまもおだやかに健やかに過ごせますように🍀
みんなみんな健やかに過ごせますように🍀🌈(一部抜粋)

Ponyboyさん
紀子さん、お久しぶりです!
お声が聴けて本当に嬉しいです︎💕︎
いつまでも、首を長ーくしてお待ちしております😊
日本の福祉は残念ながら申請主義、こちらから行かなければ何にもしてくれません。
しかし、こちらから行けば親身になってとことん相談に乗ってくださいます。
困った事があったら、まずは役所に相談を!

みるく(てんご区民)さん
ラジオ📻のお話しかしない😆
紀子さんもRadio Kidsなんですね~!🤭「健やかに~~~!」🍀
またマイクロフォン🎙の前に戻ってきてくださいね😊

ぴ~やん2号さん
紀子さん ありがとうございます 声が聞けて少し安心しました。

りーなさん
私も約1年半くらい、母と息子のダブル介護していました。
息子が障害者支援を受けているので、母についてもすぐに支援をお願いしました。息子の介護の経験を活かすことができて、息子はおばあちゃん&ママ孝行してくれました。

月夜探検家さん
昨年、会社の同僚の奥様が同じように突然倒れて、まだ目が覚めていません。同僚にどのように声をかけたらよいか迷っていたけど、今日の放送でヒントをいただけた気がします·
とてもいい放送でした。紀子さんの声が聞けてよかったです。いい番組ですね😊

ロッソさん
のりこさんのメッセージありがとうございます。
大変な状況と思いますが回復してきているようで本当によかった🥲
是非元気に健やかに戻ってきて下さい☺️✨

クリさん
いつか近い未来に自分もぶち当たるだろう介護問題。家族の数だけ介護の形があると思いますが、実際のお話を聴けて、未来の自分の備えにもなります。よいお話をありがとうございます。

テンパリソーダさん
ここまでのお話しを聴かせて頂きありがとうございました。
紀子さんのお声が聴けて少しホッとしました。一リスナーとして紀子さんのお帰りを首を長くして待っています😊(一部抜粋)

リスナーの皆様へ
紀子さんからのお礼のメッセージです!!


放送を振り返って


次回は、2024年5月26日(日)午前8時から。
おにぎりみっちゃんとミスターによる
エンタメ番組「Music Force」です!

お楽しみに~!

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【聴取方法】
■狛江市内はFM 85.7 MHz
■ネット配信:サイマルラジオ・コマラジ
■スマホ・タブレットからは
 アプリ「Redimo(レディモ)」より
 関東「コマラジ」を選局
公式Twitterはこちら
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セットリスト


『泪橋』T字路’s
→ 柿沼竹生さん リクエスト

『コーヒーショップの女の娘』 キャロル
※紀子さんから教えてもらった曲
※spotifyでは「YAZAWAセルフカバーバージョン」が入っています。

『On the sunny side of the street』(日向の道を) Louis Armstrong
※1月7日の放送の最後に紀子さんがセレクトした曲。

『Imagin』John Lennon & The Plastic Ono Band

『Waltz for Debby』 Bill Evans

『Start Me Up』 The Rolling Stones

『Beth』Kiss


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