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コミュ力低めのすこイさんが営業マンになった理由(4・派遣会社編)

こんにちは。すこイさん(@stkarisn)なのだ。

前回は市役所の臨時職員として勤めるなかで社会人のあれこれを身につけながら、少しずつ自信を取り戻していった過程を書いたのだな。

その仕事の関係でやり取りをしていた企業のひとつから、ウチで働かないかとお誘いを受けたのだ。

色々な葛藤もありつつ最終的にはお受けして、人材派遣会社の営業として再就職することになったのだ。

今回はその会社での悪戦苦闘の日々を綴っていくのだ。

人材派遣の営業とは

身バレは怖いので業界はボカすのだが、いわゆる一般派遣ではなく現場技術者の派遣をする会社だったのだ。

人材派遣の営業というのは基本的に新規オンリーで、売り上げ実績を上げるためには自分で顧客(派遣先企業)を探していかなければならないのだ。

先輩から顧客を引き継いだりというのは原則ないのだな。その先輩が辞めない限りは…

つまり、新規顧客である派遣先企業を開拓して人材の要望をもらい、手持ちの人材をあてこんで派遣契約を結ぶというのがお仕事の流れなのだ。

逆に言うと、その流れを作れないうちは売り上げゼロの月が続くということなのだ。厳しい世界なのだ。

すこイさんは半年間売り上げゼロだったのだ。上司や先輩は未経験だし仕方ないよとは言ってくれていたのだが、やっぱり身の置き所がないというか、辛かったのだな。

テレアポと飛び込み営業の日々

毎日のルーティーンは決まっていて、午前中は片っ端からテレアポ、午後からはアポ先訪問のために外出。

アポが取れていなかったら、日ごとにエリアを決めて飛び込み営業なのだ。同じ業種が集まっているビルなんかだと、上のフロアから順番にローラー作戦で回っていくのだ。

受付で人材派遣の会社から来たことを告げ、「今後のためにご挨拶したいので採用担当者に繋いでほしい」と伝える、この繰り返しなのだ。

出てきてくれたら100点、担当者名が聞けたら合格点、ダメなら名刺と資料を置いて帰るのだ。

テレアポも飛び込みも最初は本当に苦痛だったし、今でも別に好きではないのだが、恐ろしいもので数をこなすと麻痺してくるのだな。

夕方になったら会社に戻って、見込み先リストにFAX営業なのだ。手持ち人材の情報を片っ端から送っていくのだな。これも反応があれば儲けものの数うちゃ当たる作戦なのだ。

入社以来、こんな日々を来る日も来る日も過ごしていたのだ。

誤解のないように言っておくと、すこイさん自身こういう営業のやり方はあまりいいものとは思わないのだ。自分で書いてて思ったけど、向こうからしたらハタ迷惑だし今時だとコンプラ的にもどうなのかというところはあるよなぁと感じるのだ。すこイさんはもう違う業界にいるから、現在この業界・この会社がこういう営業をしてるかどうかはわからないのでその点はご了承くださいなのだ。

2年で限界を感じ、転職を決意

なんとかポツポツと案件が決まり、売り上げゼロということはなくなったのだ。

でも相変わらず月別のノルマは未達が続いていて、心休まる暇はなかったのだ。

半期に一回、社長以下全セールスが集まる会議が本社で行われるのだ。そこで全員の前に立って売り上げ達成状況を報告するのだな。

あれは辛かったのだ。前日からずっとゲーゲーしてたのだ。

完全に言い訳にはなるのだが、定期的に人材を入れてくれるような大手顧客は会社の上層部がガッチリ押さえていたのだ。

この会社は役員レベルでも目標数字を持っている営業マンだから大口案件を手放すはずもなく、すこイさんのような若手は上が見向きもしない中小の単発案件しか取りようがなかったのだ。

それでも実力のある人はいろんなところに食い込んでいってキッチリ売り上げを作るのだ。でも残念ながら、すこイさんぐらいの能力ではどうにもこうにも限界があったのだな。

すこイさんの後から入った営業が次々と辞めていく中でもなんとか頑張っていたものの、入社から2年が経とうかという頃、これ以上は続けられないとの思いから上司に退職を告げたのだ。

その上司は前の記事で就職面接会の時に「ウチにおいでよ」と誘ってくれたその人だったのだ。

引きとめられたけど、最終的には受け入れてくれたのだ。

「次は決まってるの?」と聞かれたので「決まってません」と答えたら、「決まるまでウチで資料整理のバイトとして残ったら?ちょっとでも収入あったほうがいいでしょ」「週2~3回来て、あとは転職活動したらいいよ」と言ってくれたのだ。

まさか辞める人間にこんな風に言ってくれると思わなかったので、涙が出そうになったのだ。

ありがたくお言葉に甘えて、もうしばらくお世話になりながら次の勤め先を探すことにしたのだ。

今回のまとめと次回予告

もうちょっと書こうかとも思ったのだけど、長くなってきたからここでいったん区切らせてもらうのだ。

市役所でのトレーニングを経て再就職を果たしたものの、奮闘むなしく2年ほどでまた退職ということになったのだ。なかなか定着できないのだな~。

次回が最終章になる予定なのだ!今の職場に転職が決まるまでの日々と、現在に至るまでを(身バレしない程度に)書くのだ。

もう少しお付き合いいただけるとうれしいのだ。

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