「見える化」すればすべて解決!?家事育児タスク一覧の落とし穴
復職をしたり、子どもが入園・入学・進級したりして、ライフスタイルの変わるタイミングで、「家事育児の分担方法を見直したい」と思う方は多いですよね。
その際に、私もお勧めしている「家事育児タスクの見える化」。一覧表を作成しましょうとお伝えしています。
今日は、家事育児タスクの見える化のメリットや使える一覧表例、そして思わぬ落とし穴について検証していきたいと思います!
家事育児タスクを見える化するメリット
おうちの中の家事や育児タスクって、小さなものから大きなものまで実にたくさんありますよね。
お片付けと一緒で、これらをまず全出しすることによって、たくさんメリットがあります。
●全体像(全量)が把握できる
⇒「こんなにあって大変!」と感じることで、減らせるものはないかな?誰かに頼めないかな?やり方や道具を工夫して、もっと簡単にできないかな?など、家事そのものの必要性や効率を見直すきっかけになります。
●話し合いの際の材料になる
⇒「私はこんなにやっていて大変なのに!」「あなたはちっともやってくれない」「キー!」と、感情的に話をしても、なかなかうまくことは運びません。
そこで、「客観的なデータ」として一覧表を用いることで、冷静に話し合うことができるのです。
実際に、私の育休復帰サポートでは、この一覧表を作って復帰後の家事育児分担を話し合ってくるという宿題があります。
「一覧表で負担の割合が一目瞭然だったから、夫が自分から『これは俺がやった方がいいよね』と引き受けてくれました!」
「二人とも掃除が苦手なので、お掃除ロボの導入を検討しています」
などの声が毎年上がります。
家電だけでなく、家事代行やシッターなど外注するにしても、夫婦で納得してお金をかけるって大事ですよね。
たとえ、結果的に夫婦の負担の割合があまり変わらなかったとしても、
●お互いの状況を理解したり、感謝したりすることができる
というのは、大きいです。
家事育児タスク一覧表例
では、どんなタスク一覧表を作ればいいのでしょう?いくつかアプリやアイディアをご紹介します。
①Yieto(イエト)
家事の分担が色分けでわかりやすく表示されるので、どちらがどれくらいの量の家事をこなしているのか一目瞭然。
また、名もなき家事まで細かくタスク分けできるので、双方の家事量が的確に把握できます。
②AERAの家事育児タスク100
家事タスク表の先駆けであるAERAの家事育児タスク100。
無料でダウンロードできるようになっています。
内閣府がつくった家事シェアシート。こちらの作成には、私が家事育児シェアセミナー講師をお願いしたNPO法人tadaima!三木智有氏も携わっていらっしゃいます。
夫婦で作戦会議をする際におススメのシートです。
④ホワイトボードやエクセルで自作
アプリが苦手という方や、オリジナルで作成したいという方は、ホワイトボードやエクセルを使って自作するのもおススメです。
※上の表は、受講生さんが実際に作った表の一部です。
家事育児タスク一覧の落とし穴
家事育児タスクを一覧表にするメリットや具体的な方法が分かりましたね。
早速やってみよう!と思われている方、ちょっと待って!!
いきなり一覧表を持ち出すと、逆効果になるご家庭が一定数あるのです!
なぜかというと・・・
「私はコレだけやってるアピール」にご主人が受け取り、機嫌が悪くなる・そもそも話し合いに参加してくれないということが。
今、一覧表を用いて「家事育児分担の話し合いをしよう!」と誘ったとして・・・あなたのご主人は、どんな反応をすると思いますか?
「お、いいね!やろうやろう」と快く応じてくれそうですか?(笑)
残念ながら、その自信のない方は、まずは一覧表を出すのはぐっと我慢。話し合いの【土台作り】から始めましょう。
□普段の会話が、お願いやダメ出しばかりになっていないか?
□相手の興味のあることに、自分も興味を示しているか?
□(復職前の人は)共働きの必要性を共有できているか?
□自分の仕事への想いや、相手の仕事の状況を理解し合えているか
□家族として、今後どのように暮らしていきたいか(ビジョン)が共有できているか?
こんな視点で見直し、足りないなと思うところから種まきをしていきます。
ここが抜けていて、いきなり分担から話し合ってもなかなかうまくいきません。
急がば回れ。
土台作りをした上で、爽やかに家事育児分担ができるといいですね!
ご夫婦でセミナーを受けるという方法もありますよ。現在募集中です。
▼この記事を書いた村田美智子ってこんな人▼
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?