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森永ビスケットのInstagramARフィルターで、声優・諏訪部順一さんの朗読を聞く。

★オタク女子をターゲットにした事業会社のキャンペーンを解説しています。

森永製菓のビスケット「MOONLIGHT」発売60周年を記念した、期間限定のスペシャルパッケージが、8月下旬より順次店頭に登場しています。アーティスト・清川あさみさんデザインのスペシャルパッケージは、全部で6種類。さらに、声優・諏訪部順一さんのAR朗読が楽しめます!

AR朗読とは?

ARとは、拡張現実のこと。簡単にいうと、リアルにあるものを起点として、バーチャルの情報を表現する技術です。よく知られるサービスに、ポケモンGOがあります。

今回のAR朗読は、キャンペーン限定パッケージが起点です。
パッケージに記載されたQRコードからキャンペーンページへアクセスし、Instagram ARフィルターの起動ボタンをタップします(Instagramのインストールが必要です)。

そして、立ち上がったフィルターをパッケージにかざすと、次のような影絵と諏訪部さんの朗読が楽しめます。最高か。

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▲こちらが、限定パッケージ。

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※ただし、めちゃくちゃスマホが熱くなった。

「来るぞ」と言われてきたXR。マーケでの活用は?

ARをはじめとしたXR(VR、XR、MRなどの仮想空間技術の総称)は、2016年頃から「来るぞ!」と言われていました。

たとえばARの事例でいうと、イケメンキャラクターと男性声優の企画「恋人はポッキー」がありましたし、バファリンもKING OF PRISMとのコラボキャンペーンを展開していました。(どちらも2017年末〜2018年上半期)

※まだ、該当ポッキーの箱を持ってます。

でも、マーケティングのキャンペーンとして成果を上げるには、まだ新しかったのだと思います。XRの技術を体験するには、専用のデバイスが必要です。そのため当時は、ゲームなどのエンターテイメントを中心に、限定された領域で導入が進んでいました。

事例として挙げた2つのキャンペーンも、それぞれ専用のアプリが必要でした。まず、ARを体験するアプリのインストールから訴求せねばならず、ちょっとハードルが高かったのだと思われます。

Instagram ARフィルターで、ARが身近に!

今回のAR朗読劇のポイントは、Instagram ARフィルターを利用しているところ。

今や、Instagramの月間アクティブユーザーは、国内で3,300万人を越えています。つまり、InstagramARフィルターを通して、ARが身近になっているのです。企業は、キャンペーンのためだけに専用アプリの開発やインストールを訴求することなく、ARを用いたキャンペーンが展開できます。

仮にInstagramを使っていなくても、認知の高いアプリですから、インストールしやすいですよね。

Instagramユーザー数参考:2020年8月更新! 12のソーシャルメディア最新動向データまとめ(ガイアックス ソーシャルメディアラボ)

また、スマホカメラやビデオ通話で、エフェクトやフィルターを使うことも珍しくなくなり、ARへの関心度はかなり上がっていると思います。(むしろ、特別感が薄れて一般化しているかも)

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▲これは、ゼスプリのInstagramARフィルター。家にあったバケツと一緒に撮影しました。

ARフィルターの面白さは、ユーザーが自由に工夫して楽しめること。
声やイラストと相性のよいARですから、今後もオタク女子を対象としたいろいろなキャンペーンの展開を、期待しています!

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