母の日、そして亡父に思いを馳せる

母の日が過ぎた。そして父の日がやって来る。
ここ数年、何かを贈る余裕ができたので母の日には何がいいか聞いてそれを贈るようになった。

今年はとあるお店の栗饅頭セット。
母は喜び、少しずつ食べている様子。

そして、仏間には父の好きだった酒を供える。というのが最近の父の日である。

若い頃はあまりお金に余裕がなく、人に贈りものをするのを躊躇するくらいだったのが敬老の日とか母の日、父の日くらいはと思うようになった。

いなくなってしまうから、いてくれる間に孝行しよう、と。

あまりにもあっけない最後だった。父は病院嫌いと言う訳ではなかったが通っていた病院があった。月イチで診てもらっているので安心感があったのかもしれないが病院で診てもらっているのだからと毎年検診を受けることを渋ったのだ。そしてがんが見つかり1年後には亡くなってしまった。

今は元気を取り戻した母は落ち込み、あまり笑うこともなく本当にどうなるのかと思ったほどだが、別れはいつ何時でも訪れると肝に命じました。

あれから8年。
検診は毎年受けるもの。もし病気が見つかっても早めに治すことができると思って天国の父に手を合わせています。

そんな5月の半ばでした。
父の日が来る度思います。苦い思い出です…

お読みいただきありがとうございました。

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