回復のじゅもん How do you like Wednesday?(その1)

つらいとき、悲しいとき、落ち込んだとき、仕事がうまくいかなかったとき、嫌いなやつに怒られたとき。

そういうときに、人それぞれのリフレッシュ方があると思う。

甘いものを食べたり、お酒を飲んだり。恋人と電話したり、好きなアイドルのライブDVDを見たり。

私の回復のじゅもんは『水曜どうでしょう』(以下、水どう)だ。

道民ではない私が、初めてこの番組をみたのは恐らく6年ほど前のこと。

時は、婚活戦国時代(※くらいの歴史の中で)

ちょうどそのころ、ご飯に行くなどしていた人が大泉洋と水どうのファンだった。

デザイン関係の仕事をしていて、美術や写真の話などでたくさん共通点があった。岡本太郎や横尾忠則の話で盛り上がったのだが、中でも一番熱く語られたのが水どうだったのだ。

「いやー、4人のいい歳した大人が真剣に楽しんでるんだよ、そこがいい。」

というようなことを延々力説していたと思う。

実は、それまでの婚活でも時々、好きな番組は水どうだと言う人に出会ってきた。大泉洋の存在を知ってはいたが、それは俳優としてである。なんか有名な舞台をやっていて、北海道から東京に出てきた人、というレベルの認識だったし、特に興味もなかったので見ていなかった。

しかしこれほど熱く語られてしまっては、次会ったときに話を合わせるために見るしかない、とYoutubeでたくさんあるシリーズの中から適当に選んで見た。恐らくサイコロの旅というシリーズのどれかだったと思うが覚えていない。

サイコロをふって、1~6に割り当てられた場所に深夜バスや飛行機で移動して、決められた時間内にゴールを目指すという内容だ。

正直な感想を言うと、そのときはあまり面白さがわからなかった。いや、全くわからなかった。

というのも、これは今だからこそ言えるのだが、水どうはどれを見ても、いきなり誰もが楽しめる番組ではない。サイコロの旅をチョイスしたのは完全に私の選択ミスだ。

映画でたとえるならば、今まで全く見たことのないSFを見てみようと思って『メッセージ』を見ちゃった、みたいな感じである。

スター・ウォーズを知ろうとして、いきなり『ローグワン』を見ちゃった感じともいえる。

つまり、サイコロの旅は恐らく初めて見るのに向いている企画ではなかったし、この時の私にはまだ水どうを楽しむ素養が身に付いていなかったのだ。

じゃあそんな私がどうやって水どうの魅力がわかったのだ?と思われそうだ。

しかし、その魅力はそう簡単にはわからないもの。一言では言い表せない。じわじわとはまっていき、いつの間にかクセになってしまうあの独特の会話とノリ。

水どうの持つ不思議な魅力についてはまた明日。



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