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'22.11 "HARPER'S BAZAAR"NO.316 11月号 マーク インタビュー 和訳

少年と男、マーク

あどけない少年と成熟した男。2つの境界を自由に行き来する、今ありのままのマーク。
バザー12月号のカバー、ポロラルフローレンアンバサダーのマークに出会う。

ーポロラルフローレンと共にした生涯初の単独カバー撮影を終えた感想はどうですか?
撮影スケジュールが決まった時からワクワクしていました。昨日ヘチャンとドヨンイヒョンにスケジュール後1杯飲みに行こうって誘われたんですよ。でも、僕がこう言ったんです。「僕は明日撮影があるから、ごめん」と。特別に見えないかもしれないんですが、それなりに真剣な心構えでした(笑)モニタリングしたんですが、僕じゃないみたいでした。ヨーロッパの学生みたいな感じ? ヘアスタイルが普段と違って"ワンカン"(オールバック)でもありました。おかげで新しい自分を見ることができました。今日の天気も、雰囲気も、撮影も全て良い記憶として残りそうです。

ーインタビューが終わったらすぐ練習室に行くと聞きました。ファンの言う通り練習の虫ですね。
実は最近は練習よりスケジュールのほうがもっと多いんですが、マインドは相変わらずだと思います。性格のような気もします。最近、実の兄が「お前あの時は本当に呆れたよ」と揶揄ってきました。カナダで学校に通っていた時なんですが、僕が簡単な歴史授業の課題を何時間もクヨクヨしながら頭を悩ませていたみたいです。小学生がですよ(笑)それが僕なんだと思います。欲心といったら欲心かもしれませんが、僕が引き受けた仕事で、やらなければならない仕事なら適当にはできません。僕の名前がかかった仕事じゃないですか。ちゃんとやりたいです。

ーNCT127の今回のアルバム『疾走(2Baddies)』が初動販売量だけで154万枚を越えました。SMエンターテインメント史上初の記録だそうですね。
実はいつにも増してメンバー全員が一丸となって一生懸命準備したんです。成果があって胸がいっぱいでもあり、一方ではほっとしています。何より"シズニ"に感謝しています。

ー言葉にしなくともNCTメンバーたちと一心だと感じますか?
もちろんです。ステージを1つ1つ一緒に作るので、各自の集中度とエネルギーがそのまま伝わるんです。例えば10人が集まってそのうちの2人だけが会話をするとしても、残りの8人が聞いているのか聞いていないのかが分かるじゃないですか。そんな感じで、ただ感じるんです。お互いにそれがわかってる分だけちゃんとしようとしたみたいです。久しぶりのカムバックでもあったし、僕たちみんな"疾走(2Baddies)"という歌をとても気に入ったんです。3拍子がピッタリなんです。毎回うまくやりたいのが僕たちですが、今回は特にそうでした。僕は自分たちが本当にかっこいいと思います。時間が経つほどNCTとしての自負心が大きくなります。

ー"疾走"はポルシェ911のように夢に向かって疾走する若者たちの情熱が速度感で感じられる曲です。デビュー後、今までずっと走ってきたNCTのように。NCTが走り続けられる原動力は何ですか?
結局はメンバーたちのエネルギーだと思います。メンバーを通じて悟りました。僕たちはメンバーも多様ですし、多いので。それだけ各自の欲も強く、お互いが与える刺激も多様なんですよ。だからこうやってずっと走れるみたいです。健康的な競争心ですよね。

ーデビュー7年目という事実に少し驚きました。会社員で言えば課長レベルの年次ですからね。マークも世の課長たちがそうであるように、仕事の量より質について悩んでいますか?マンネリ化を感じたりしますか?
その通りです!でも実は7年目だとしても、今この時点、いや、全ての時点が僕にとって初めてじゃないですか。そのため"分かってるから"と思って、何かをむやみに決めたくないです。何が量で、何が質なのかも、結局経験してみないとわかりません。正直何かをマスターした感じはありません。その感覚はこれからも分からないままでいたいですね。何かをマスターすると情熱が消えそうな気がするんです。僕は長く続けていきたいです。長く続けることが結局は勝利だと思います。だからといって、節約しながらバランスを調節したくはありません。続けていって少しずつ成長していきたいです。

ー「デビューから1年が経ち、今や舞台の下の世界について学んでいる」と話されたことがあります。最近はどうですか?どんな世界を学んでいますか?
とてもたくさんありますが...最近改めて感じるのは、自分自身を愛さなければならないということです。それが人生で1番重要だと思います。

ーマークはこれまで自分に厳しかったですか?
愛しながらも厳しいときもあったかもしれません。それよりも僕はそもそもその問題について深く悩んだことがなかったように思います。僕について深く掘り下げてみようとして気付きました。ある意味、僕は自分について、自分が誰かについて知っていく時期を少し逃したということを。幼い歳で練習生になって韓国に来て、ただ練習だけをしていましたから。こうしてデビューしてからある瞬間、1歩遅れて壁にぶつかった気がします。

ー歌詞を直接書くアーティストは、今の自分の悩みや考えを曲に込めることができて特別じゃないですか。先日発表したソロ曲"Child"にそんな悩みが込められていますよね。
"Child"が1番率直でした。まだ正確には"自分が何者なのか"という本質には気付いていないと思います。そんな自分の状況を誇張して率直に表現した曲です。

ー2017年<バザー>とのインタビューを思い出しますが、その当時メンバーたちが「マークが最近ヒョンたちにポッポしてくれない。思春期だ」と言っていました。さっきお話しされた壁にぶつかった時期がこの時でしたか?
ある意味、その時だったかもしれないし違うかもしれません。確かなのは、ヒョンたちは目の前の僕が変わっていき、進化していることに僕よりも早く気付いていたということです。なにせ幼い頃から僕を見ていましたから。ヒョンたちにポッポしてたことは、実は僕も覚えてます(笑)考えてみればそんなに幼い歳でもなかったんですよ、中学生でしたから。人それぞれだと思いますが、その時の僕は完全に子どもでした。

ーもう5年前のことですよね。今は思春期を経て大人になったと思いますか?
その時よりは自分についてよくわかるようになりましたが、まだ大人ではないみたいです。子どもは子どもなんですが、ちょっと曖昧な位置にまたがってますね(笑)

ーミックステープはいつ出るんですか? (笑)以前、あるインタビューでミックステープを出すなら社会について話したいと言っていました。
うっ、気に入らない回答ですね。社会について知らないくせに(笑)ただかっこよく見せようとそう話したんだと思います。今もまだ社会を知らないんですよ。今はミックステープを出すなら僕自身について書くと思います。しばらくすると通り過ぎてしまうとても些細な感情だとしても。今もその都度歌詞に対するアイディアをスマホのメモ帳に書き留めています。でも、後で振り返ってみるとイマイチなんですよね。元々そうみたいです。

ー最近、マークのカメラロールにはどんな写真が入っていますか?
今見てみますね。あ、自撮りですね(笑)自撮りの次は空です。僕は空の写真を撮るのが好きです。

ーよく心に余裕のある人だけが空を見ることができると言うじゃないですか(笑)
そうなんですか?僕も元々はそうじゃなかったんですが、ある瞬間から空が目に入ってきました。今日、空を見ましたか?とても綺麗でしたよ。

ー今日のインタビューでも感じたことなんですが、マークが言葉を綺麗に話すので"정정화법(訂正話法)"という用語ができたそうですね。実は、言葉を綺麗に使うことが思ったより人生の多くの部分を左右すると思うんです。綺麗に話す秘訣を1つ教えてもらえますか?
きつくても苦い言葉を言わなければならない時もあるじゃないですか。むしろ僕はそういう言葉が苦手なのが問題でもあるんです。綺麗に話す秘訣は…ただ自分に言う言葉だと思えば簡単だと思います。僕が聞く言葉ならそんなに荒い言葉は出ないんじゃないですかね?

ーさっき話されたとおり、幼い歳でデビューし、今は"自分"について知っていく過程ですよね。険しい芸能界生活で揺れるたびに、自分を持ちこたえた中心は何でしたか?
自分に対する信頼です。生きていく中で揺れる時も、結局は僕自身が僕を支えてくれると思います。そしてメンバーたち。メンバーたちがいたから、ここまで来られたのは確かです。最後に、ありきたりな話だと思われるかもしれませんが、本気で"シズニ"のおかげです。ファンの方々がいてこそ、僕たちがいて、僕がいます。

ー先日、海外通信とのインタビューで夢について話されていたことが印象深かったです。夢がないのはエンジンがない車と同じだと。依然として僕たちの人生には夢が大きな部分を占めていると。NCTでデビューしながら、マークの最初の夢は叶ったと思います。今マークが見る2番目の夢は何ですか?
デビューの夢は叶ったので、今は歌手としてもっと多くのことを成し遂げなければなりません。チームとしても、個人としても。さっきもお話したように、僕は究極的には歌手として長くやっていきたいです。そのために僕だけのことをしなければならないと思います。僕だけの音楽、僕だけのステージを作らないといけません。それらを最大限健全なやり方でやっていくこと。もしかしたらそれが僕の夢かもしれませんね。


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このインタビューを読んでからもう一度マークのChildのMVを見て歌詞を読むと、重なる部分も多くて、より理解できた気がした。

꼭 먼 남이 되고 싶었어 이 사회와
きっと遠い他人になりたかった この社会と

가시를 길러 쉽게 못 넘기게 날
棘を伸ばす 簡単に飲み込めないように 僕を

I'm a child
僕は子どもだ

너가 바란대론 못 돼
君の望んだ通りにはなれない

사람들이 바라본 난 누구야
人々が見つめる僕は誰なんだ

Who am I who I'll be
僕は誰で 何者になるのか

다른 밤 같은 Nightmare
違う夜 同じ悪夢

혹시 누군간 공감할까
もしかして誰か共感できるのかな

지금만큼은 알아주면 안될까
今だけは分かってもらえないかな



マークはたまにビックリするくらい大人な発言をしたり達観した考えを持ってるなと感じるけど、同時に子どものような純粋さと素直さも持ち合わせてるから本当に曖昧な位置にいるのかもしれない。それはもしかしたら今しかない立ち位置で、数年後には変わってしまうかもしれない。でも、マークにはずっと変わらないでいてほしいと願ってしまう。

真面目で、真っ直ぐで、正直なマーク。だからこそ危なっかしいときもあるけど、そんな所が魅力なんだ。自分に厳しくて人に優しいマークが、自分を愛しながら2番目の夢も叶えられるようこれからも応援したい。

真剣なトーンで書いてきたけど、これだけは最後どうしても声を大にして言いたい。

撮影前日にヘチャンとドヨンに飲みに誘われたけど「僕は明日撮影があるから、ごめん」って断った心構えのマークが可愛すぎる!!!!!!!!!!!そんな真面目なマークが大好きだ!!!!!!!!!!!!初単独カバーおめでとう!!!!!!!!!♡♡♡

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