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'23.1 "ARENA HOMME+"NO.203 1月号 テヨン インタビュー 和訳

創作の力

NCT127のリーダー、テヨンは止まらず創作する。歌詞、ビート、絵、映像、何でも表現するテヨンは作りながら力を得る。

ー2021年には正規アルバム<Sticker><Favorite>の活動で休みなく走り、2022年には<疾走(2 Baddies)>で加速しました。
正直に申し上げると、もっと忙しく過ごせたような気もします。でも、メンバーそれぞれがそれなりに時間をうまく活用しました。2023年はさらに成長した姿でお会いできると思います。

ー<疾走>の活動中にメンバーたちとコミュニケーションをとりながら生まれたエピソードを覚えていますか?
シズニの方々に久しぶりに会ったし、特別なイベントを披露したかったんです。 それでお返しをすることにしました。お返しをすればファンの方々ともっと疎通できるんです。コンサートで歌う曲を決める時も、メンバーたちと膝を突き合わせて「ファンの方々はどんな曲が好きだろうか」と悩みました。初めてファンの方々に直接何かをしてあげようとしたので、未熟な部分が多かったと思います。そんな気持ちを分かってくださって本当に不思議でした。シズニの方々のフィードバックを見たんです。やっぱり心は通じるみたいですね。 <疾走>活動が僕たちには幸せな記憶として残っています。

ーリーダーとしてメンバーたちの意見をどんな方法でまとめていますか?
もし誰かが反対意見を出したら、その理由を必ず聞いてみます。メンバーみんなが同意する理由ならそれに従います。あるいはメンバーがとても大変でもしなければならないという意見を出せば、その理由もまた聞いてみます。ただその意見を受け入れることができない場合であれば、僕が直接説得します。その過程でいつも感じるのは感謝の気持ちです。メンバーたちがよくついてきてくれて助けてくれるので、僕たちがこれだけ成長できたと思うんです。僕が明確な決定や状況整理をできない時は、メンバーたちが代わりにしてくれたりもします。仕事をやり遂げるのが目標なのでその目標のためにみんな一緒に努力しています。

ー2021年に初めてSoundCloudのアカウントとテヨンだけのYouTubeアカウントを作りましたね。SoundCloudにはソロ曲をよく披露して、YouTubeではテヨンのVlog映像を見ることができます。新しいものを作り出し見せ続けることがどれほど好きなんでしょう?
本当に好きです(笑)限りなく何かをするのは音楽のためです。僕が作っている音楽とNCTでやる音楽は異なると思います。いつか僕の音楽を続けるなら僕だけのプラットフォームでお見せするのが正しいと思いました。そうしてこそ集中力が高まり、制作物がより自分だけのものになると思います。持続的に創作してお見せしたい気持ちが欲のように感じられる時もあります。だから後悔することもよくあります。それでも地道にやっていくうちに定着して、お見せするものが生まれるので、結局は良い決定だと思います。

ー公開されていないビートはどのくらい溜まっていますか?
正規アルバムを2枚出すくらいはあると思います。もし正規アルバムを発表するなら、一度に20曲くらい入れたいです。最初はタイトル曲のないミックステープの形も考えました。

ーミックステープ、いいですね。
そうですよね。多くの方々が聞いてくださったら嬉しいですが、そうでなくてもいいんです。ただ僕が作りたい曲を世界に見せたい気持ちが大きいので。

ーテヨンさんのSoundCloudでは <Swimming Pool>が一番印象的でした。とても叙情的で。
僕が曲作りを休まずしている時に誕生した曲です。個人的な悩みや心配事が多かった時に時々目を閉じて想像した場面を盛り込みました。プールに飛び込むと何も考えられないじゃないですか。視野もぼやけて耳鳴りもします。空気の泡だけが漂うプールに入っている姿を表現したかったのですが、結果的によくできたと思います。

ーWonsteinと一緒に歌った<Love Theory>も好きです。ビハインドストーリーを教えてくれますか?
その曲もすぐに書いたと思います。家でNetflixでビッグバン理論を見ていたら、僕の普段の行動と似た場面が出てきたんです。隣の家に女性の方が引っ越してきて、主人公がどうしたらいいのかわからない場面でした。僕がそうなんですよ。異性の前ではなんだか落ち着きなく、どもったり(笑)この話をWonsteinと会って話して誕生した曲が<Love Theory>です。

ー作業室で同じビートを繰り返し聞くと、脳が一時停止しそうです。どうやって耳を換気しますか?
何にでも一度ハマると終わるまで没頭します。まだ公開されていない曲で2000回聞いた曲もあります。それでも換気が必要だと感じたらクラシックを聞きます。ファンの方々にもクラシックをよくおすすめします。

ー最近ハマっている曲をおすすめしてください。
クラシックではないけどエンニオモリコーネの<Malena>。世界に僕一人だけいるような虚しさと慰めを同時に与えてくれる曲で大好きです。 

ー自ら作業した曲の中で、長時間かけて作った曲と特に愛着のある曲は何ですか?
公開されたことはありませんが、<404>という曲です。3年前に作りました。仕事に対する個人的な悩みが込められています。歌詞を何度も修正したのを覚えています。僕は詩的な表現が好きなので、歌詞が抽象的でも聞けばどんな気持ちで作ったのか分かると思います。

ーメモしておいた歌詞が気になります。
(スマホのメモ帳をずっとスクロールしながら)これが全部歌詞です。終わりがないですね。僕が好きな言葉があるんですが、ファンの方々にもお伝えしたことがあります。僕が飼っていた愛犬のために書いた歌詞「来世には反対の立場になって、お互いに惜しかった部分を満たしてみよう」という文章です。大切で永遠の文章です。

ー個人的な創作にはどんな意味がありますか?
僕にとって創作は噴出だと思います。表出することに幸せを感じます。自分で考えると、僕は鈍い人ではありません。感性が豊かで感情を音楽に詰め込んでみると、自分の慰めになるんです。僕の中にあるストレスや内面を溜め込んでおきたくない気持ちも大きいです。創作に集中できない時はレゴを作ったりもします。あるいは想像することを絵に描いてみたり、物性のある創作物を作ってみたりもします。正確に言えば創作というよりは表現という単語が近いようです。

ー表現の力を維持するために最も重要なことは何ですか?
ただ僕の体の状態です。活動中に怪我をしたことが多くて、不本意ながら休んだりもしたんです。そんな残念な経験から健康を維持することが重要だと感じました。そして、自信。今やっと僕が考えるアーティストの基準になったと思います。創作する姿勢においても、人としてもです。

ーどんな人になりたかったですか?
正確に説明するのは難しいですが、ちゃんとした人になりたかったです。両親は教育方式が独特なんですよ。いつも「人になりなさい」の一言だけでした。今は少し人になったようです(笑)そしてやっと実力に自信がついたし、ステージに上がっても恥ずかしくないです。

ー作業の話に戻ると、人によって仕事が捗る時間帯がありますよね。どの時間帯が捗りますか?
幼い頃は明け方でした。明け方になると雑念が多くなりますが、その考えを曲に込めたくて明け方に作業していました。最近は昼がいいですね。昼に作業室に行って夜11時前には作業を終えるのが目標で、その後は休むようにしてます。作業室に行って昼食や早めの夕食を食べて作業を始めるルーティンを習慣化しています。そして、ショッピングで上がったテンションをそのまま作業室に持ち込めば作業が捗ります。頭の回転が速くなるみたいです。ちょっと珍しいですよね。だからといって毎日そういうわけではありません(笑)

ー明け方に人は叙情的に変わったりしますが、テヨンさんはいつ一番感性的ですか?
早朝、カーニバル(ミニバン)に乗って出勤する時。一人で窓の外を眺めながら歌を聴くと感情が多彩になります。最近は性格が前よりずっと明るくなって、叙情的になりたくてもなれない時があります。

ーテヨンにとってロマンとは何でしょうか?
僕は本当にロマンがないんですが...頭の中にパッと浮かんだロマンは「スタジオジブリ」のアニメですね。アニメに出てくる全ての瞬間が僕が経験してみたいロマンです。

ーなぜですか?
古いものが好きなんです。幼い頃、田舎のおばあさんの家で柿を取って干し柿を作って食べた思い出が好きです。それで以前のジブリ作品が好きです。 「もののけ姫」や「コクリコ坂から」のように。シーンごとに出てくる田舎の坂道や骨董品店に行ってみたいロマンがあります。そして、ソウルで暮らし仕事をしながら感じるのは、僕がよそ者(外地人)だという気分は悪くないということです。だから海外旅行や他の地域によく旅行します。

ーそんな面で今回のツアー公演は楽しみですね。インタビューの時点から数日後にタイに出発しますよね?
そうです。2日後だと思います。ツアー公演は僕にとっていつもプレゼントです。

ーステージに上がる前に唱える呪文はありますか?
ステージ、ミュージックビデオの撮影など、いつも少しずつ違います。ミュージックビデオを撮る前はいつもお母さんとテレビ電話をします。着装した作業と状況を見せながら「どう?」と聞くといつもかっこいいと言ってくれます。そうすると、その日一日エネルギーが湧いてきます。ツアーの時は最大限力を蓄えようと努力します。騒ぎすぎないようにと自分に唱えます。

ー最近好奇心を刺激したのは何ですか?
クリスマス! 毎年クリスマスを一人で過ごしたり、友達と家で過ごしました。街の風景を見て久しいので、きらめく街のように家にきらめくツリーを置こうか検討中です。ツリーに照明装飾もしてオーナメントも自分で飾ったりするんです。ツリーを事前に買っておいてクリスマスに開けてみたらとても楽しそう。「わあ、クリスマスだ! 僕のためのプレゼント!」って言いながら。

ーNCT127のリーダーとして、人間テヨンとしての夢は何ですか?
みんなが幸せになるのが夢です。もちろん、みんながいつも幸せではないでしょう。でも、曲を作りながら感じたことがあります。人が成長しながら、試行錯誤を経験しながら彷徨いますが、その試練に打ち勝ってこそ結局幸せが見えるんだということです。その過程で、僕の音楽が誰かにとって慰めと成長の道になれば嬉しいです。後に僕の曲を聞いて多くの方々が、力を得て幸せになってほしいです。

ーNCT127がずっと発展し、長く共にするために忘れてはならないことは何でしょうか?
お互いへの感謝の気持ちを忘れないことでしょう。僕たちはその気持ちを共有してきたので、ここまで来ることができたと思います。欲も欠かせません。欲が成長の決定的な要素の一つなんです。最後に重要なのは健康。この3つを欠かさないことが僕たちチームの強みです。またメンバーが多いので、お互いに学ぶ点が多いということも(強み)です。

ー2023年に一番叶えたいバケットリストは?
運転免許の取得。今筆記は合格して技能試験を控えていますが、多分忙しくて2023年には不可能だと思います(笑)早く合格してお母さんを乗せてあげたいです。お母さんとドライブに行くのにいい場所をおすすめしてくれませんか?

ー北岳スカイウェイはどうですか?
では2023年にはそこで必ずドライブを!

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リーダーだな、さすがだなって感じる受け答えもあるけど、節々に可愛さが滲み出ちゃってるところがテヨンちゃんらしくてラブが止まらない。テヨンちゃんにとってのロマンはジブリだとか、MV撮影前にはいつもお母さんにテレビ電話してかっこいいって言ってもらって1日頑張れるとか、ツリー買うかクリスマスにワクワクしてるテヨンちゃんとか(確か結局買ってたよね?)愛おしくてかわいい。

実力に自信がついた、前よりも性格が明るくなったって聞けたのもファンとして嬉しいし、夜行性すぎるテヨンちゃんが最近はお昼が好きで夜は早めに終わらせるようにしてるって知れてホッとしたな。

テヨンちゃんは今年1年グループとしての活動以外にも個人でバブル、インスタ、SoundCloud、YouTube、TikTokって様々な場所で私たちをいつも楽しませてくれて本当に幸せだった。こんなに受け取っていいのかな??ってくらい。来年はテヨンちゃんのくれる愛にもっとお返しできるよう私も自分なりに応援していこうと思う。
テヨンちゃんが来年も自分のやりたいことをやりたい場所でたくさん表現できる1年になりますように。

テヨンちゃん、2022年もありがとう♡
2023年もよろしくね!

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