落ち込んだりもしたけれど、

私は元気です。

魔女の宅急便のキャッチコピー。

今年の春、家族とジブリ展に行きこのキャッチコピーを目にしてから、ふとした時にこの言葉を思い出す。それは大抵、落ち込んでいるときだ。

仕事の部署が変わって約半年。だいぶ慣れてきたつもりではあるけれど、未だにミスすることも少なくないし、同じ部署の先輩と仲良くしていける自信が無い。

表面上だけを取り繕うことは出来る。仕事に支障が出ない範囲でコミニケーションを取り、日々の業務をこなす。けれど私という本質は、もうとっくに、20歳を過ぎた辺りから固まってきてしまって、どうにかなるさと大抵のことを楽観的に捉えてしまう部分はもう、変わることがないのだろう。それを良かったとも思うし、こういう自分が嫌いではないのだけれど、適当にこなしている分だけあとでしっぺ返しをくらうことも多くて、しっかり真面目にコツコツ丁寧に一つ一つこなせる人間を羨ましく思うこともある。憧れる。けれど、ああはなれないのだ。私は、先輩のように器用にはこなせない。どこかしら綻びが出て、それを指摘される毎日。

勿論、先輩だって悩みが無いわけじゃないだろうし、なんらかの努力をしてきて今の彼女があるのだろうけど、私はその努力すら出来るタイプじゃなくて、ただただ憧れてしまうくらいで、なりたいと思っていても、なれないことは理解しているのだから、本来ならば憧れることは許されないのだろうけど、そもそもそれを表に出さなければ誰にもバレやしないのだから、私は諦めながらも憧れるのだ。こっそり。ひっそり。

明日もきっと怒られる。詰めが甘いと呆れたように笑われるのだろう。そんな気がする。仕方ないよ。私は、私なのだから。

そんな私は元気だと


ああ、今は言えねえや。


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