隙間46(理系公務員)

理系公務員(技術職)として働く40代。 妻と子供3人の5人家族。 キャリアを活かした書…

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理系公務員(技術職)として働く40代。 妻と子供3人の5人家族。 キャリアを活かした書籍の出版経験あり。 発言は所属組織ではなく個人の見解です。

最近の記事

1日の自由時間はどれくらい?

 前回までの投稿で、副業としての出版について紹介してきましたが、どのように時間を確保したかについて、私の事例をもとに少し具体的に考えたいと思います。 1 可処分時間  30〜40代で働き盛りの社会人の皆さんには頷いていただける部分もあると思いますが、仕事で中堅~管理職となり、まして家族が増えるなどすると、1日における自分の自由な時間は急速に少なくなります。  学生時代や社会人なりたての頃には暇を持て余すほどあった時間も、仕事の多忙化、家事、子供の世話、両親の介護などに費

    • 理系社会人にお勧めする副業としての出版⑩(番外編2)

       前回の⑨では出版社に対するアプローチの方法について述べましたが、今回は、なぜ出版に至らなかったかについて分析します。 1 出版社からの反応  合計で14社に出版社にアプローチしたと書きましたが、何らかの返信を送っていただいたのは6社であり、明確なコメントをいただけたのは、うち1社のみでした(残りの5社からの返信内容は「検討の上、結果については追って報告する」という趣旨でした)。多くの返信内容には「検討には1~2か月を要します」と書いてあったため、この期間は、「期待しなが

      • 理系社会人にお勧めする副業としての出版⑨(番外編1)

         隙間46です。  「理系社会人にお勧めする副業としての出版」をご覧いただいた皆様、本当にありがとうございます。また、スキやフォローをいただいた皆様におかれましては感謝の言葉もありません。色々と至らない箇所もあったかと思いますが、少しでも皆様の参考になれば幸いです。    さて、今までに公開した①~⑧までが本編になりますが、今回は番外編ということで、少しお時間をいただき、本編を公開した理由を含めて補足説明をさせていただきます。 1 本編を公開した理由  本編を公開した理由

        • 理系社会人にお勧めする副業としての出版⑧(おわりに)

           理系社会人についてみると、最近は文章や音声、画像などを生み出すことができる「生成AI」の認知が広がったこともあり、その活躍を紹介する前向きなニュースも見られるようになってきました。しかし、誤解を恐れずに言えば、今の日本における理系・文系の役割分担を見る限り、理系社会人が組織のトップとして会社を動かすような機会は、まだ、それほど多くないように思います。しかし、理系社会人は、特定の部門に長期間携わることで得た経験や知識を武器にスペシャリストとして最前線での活躍し、時には構想や戦

        1日の自由時間はどれくらい?

          理系社会人にお勧めする副業としての出版⑦(校了までの道のり<3作目>)

           今回、紹介する3作目は、今まで読んでいただいる「理系社会人にお勧めする副業としての出版」の校了までの道のりとなります。本来、3作目の構想段階においては、1作目・2作目と関連した専門的なテーマ案を2つ想定しており、書籍購入をはじめとした資料収集や素案作成も進めていました。しかし、その過程で自らの執筆経過について総括を試みたところ一つの形になりそうな感触を得ることができました。また、コロナ下での副業をとりまく情勢変化を目の当たりにした結果、自分の経験を踏まえた副業に係る書籍につ

          理系社会人にお勧めする副業としての出版⑦(校了までの道のり<3作目>)

          理系社会人にお勧めする副業としての出版⑥(校了までの道のり<2作目>)

           2作目は1作目のバージョンアップ(具体的には1作目で取り扱わなかった対象についての追加分析)を希望する声を受けて執筆したものであることから、そもそものスタート地点が全く違いました。アイディア以外に何もない更地の状態から建物を建て始めるような1作目とは以下の2点で大きく異なっています。一点目は前作からの連続性です。2作目は前作の拡張版であり、構成やデータの分析方法、分析視点等をそのまま流用することができました。二点目は執筆に対する様々なハードル自体が下がっていることです。これ

          理系社会人にお勧めする副業としての出版⑥(校了までの道のり<2作目>)

          理系社会人にお勧めする副業としての出版⑤(校了までの道のり<1作目>)

           今回は、1作目における校了までの道のりを紹介します。執筆経過を説明するにあたり、時間経過に沿って執筆状況がどのように変化したかイメージが湧くよう、執筆期間中の執筆文字数と項目数の変化についてグラフと表で示します。これらの詳細が分かるか理由についてですが、私は原稿を修正するたびに執筆していたwordを別ファイルとして保存してきたからです(メモで残す場合などもありました)。文字数はwordの文字カウントを使用し、スペースは含めておりません。見出しの数については、出版されている書

          理系社会人にお勧めする副業としての出版⑤(校了までの道のり<1作目>)

          理系社会人にお勧めする副業としての出版④(一人で執筆するということ)

           「執筆作業は孤独なものである」ということは何となくイメージできると思います。とはいえ、「辛くなる時もあるかもしれないが、地道にコツコツと続けて時間をかけることで何とかなるのでは?」と考える方もいるのではないでしょうか。もちろん、執筆を始める前の私はそのように考えていました。自分の性格を踏まえると、地味な作業はそれほど苦にならないので、いつか何とかなるだろうと高をくくっていたのです。むしろ、仕事であれば必ず発生する締切や他部門からの横やり等がなく、自分の好きなテーマを自分だけ

          理系社会人にお勧めする副業としての出版④(一人で執筆するということ)

          理系社会人にお勧めする副業としての出版③(副業としての出版を行うための準備と方法)

          1 概要とスケジュール  個人出版のための書籍は数多くあり、執筆技術や出版社へのアプローチ方法、効果的なPR戦略などが詳細に示されていますが、副業としての出版や理系社会人をターゲットとした書籍は数が少ないです。そこで、本章では「執筆環境の確保」と「執筆内容の検討」の両面から執筆に係る様々な動きを見つつ、事前の取組として自由研究の提案を行いたいと思います。全体スケジュールの一例を落とし込んだ表を下記に載せますので、本表を参考にしつつ読み進めていただければと思います。 2 執

          理系社会人にお勧めする副業としての出版③(副業としての出版を行うための準備と方法)

          理系社会人にお勧めする副業としての出版②(理系社会人と副業としての出版)

          1 副業を取り巻く情勢  現在「副業」という言葉を聞くと、フードデリバリーや投資が頭に浮か ぶ方が多いと思いますが、例えば兼業農家も副業の一つです。副業の動向について見ると、この兼業農家が減少することで副業は減少傾向にありました。また、企業において副業は原則禁止となっており、決して推奨されるものではありませんでした(※1)。  しかし、安倍政権下において、首相官邸が2017年3月に公表した「働き方改革実行計画」(平成29年3月28日 働き方改革実現会議決定)を受けて流れは

          理系社会人にお勧めする副業としての出版②(理系社会人と副業としての出版)

          理系社会人にお勧めする副業としての出版①(はじめに)

           はじめまして。理系技術職の地方公務員、隙間46と申します。  私は歩んできたキャリアや人間関係、家族の協力に恵まれたこともあり、自分が携わってきた分野の書籍を2冊出版することができました。そして、このうちの1冊については重版となっています。  こうした副業として出版を行う方の中には、高名な文学賞を受賞される 作品を執筆された方やベストセラー作家として活躍されている方もいらっしゃいます。私はこうした方々とは比べ物にはなりませんが、ごく平凡な理系社会人である私であっても、本

          理系社会人にお勧めする副業としての出版①(はじめに)