短歌週まとめ | 23.10.21-10.31
うしなうことを忘れてしまう愚かにも
握りしめては信じてすすむ
ぐるるると鳴っても夕飯出てこない
となりのうちは魚みたいね
連作「月を食む夜のとも」
ミルクティー抱えて眺める月食に
秘密をそっと送り出したら
欲しがりの月を満たして
空っぽになったカップと冷えた指先
月の夜に浸りたいから悪あがき
コーヒーをやめカフェオレにする
イマジナリーフレンドとする月見会
線路の先は二手に分かれ
折れ曲がる手足を伸ばし這い出ればお化け南瓜に仁王立ちされ 「ハロウィン」
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