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日米の売れニュースからローカライズRTA蟲毒、ゲーム業界で中国覇権は続くのか? いいえ。日本発信者は中国リスクをちゃんと伝えて!

「日米の売れニュースからローカライズRTA蟲毒」、この意味が分かる方は中国通だと思おう。

先にまとめ
①ガチャゲー中国トップは数年の絶頂バブルで今後は下がる
②数が多すぎて御用聞きしないメーカーは即潰れて蟲毒状態
③困窮中国は党が無茶難題でメーカーは振り回されるリスク大
④研究と創造に回さず、GFW頼りのローカライズ最速が最善

ソシャゲ大好きな方には、原神やブルアカ等の売れてるトップ企業があって凄い! 日本は遅れてる! っていう話は分からなくはない。

でもね、コロナによる巣ごもり需要、中国の2020年黄金期による内需でお金が回っていただけ。
今はソシャゲサービス終了多発による利用者離れ、警戒、飽きで全体のガチャゲーのパイは減っている。
さらに今の中国は言うまでもなく住宅バブルの崩壊と企業の倒産が相次いでいる。

例えるなら、1980年頃の日本のバブル絶頂期にタクシーよろしくガチャゲーにお金が潤沢に回っていたことによる日本企業独占と同じ。
失われた30年で初めて「あの頃は狂っていた」と冷静になれる

そして、今日本人が中国のゲームや資本が凄い! 皆もやろう! 見習え! って人は、中国による「日本特大課税」や「日本規制」、中国ガチャゲー企業夜逃げ補填なし騒ぎ等々が起きても知らぬ存ぜぬであろう。

これ、日本絶頂バブルの時に「米国が自国はダメだ日本最高!」と超高額な土地を買うように誘導するようなものだ。
その波に乗ろうと土地を買った海外勢は、バブル崩壊と共に大損。

日本最高! 土地は下がらない! 買え! と情報を売った人はウハウハ、騙されて買った人は泣き寝入り。これを今の日本人が中国絶賛しているのである。

「日米の売れニュースからローカライズRTA蟲毒」に話を戻そう。
動画で語っている内容は分かる。
中国は海賊版が多く出回って悪貨は良貨を駆逐する状況
になっていた。
その中で、MMOによるネット月額サービスが登場、プリペイド課金で海賊版=不正ができずにリープフロッグでコンシューマを飛び越えたネット課金が一気に浸透した。
※リープフロッグ: 途上国アフリカが固定電話を飛ばして一気にスマホ普及したように本来の発展を飛び越える事象

それ故、ゲームボーイからPS、SS、N64の三国時代、XBOX黒船からPS5vsSwitchのコンシューマー戦争を経た日本とは文化が異なる。

中国と日本を比べると人口は12倍以上で、2年前までは絶頂期だった(日本の1990年と同じ)。
そして中国は法律よりも共産党が上であるため、鶴の一声でいくらでも業界は破壊、再編できる。
数年前の中国ゲー審査凍結、エロ規制、ゲーム時間制限などだ。

で、中国には焚書坑儒よろしく都合が悪い物語や情報は徹底的に潰されるため、今の親から子は「選挙」や「投票」や「民主活動」を知らない。
そのような一部記憶から抹消されたような文化で、ゲームにおける「感動的な独創的なストーリー」はほとんど生まれない。

ファンタジーという中国を下げないジャンルにのみ戦場があり、日本の自堕落なユーザー無視の運営は即淘汰されるくらいの蟲毒状態なのだ。
日本ガチャメーカーが自堕落で、中国メーカーが優秀なのではない。
中国メーカーは母数が大きすぎる分、サービス低下=ユーザー無視は即時ユーザー場慣れで即死=廃業なので必死に食らいつくために意見を尊重して即時反映する。
日本の手を抜く甘えるではなく、中国は御用聞きで生存or手抜きで死亡である。

結果、蟲毒で生き残った上位は質方高く意見を聞いて、行動力あるメーカーになる。ここは褒めて良い。

で、これを生き残るために2つの事を中国独自の文化でやっている。
一つは共産党による癒着で敵を潰したり保護したりのカードが使える。
もう一つは体力勝負でユーザーに還元しまくりでライバルを潰した後に値上げして回収する。

中国には多角経営というのが本当に多く、「既存の仕組みを買うかパクる」こと、共産党癒着による裏の圧力でライバル潰しと客の奪い合い体力勝負に持ち込む。
既存企業は体力を失うか、癒着共産党の派閥が権力を失った時に共倒れする仕組みとなっている。

これ、日本人、日本企業には理解できないと思う。
良いものを作る、コストを下げる、満足度を上げる、などのビジネスと同じ系列で「党の癒着でライバルを蹴落とす、自分を保護する」というカードと戦略がある感じ。
日本にもあるにはあるけど、中国は想像を絶するくらいに権力がデカくて規模もデカい。

だから、党癒着権力というカードを一切使わずに日本企業や中国企業が中国国内で勝つのは無理。マジで無理。

今後、企業はバブル崩壊と収束、借金と焦げ付きによってガチャゲー業界も再編と淘汰が一気に進む。
その時に、共産党=中国の政府の財政もきつくなるから、儲かってるガチャゲーメーカーに「寄付や還元」を要求されて、サービス低下、終了、夜逃げ等の日本ではありえないことが起きてくると思う。

その時に、「いやそういうの想定していなかったし」と言い訳する「日本卑下中国絶賛」の人は、どう思うのだろうね? って話。

最後に独創性と研究よりも「日米で売れたニュースのローカライズRTA」がチャイナドリームの話をする。
これは海賊版や多角経営、癒着による裏圧力という中国文化の到達点になるのだが、中国ローカライズができる土台が大きい。
GFW(グレートファイアーウォール)、情報規制の壁もあるけど、それ以上に海外の企業が中国に入る時に大きく制約がかかるため、テスラやスズキ等々は苦労している。
だから、最初は海外の売れている企業を誘致して、合弁会社を作って(中国側は51%以上必須)、技術を貰ったら別の中国資本企業を立ち上げて技術提供した企業をポイ捨てする。
このスキームでずーッとやって来た。

さらに、中国で研究して新しい技術を作って世界に売れたとしても、特許関係はずさんだし、党の権力で逮捕でも制限でもいくらでもかけられる。
さらに多角経営文化により、新市場ブルーオーシャンが生れたら、大企業が一気になだれ込んできて奪い合い、先ほどの「客還元の出血チキンレース」が始まる。
うん、最初に研究がんばった中小は生きのこれないよね。大企業による党パワー潰しカード、人海戦術で出血奪い合いで廃業。

この流れによって中国では「研究して新しく市場を開拓、創造」は愚かであり「日米の売れた情報を最速で中国市場ビジネスに変換=ローカライズ」して、大企業がパワーで押し勝つRTAがずーッと続いた。

中国は検閲により文化的に良くない所は全て拒否、ビジネスできない。
さらに日米の仮パクローカライズRTA蟲毒による資金+共産党権力で成り立っている。

その中に、中国のガチャゲー企業がいる。
中国のゲームは勿論バトロワやゼルダライクで売れたものはある。
でもそれは「中国独自の独創性ある生産物か?」という質問だ。
彼らは自分で新雪を探すのではなく、ニュースペーパーを常に更新して、いつでもローカライズビジネス展開できるように構えているのである。

ガチャゲーで中国を絶賛する人は、1ヶ月でも良いから中国に住んでみてほしい。
これら文化と独自ビジネス、中国リスクを知ったうえで情報発信して欲しいと思う。

最後に言うけど、中国の文化や人々の良さは分かるよ。
でも、今の現状と中国リスク、借りパク文化、ローカライズRTA蟲毒を知ったうえで、中国ゲームに対してどう向き合うか考えてみてほしい。
中国の個人は『利己』だから、窮地になると日本人には考えられない行動するからね。
夜逃げだったり、日本の返金ルールをガン無視したり、突然の反日に舵切ったり(これは党の指示)。
ヨンさまブームで良かった関係から、反日バリバリだった韓国の一時期の手の平返しを思い出して欲しい。アレのエグイ版だと思って、宗主国だから。

中国にとって、共産党は別カードの武器であり、制御できる自然災害みたいなものだ。

その恐ろしさを知ることになるのは、ここ数カ月、皆さんが知りえない中国の実情が見えてきて、結構面白いことになると思うよ。


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