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ERの心優しいお医者さんたち

アメリカ滞在中、病院の人たちがすごく優しくて嬉しくなった話です。


先週、初めてER(夜間救急みたいなところ?)へ行ったとき。

コロナの影響で
ピリピリバタバタしてるのかな〜
と思いきや…

なんだか楽しそうな雰囲気さえ感じた、

そんな夜でした。


*****

私が病院へ行った理由は
大事にならなかったので、割愛しますが。


ERって救急患者ばかりのイメージだったけど、

そんなことないので

とりあえず前提知識として、一般的なER(Emergency Room)の定義をWikipediaから引っ張ってきました。

北米型ERシステムの特徴は、24時間・365日全ての救急患者(救急車来院および独歩来院)を受け入れ、一義的にERドクター(ER専門医)によって全ての科の診断および初期治療(Advanced Triage)を行い、必要があれば各専門科にコンサルトするというシステムである。
(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)

とりあえず病院が閉まってる夜の時間とかに何かあったら行って、見てもらって、
深刻だったらより大きな病院や専門科へ回される、ということです。

わたしのホストブラザーは先月、
それでシアトルの一番大きな病院に搬送されていました。

それもあって少し不安だったけど、すぐ帰れたからよかった。


*****


それで、その日の話。


病院の駐車場に車を止めて歩き出してすぐ、

看護師さんが寄って来た。


ーーコロナ対策だろうな。


思った通り、私を連れてくれたホストファザーの体温チェック&Visitorのネームシールをくれた。


看護師さん「行き方わかる?」

ホストファザー「いや、初めてなのでわかんないです」

看護師さん「大丈夫よ。このラインに沿って歩いて、エレベーターで1階に上がって」


なんかもっと事務的な作業を想像してたけど、

ニコニコして、人間味のある温かさで、

案内してくれた。


想像と違ってびっくりしてしまったのと辛いのとで、愛想笑いも返せなかったけど。



最初は、その看護師さんだけが

すごいいい人なのかと思った。

でも、エレベーター上がったあとの案内人も、受付の人も、

雑談やジョークを挟むくらい普通。


うん、普通。普通のアメリカントーク。


だけど異常をイメージしてた、

コロナによる殺伐とした雰囲気とか、

特にERだからもっと忙しくてシリアスなのかとか思ってた。

でも患者もほぼいなくてガラガラ、
なんとなくのんびりした雰囲気。


まあ、コロナって言ってももう半年経つから、

病院関係者にとってはそれこそnew normalなのかもしれないけど。

想像と違いすぎて。



5分も待たずに診察室に通された。

真ん中に診療台、隅っこにホストファザーが座る。

私1人のために、ナース3人とドクター1人が割り当てられてる。

なんか、大したことないのに、ごめんなさいって感じ。


何人かのナースと話して、見てもらった。

忙しそうだけど、すごくcareされてる気持ち。

話しかけ方かな?すごく落ち着く。


最後にドクターとしばらく話した。

いくつかの質問に答えると同時に、

バックグラウンドのことも少し聞いてくれた。


「どこから来たの?」

「僕も北海道行ったことあるよ」

すごいフレンドリーに、話を聞いてくれた。


私の体に何が起こってるか説明するときも、

私の英語力確認しながら聞いてくれた。

「〇〇って、わかるかなー。日本語の翻訳あったかなぁ、中国語となんちゃらとはあったけど…。」

「大丈夫ですよ、なんとなくわかった、ありがとう」


そのあともドクター・ナース同士で

書類をいろいろしてたけど、

ところどころ笑い声も聞こえて
(聞こえてないかもしれないけど雰囲気からそういう記憶になってる)、

なんかこの職場いいなぁって思ったりした。


*****

自分の体に何が起こったかわかって安心したのは大きかったけど、

改めてその病院のスタッフさん、ナース、そしてドクターにすごく感謝。
不安もあったけど、親身に聞いてくれて、そうだよねうんうん、って。


ここに日本語で書いても届かないけど、


ありがとうございました。




8/8/2020

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