陶芸とラフティング

GWに水上に行った
TOP水上カンパニーというラフティングやキャニオリングを催行してくれる会社にお世話になった

ラフティングは、7人乗りぐらいの大きなゴムボートに前から2人ずつ3列になってオールを両手に、インストラクターの指示に従って激流にもまれながら川下へ下っていくスポーツだ
先生の指示は、ボートの中に入りこむだったり、オールを前に漕いだり、後ろに漕いだりといった具合で、意外に忙しないが実際には、我々が何もしなくても狙ったところに進んでいそうではあった
あくまで、自分たちでやった感を醸成させるためのものなんだろうというのは穿った見方だろうか
始まってみると、思っている以上の激流なことに驚いた
ちょうどタイミングよく、雪解け水が流れてくる時期で、雨が降るといったこともなく、川が増水していて天気も良いということも重なって運が良かったというのもある
更に意外だったのは、ボートに揺られる時間が想像以上に長かったことだ
おそらく1時間近くは乗っていたんではなかろうか
一時間は体験としてはかなり満足度が高い
時期的には、外気は熱く、水は非常に冷たいというところで、ひんやりとした感覚が気持ちよく、途中で休憩で立ち寄った川辺で少し深くなったところへ飛び込むのも楽しい

次の日には「たくみの里」の陶芸の家で陶芸体験

手捻りということで、手動のろくろの上に、高台と呼ばれる器の土台となる部分の粘土を円形に置いて、その上に紐状にした粘土を積み上げて好きな形に成形していく
後日知ったことだが、手捻りにおいては、この紐をいかにきれいに均一に丸めるかというのが勝負を決めるということらしい
この道50年近くの伊草先生曰く
「陶芸に正解は無い。どんな形だっていい」
自由な発想で思いついた形を作っていきたい

ちなみに伊草先生は、バイクにも精通している
仕事中にコーヒーを飲む事が多いので、いい感じのコーヒーカップがほしいと思っていたので、イメージを膨らませながら作っていく
なんとなく想像していた形は中央が膨らんで、呑み口が少しすぼまったもの
しかし作ってみると先生から
「それは結構飲みにくいよ。傾けるとそこに液体が溜まって、一気にドバっとでてきてしまう」
とササッと修正していただいた
陶芸に正解は無いが、飲みにくさはある
奥が深い
ともあれ、おおよそイメージ通りの形が作れた気もしたのだが
もっとスタイリッシュなコーヒーカップを創りたかった部分もあり悔しさが残る陶芸体験ではあった
陶芸体験中、手元の作業にとてつもなく集中できていた感じがあり得難い体験でえらく楽しかったなと感じた

手捻りの陶芸

手捻り体験が至極楽しかったこともあり
すぐさま家について、家から行ける陶芸体験(電動ろくろ)を申し込み、そのしばし後の箱根旅行でも陶芸体験(電動ろくろ)を続けざまに体験した

電動ろくろは電動ろくろで手捻りとはまたぜんぜん違う繊細さがある
腕をうまく固定できないとブルブルと手が震えて一気にグチャッと崩れてしまう

内側と外側から指で抑えて少しずつ土を上に持ち上げていく
この時、外側の膨らみを感じながら上にキャタピラのように運び上げて行く
これが思いの外難しい

土を持ち上げるsukesan1984

なかなか土の厚みの感触を感じることができない
素人はこの筒状に上に高く伸ばすのがなかなかできないらしい
この指先に全神経を集中する感覚は、なかなか日常では体感することはない

完成すると意外や意外で素人でもとてもきれいな仕上がりになる
先生は逆にそれが面白みが無いということもあるという側面もあるとおっしゃっていた
プロは手捻りでも電動ろくろと同じくらい滑らかな器が作れるらしい
指の形が付いてるのは下手なだけと・・

今回もコーヒー用のタンブラーをイメージして作った
スタイリッシュな上に少しまっすぐ広がるシュッとした器だ
割と思った通りの形にはなったのだが、実際には15%ほど縮まるらしいので少し小さいかもしれない
真っ直ぐだと面白みがないので、先生は真っ直ぐな棒を当て無いとわからないぐらいに、ほんの少しだけ内側にすぼまった形にすると見栄えが良くなるのでよくやるということで自分もそれをイメージしてみたが全くうまくいかず凸凹だった

とはいえ完成したら完成したで思ったよりはうまくできた満足感がある
これも焼き上がりの完成が楽しみだ

スタイリッシュタンブラー


陶芸体験とラフティングどちらもとても楽しかった
しかし自分は、創作というか何か形に残るものを作るということに、より大きな喜びを感じるという発見でもあった
俯瞰的に自分を眺めるとどちらの体験も同じぐらい高揚感を感じていたとは思うのだが、何故か陶芸のほうがより心が踊る感覚があった
この感覚は大事にしていきたい
他の同じく作る体験系に属する、例えば「そば打ち体験」とかだとまた違った感覚になるのかもしれない
そういった新たな事にも色々チャレンジして自分の心の動きにも目を向けていきたいと思う


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