数検1級対策のおすすめ参考書 Part.1

こんにちは。今回の記事では、数検1級対策のおすすめ参考書をシェアします。


数検準1級(理系高卒程度)を取得して、さあこれから1級を目指そう!と思っているそこのあなた!わかります……わかりますよ…。準1級と1級の壁が分厚すぎて何から手をつけたらいいのかわからない!範囲多すぎ!難しすぎ!ヤバい!無理!


えぇ、学部2年生だったときの私と全く同じ感情です。笑 


私はもともと高校数学は得意な方だったので、学部1年のときになんの対策もなしに準1級を受け、あっさり合格してしまいました。
調子に乗った私は、1級も軽く勉強すれば受かるだろうと甘くみていました。そしてこれまた軽ーい気持ちで過去問演習書(発見1)をAmazonで購入。

届いた初日に夜ご飯を食べながらパラパラめくってみると…

「えっ…?なにこれ?1問もわからないんですけど…」


はい、完全にバチが当たりました。それもそのはず、私は化学系の学部で数学の授業がほとんどなかったのです(あるにはあったのですが、大学数学のさわり程度の授業でした)。知識が高校数学で止まっていた私はそこから大学数学との独学の戦いが始まったのです。。。

~Fin.~


とまぁ前置きが長くなりましたが、とにかく、数検1級を独学する大変さはとてもよくわかっているということです。なので皆様には少しでも楽に、効率的に、最短で1級合格レベルに達してほしいという思いでこの記事を書いています。

数検1級の範囲は大学数学がメインですが、
その中でもとくに大切な3本柱が
微分積分学
線形代数
確率統計学
です。高校数学までしかやっておらず数検1級を目指そうと思っている方は、まずはこの3分野をきちんと勉強して下さい。私のオススメの参考書をご紹介します。

私が学部時代にこの本が売っていたら間違いなくこれで勉強していただろう、と思うくらいの良書です。丁寧でわかりやすい解説、途中式も細かく書かれている、演習問題も豊富、文句なしです。更に評価したいのは、1次試験で使えるような裏技公式なども豊富なところです。基本的には3冊のうちどれから勉強を始めても大丈夫だと思います。興味のあるものから始めてみてください。


さて、微分積分学、線形代数、確率統計学、の3本柱を勉強し終えたら次は何をすればよいのでしょうか。正直、2次試験合格だけならこれだけで十分だと思います。2次試験は線形代数と微分積分学が必須で、のこりは選択問題5問のうちから2問選択する方式だからです。しかも選択問題には必ず確率統計があるので、それを選択さえすれば残り1題はその他の中から部分点だけでももらえそうな問題を選択すれば十分合格を目指せます。

問題は、1次試験です。1次はすべて必須問題なので、微分積分学、線形代数、確率統計学の3本柱だけでは、整数、複素数の対応ができません。厄介ですね...。

でも安心してください。1次試験で出題される整数、複素数、に関してはある程度出題パターンが決まっています。そのため、どの参考書でもよいのでさわりだけ勉強すれば十分なのです。さわり部分を少しだけ紹介します。

整数分野

整数分野は、合同式の扱いを勉強してください。高校数学だと発展扱いになっていると聞いたことがありますが、1級では普通に出題されます。というか頻出問題です。整数に関する参考書ではほとんどが最初の方で合同式に触れているので、まずは合同式の扱いに慣れてください。余力があればフェルマーの小定理、中国剰余定理、ウィルソンの定理、オイラーの定理なども勉強しておくと知見が広がります。

複素数分野

複素数分野は、ド・モアブルの定理、オイラーの公式、n乗根(円分多項式)の取り扱いをしっかりこなせればなんとかなります。どの定理も複素数の参考書の最初の方に出てくる事項なのですぐに学習が終わると思います。


以上で1級の基礎固めは完成です。しかし、これらを勉強して1級に挑んでも合格は厳しいかもしれません。それは、1級の独特な出題形式・傾向にあります。具体的なお話は次回の記事でシェアしますので、どうぞよろしくお願いいたします。








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