受容と拒絶:絶望と救い

2022/07/10(日) #61:hiko

あーもうまじでだめだこりゃ。合わせる顔がない。

昨日は飲み会がありました。

sukeとKNと姉と姉の友だちと。

10人の飲み会なんていつぶりだろう。
たぶん今年初。

はじめは普通に楽しかった。
いやまあ普通に大分緊張したけど。

1次会が大過なく終わり、みんなは二次会へ。

俺はそこで帰ろうと思ってた。
誰にも言ってなかったので、まあ止められた。

でも本当に帰らなきゃいけない。

理由はシンプル、金がない。

なのに今月中に3つ予定があって、ギリギリ繋げるかどうかと言ったところ。
で、1次会で思ってたよりも払った。

この時点でもう後の予定をどれかごめんなさいしないといけなくなった。

2次会に行けるわけもない。

KNはわかってくれて、駅まで一緒に歩き出す。
一瞬、2人が追いかけてきた。

なんやかんやあってKNとsukeは2軒目に行き、姉がついてくることに。
というより、話がしたかったらしい。

家族の話、俺たちの話。

あまり思い出したくないんだけど、これも全部残しておく。

最初は帰る、帰るな、のイタチごっこ。
当然理由が必要になる。
金がない、それ以上でも以下でもなかった。
しかし、それは何とかなる、とのこと。

いいや、ならないんだよ。

sukeとKNの手前、俺だけ奢られる訳にはいかない。
2人が奢られるとして、3人分の金額を姉が1人で負担させる訳にもいかない。
姉の性格上、他の人たちに俺ら3人分を分担して奢ろうというタイプではない。

はい、ロジカル包囲網完成。

あと、ここまでぐずっておいて今更どの面下げて戻れと。

ただ、結果から言おう。俺は戻った。
昨日の日記見ればわかるけど。

何故か。

泣いていたから。

金の話がどうしようもなくなって、
それさえも姉はどうにかしようとしてくれたんだけど、
俺がどうにもならないから、
話は次第に今日のことじゃなくなって、
もうちょっと周辺的な、
前後1年くらいを含めた話に移っていった。

その途中、姉は泣いていた。

前回の日記を読んでいただければわかるかもしれないが、
hiko家の親は心の中に無頓着な部分がある。

俺たちはこれまで何度も精神を摩耗してきた。
それはお互いに見ていれば分かることで、姉も俺の生きづらさに気づいていた。

そして、知ってか知らずか、俺の1番痛い所を突いてきた。

正直な話、俺は1年後に生きているかわからない。
いやまあ、それはみんなそうなんだけど。
でも大半の人は、何かなければ普通に生きているだろう。
その上で、
俺に何もなかったとしても、俺は生きているかわからない。

そういうことだ。

そう思っている。
ただ、会話の中でそんなことは言っていない。

言っていないのに、ピンポイントで突いてきた。

「hikoが死んだら姉も死ぬ」

これが1番キツい言葉だって、気づける人は連絡待ってる。

でも、ありがたい限りだ。本当に。

そこから始まって、とりあえずこのまま親といるのは良くないよねってなって、そこから先はまた今度書く。


sukeとKNが戻ってから、30分は優に越えていた。

俺はともかく、これ以上姉がここにいるのはまずい。

結局何も解決しないまま、絆される形で戻ってしまった。

そう、本当に何も解決していない。
じゃあどうしたか。

2軒目と3軒目、俺はびた一文として出していない。

そのまま、おめおめと帰ってきた。

本当に合わせる顔がない。


「許したけど、認めてはいない」
KNの言葉だった。

帰りたい俺を受け入れてくれたことがありがたかった。

認めないでいてくれたことも、有難かった。

「hikoが死んだら姉も死ぬ」
さっき言った、姉の言葉。

死にたい俺を真っ向から否定された。

同時に、生きることを受け入れられた。


1番欲しくない言葉は
本当は1番欲しかった言葉で、

俺の態度への拒絶は
俺の存在への受容で、

拒絶から生まれた絶望は、 
ひっくり返せばそれは、救いでもあった。


By hiko

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