つげ義春は優れた漫画家ではあるが、何故諸星大二郎と並んで過大評価されがちなのか。

以下の内容はつげ義春のdisになります。
つげ義春へのある一定の評価や日本の漫画史における独自のポジション及び意義などはそれなりに認めますが、いくぶん過大評価があるという認識です。
つげ義春を自分が思う、より妥当な評価へと導くのがこの文章の意図です。

つげ義春がアングレーム国際漫画祭で特別栄誉賞を獲りましたね。少し前だと高橋留美子が日本人で二人目となるグランプリを受賞してやはり話題になりましたね。

※リンク先は朝日新聞サイトの、つげ義春アングレーム国際漫画祭での受賞の紹介記事

印象としては、アヌシー国際アニメーション映画祭に相当するような漫画の賞でしょうか。まあアヌシーで権威があるのは実験アニメ(アートアニメ)の短編部門のみですが。
アヌシー国際アニメーション映画祭については長編部門(コマーシャル)と短編部門(アート)、そう“アート”と“コマーシャル”とでハッキリ両者を分けてますが、アングレーム国際漫画祭はそれとは違ってアート(バンドデシネ)とコマーシャルを分けずに同じ土俵で評価をする賞ですね。良くも悪くも民主的で。

そのため「やった!日本の漫画がアートだと海外の権威ある賞に認められたぞ!」、まあそんな“オタクスゴイ“な欲望をするのに都合よく利用されてる賞でもある訳ですが。

ただアングレームには、たくさんの賞があって。

今回の受賞に自分がどうも引っかかるのが、今回のアングレームで、つげ義春が獲った賞というのが“特別栄誉賞”という賞で。
この賞を獲った日本人漫画家が実は過去にもう一人いまして。
それは真島ヒロ、週刊少年マガジンで『ONE PIECE』のパチモン漫画を描いている人なんですね。

そんな真島ヒロと、つげ義春が同じ扱い…。

そもそも(どうせ賞をあげるのなら) 何故ONE PIECEのオリジナルである尾田栄一郎の方ではなく、パクリである真島ヒロの方に賞をあげたのだかが謎です。

なんだか賞の信頼性というものが揺らぐ…。

もしかしてモンドセレクションやグッドデザイン賞のような実の無い賞なのでは?
、そう訝しんでしまう。
あるいはきちんと権威のある賞と、お金を出せば売ってくれる、どうでもいい木っ端な賞との玉石混淆なのかしら。そう訝しむ。

たぶん日本漫画界にある「つげ義春を世界が認めたアートにして欲しい」というアトモスフィア、そういう空気を読んでくれたのでは。忖度して。


つげ義春の師匠の水木しげるが既に海外で評価されてるから、そのバーターでは。
水木しげるは美大出アカデミシャンなので絵でアートと評価される。そして水木しげるのアシスタントであるつげ義春も当然絵が似てるので同等の扱いを受ける、表面的に似てるだけでアカデミシャンじゃないのに。
だからフリーライドしてるだけ。

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